3ykさんが選ぶ「自慢の動物の雑貨」ベスト3
――雑貨の中でも動物モチーフのものにこだわりが?
3yk:目が合うと、つい連れて帰りたくなっちゃうんですよね。
もともとリサイクルショップとか、古道具屋さんを覗くのが好きでした。大きな家具や古めかしい道具がひしめいている隙間で、ひょっこり動物と目が合うとメロメロになっちゃう。
――顔がついててこっち見てくるから、というのはありますよね。
3yk:でも、動物だったらなんでもいいというわけじゃないんです。
大きいお店だと棚一列に鮭をくわえた木彫りの熊が並んでいたり、ねこモチーフのグッズなんかはそれだけでお店が一つあったりしますけど、それら全部がほしい!ってなるわけじゃないんですよね。なんだか妙にかわいく思えるヤツだけビビッと目があって、それでいつの間にか家が動物園みたいになってきました。
――今回のベスト3はどういう基準で選んでいただきましたか?
3yk:今回選んだのは、特に出会ったときの衝撃が強かったもの。これはわたしが連れて帰らなきゃ…!と心から思ったものです。どれも量販店には売っていないので、純粋にただの自慢です!
――自慢、よろしくお願いします!
【第3位】
たぬきの徳利
――あ、これは以前記事で買っていた…!この姿、味しかないですね。
3yk:見つけたときは、小さなおじさんみたいな、なんかちょっと虚ろな顔をしたたぬきだな…と思って気になったんです。顔や背中の毛並みはワイルドに描かれているのに、おっぱいとおなかがつやっとたぽっとしていて、その色気とのギャップも印象的で。
――確かに二面性を感じます。
3yk:しかも、それで手に取ったら、頭の部分が外れるんですよ!えっと思って、そっと外したら…
もうひとまわり小さなたぬきが出てきて!!!
――これは予想外の展開(笑)
3yk:お店で笑うの我慢できなかったですよね、しかもなんだろう、この豆鉄砲を食らったような間抜けな顔!つぶらな瞳に、ピンと立った耳、尖った口、どれをとってもかわいい。首から下が急に太くなるのがきぐるみを着ているみたいで、それもまたいいんですよね。
――これは物としては、徳利なんですよね?
3yk:はい。後頭部から空洞になっているので、お酒を入れて、徳利として使うんだと思います。
でも意味分かんないですよ、ビール腹のたぬきの口からお酒が注がれるの。
ああこれは天才だと思いました。そのうち親がうちに遊びに来たら、この徳利で日本酒を出そうって決めてるんです。
――気が抜けていつもより酔いそう。では次は2位お願いします!
【第2位】
大きな鳥の絵
――絵だ。どこで手に入れたんですか?
3yk:これはリサイクルショップで、100円で投げ売られていた絵です。100円コーナーに並んでいる絵はどれも作者不明、趣味や学校で描いたのかな?花や風景画がほとんどなんですが、そのなかでもすごい存在感を放っていました。
――100円で絵が買えるんだ。どのあたりがグッときましたか?
3yk:鳥なのか、想像上の生きものなのか、なにかわからないけどすっごくかっこいいと思ったんです!画面いっぱいに大きく広がった羽の、その模様まで力強くて。どんな人が描いたんでしょうね。意志の強さが感じられてめちゃめちゃ良いな~と思いました。ピンクの角?と周りの青色の縁取りも効いてますよね。
――これピンクのは角じゃなくて、舌じゃないですか?その両隣の突起がくちばしで
3yk:わー!!そういう顔の向きだったのか!!!目からウロコです…!!
――こんなところで真相が。
3yk:今までずっと顔の向きが逆だと思ってました。
ところでこの絵、最初は買うのをためらったんです。虫食いもあって、ほこりまみれで薄汚れていて。洗ったらシミになりそうだし、と迷っていたんですが、でもやっぱりかっこよくて、どうにかしようと決意して買いました。
――自分で洗ったんですか?
3yk:帰宅して、ネットで絵の洗浄について調べると色々と情報が出てきました。この絵は紙やいわゆるキャンバスとは違うような、薄い布に、多分版画みたいな手法で描かれているんですね。油絵だったら表面の保護材を洗い落とせばいいみたいなんですが、その方法は使えなさそうです。調べていくうちに、Youtubeで掛け軸の洗浄方法の動画を見つけました。
3yk:水洗いだけならできるかも!と、博物館の職員になりきってやってみたらうまくいきました。うまくいったし、より絵に愛着が湧いて、こういう楽しみ方もあるんだと知ったお気に入りです。
――古いものってそういう楽しみありますよね。では次はいよいよ1位お願いします!