特集 2021年1月2日

下総松崎には古墳115基と池と村と巨大な沼がある〜難読駅へいってらっしゃい

行ってみたい場所がたくさんある。

思うように外出できないフラストレーションが溜まりに溜まった今、頑張れば、行きたい場所を1000個リストアップできそうな勢いだ。

だが、仮に1000個あげても、いっそ10000個あげようとも、この世界の数兆分の1とかをかじったにすぎないんだろう。

世界は滅茶苦茶でかい。まだ見たことも聞いたこともない場所が仰山あるに違いない。

今回わたしがたどり着いたのは、そんな観光スポットだった。

1981年群馬県生まれ。ライター兼イラストレーター。飲食物全般がだいたい好きだという、ざっくりとした見解で生きています。とくに好きなのはカレー。(動画インタビュー)

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わたしの脳の外側にある観光スポット

……と、いきなり地球規模の話をしてしまったが、言いたかったのは、

「全然知らなかった観光スポットに行き着いたよ〜〜」

ということである。

難読駅の近くに観光スポットがあったのだ。

「千葉のおすすめ観光スポットベスト10」には入らないかもしれないが、ベスト50だったら入るかもしれない規模感の場所が。

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下総松崎、ふりがなを知らないまま路線検索ができた。一駅先に成田駅があるそうな

わたしが引いたのは「下総松崎」である。いっけん常用漢字の集合体だが、難読駅というからには「まつざき」と読ませてはくれるまい。

心にふっと湧き上がった松崎しげるが「俺じゃないよ」とささやいている。

でも、だったらじゃあどんな読み方をするというのだ。脳をぞうきんのようにぎゅっと絞りながら、ノートに読み仮名案をつらつら書いてみたが、確信は1ミリももてなかった。

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「きっとまつざきではない」の文字以外、さっぱり自信がない

せっかくだから、駅に行き着くまで読み仮名は調べないでおこう。電車のアナウンスに教えてもらうのだ。わくわくしながら、注意深くアナウンスに聞き入った。 

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偶然に頼って旅立つのは楽しい

 

取材当日、記事に書く対象をどうにかこうにか見つけようと、あたふたするのだろうと思っていた。

そんなことなかった。池があり、村の復元施設があり、古墳に至っては115基もあった。対象らしき対象は存在していたのだ。

とはいえ、突然なんの前触れもなく出会うことになった115基の古墳を前に、別の意味であたふたした。

もしかしたら、古墳の醍醐味のうちの100分の1も謳歌できていないんじゃないのかと不安に思う。でも、それすらも愉快だと感じている自分もいる。行き先を自分で決めず、偶然に身を委ねてみるのって、不意打ちばかりで楽しい。

ただ、ひとつだけ、偶然に身を委ねすぎたかもと感じていることがある。駅前の看板だ。

2つあった看板のうち、左側は剥がれていて、何が書いてあるのか見えなかった。

が、帰りの電車のなかで、スマホを見ていて気付いたのだ。あの地図に書いてあったのは、巨大な印旛沼だ。かつて、日本で一番汚いといわれていた沼である(今はきれいらしい)。印旛沼、行ってみたかった……!

今回、最大にして唯一の悔しいポイントである。

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「ま」の真ん中にバイキンマンがいた。下総松崎駅の駅名標。

 

 

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