ナミノリさんが選ぶ「生活に使える機能的クラシック音楽」ベスト3
――クラシックは最近聴きはじめたそうですね。
ナミノリ:はい、全くクラシックを聴かなそうな友人におすすめされたのがきっかけで。
――今日は単にいい曲ではなく、実生活で使える機能的な曲を選んでいただいたとのこと。
ナミノリ:それに誰でも知っている曲であることと、聴いている時の没入感と気持ちよさで選びました!
――では3位から順にお願いします。
【第3位】
朝に聞く「ツァラトゥストラはかく語りき」
R・シュトラウス作曲
――「パー、パー、パ~~~」ってやつですよね。
ナミノリ:はい、タイトルだけではわからない人も、聞けば全員知っていると思います。
2001年宇宙の旅という映画の冒頭で流れていたり、カップヌードルのCMに使われていたりしていて、とにかく壮大な曲です。
――これはどういうときにおすすめですか?
ナミノリ:1日の始まりの朝に聞くのがおすすめです。
クラシックをお勧めしてくれた友人がこの曲を目覚ましがわりにしているらしいです。曲の中で『チャチャー!』というところが3回あるのですが、その3回目のところで目を開けると、スッキリ目覚められていい、と教えてくれました。
――ナミノリさんも使っていますか?
ナミノリ:使ってます!3回目の「チャチャー!」まで目を閉じたまま曲を聴いていると、壮大な1日が始まりそうな、今日からすごい物語が幕を開けそうな気持ちがしてきて、いいんです。
急にうるさく曲が始まるんじゃなく、静かに曲が始まるのも、目覚ましとしてはありがたいところだなと思います。
――気持ちよく起きられそうですね。
ナミノリ:3回目の「チャチャー!」が終わると曲調が明るくなるので、布団から出て伸びをしたり、カーテンを開けたりするとよりいい朝を迎えられておすすめです!
――曲の展開に合わせて起きるんだ。次は第2位お願いします!
【第2位】
ジャック・オッフェンバック作曲
――これはどういう曲ですか?
ナミノリ:運動会で流れるおなじみのアップテンポな曲です。地獄のオルフェというオペレッタのカンカン(第3部)という部分らしいです。
――ド定番ですね。
ナミノリ:さっきとは別の友人に最近クラシック聴いてると言ったら、「皿を洗ってる時に天国と地獄を歌うといいよ。」と教えてもらい、それから家事をする時に聴いています。
――はかどりそうです。実際どうですか?
ナミノリ:せかされるようなリズムに乗って、不思議なくらいテキパキと家事が片付くんです。
運動会の放送部みたいに「皿が洗い終わりました!」とか「シンクがピカピカになりました!」とか言いながらやっても楽しいです。
――曲というより、運動会になりきっていくのがコツですね
ナミノリ:最近よく聴いているのはどこかのコンサートの録音なのですが、最後に観客の拍手が聞こえてくるので、家事が終わっておめでとう!と祝ってくれているようで最高です。ただ2分くらいで曲が終わるので、リピート再生にしておくのがおすすめです。
――ありがとうございました。次はいよいよ1位、おねがいします。
【第1位】
寝る前に聞く「威風堂々」
エドワード・エルガー作曲
――これもよく聞く曲ですね。
ナミノリ:卒業式などで流れるおなじみの曲です。
布団に入って1日の終わりに聞くと、めちゃくちゃ讃えられてる感がでておすすめです。6分ほどあるので目を閉じてゆっくり聴いてほしいです。
――曲調としてはどんな感じですか?
ナミノリ:5分までは軽快な曲調とゆっくりした曲調が交互にあります。
今日一日を思い出しながら、ちゃんと生活してえらかったな、と思って聴いています。
ちょっと飽きてきたら指揮しながら聴くとノれて楽しいです。
――寝る前なのにテンション上がっちゃってますよ
ナミノリ:そのあと5分あたりからの最後のフィナーレがもう凄くて、楽器勢揃いって感じで迫力があります。
そこになったら、私は今凱旋パレードで道を歩いていて、ビルの上からみんなが紙吹雪を撒きながら祝ってくれてるところを想像すると、今日も頑張ったなと最高の眠りにつけます。
全然頑張ってない日でもそう思えます。
――自己肯定の高い人生になりそうです。
虫と戦うときも
――ナミノリさんはどんな環境で聴いてるんですか?
ナミノリ:iPhoneのiTunesで聴いています。
YouTubeになら天国と地獄のリピートバージョンがあって、家事やりながら聴いてますってコメントも結構ありました。
みんなやってるんだと思います!
――同じこと考えてる人がいっぱいいたとは。その後、新しい曲の開拓もしていますか?
ナミノリ:「交響曲 第9番 新世界より 第4楽章」という曲が、家に虫が出てきて戦う時に良さそうだなと思ってます。緊迫感があって。
――「虫と戦うとき」。最後に読者の皆さんに一言どうぞ。
ナミノリ:クラシック音楽とは縁がないと思っている人でも、聴いてみると意外と知っている曲が多いと思います。全然知らない曲だなと思って聴いているうちに、突然めっちゃ知ってる!となることも。癒されたいときに聞いてみてください。
――ありがとうございました。
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