特集 2017年10月14日

9月の記事ベスト5&「ただただ団結する」

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こんにちは、編集部石川です。
10月です!10月といえばデイリーポータルZが毎年ひとつ歳をとる月ですが、今月は15周年を迎えました。実はサイトの一番上のロゴも変わってますよ。変わってない人はキャッシュが聞いてるので、ctrl+F5を押してください。(ロゴを見せるためお手数おかけしまして恐縮です)
というわけで9月の月間総集編。温泉からのライターインタビューもありますよ。

インターネットにラブとコメディを振りまく、たのしいよみものサイトです。

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PVランキング

いきなり「オア・ダイ」から始まる今月のアクセス数ランキング。のびのび座席に乗る牧歌的な2位との対比が印象的です。5位に滑り込んできた過去記事傑作選にも注目。傑作選は毎週お送りしておりますよ。
プラレールで山手線を一周まるまる再現し自由にあそべるように公開した人がいる。話を聞いた。
東京から西方面へ走る唯一の寝台車「サンライズ瀬戸・出雲」の、寝台車なのにフェリー二等席みたいなノビノビ座席に乗った。
神保町にできた100人弱の大行列。一体なんなんだろう。分からないままに並んでみた。
つらい結末をむかえるバッドエンドマンガ。どのくらいつらいのか、料理で表現してみました。美味いけどつらいです。
お酒を飲んだときの祝祭感は、もはや一日の本番の幕開けと考えても差し支えないのではないでしょうか。お酒にまつわる記事をまとめました。

SNSランキング

TwitterやFacebookなどのシェア数のランキングです。アクセスランキングと比べると3,4,5位が総入れ替え。5位の「何も作らないベルトコンベア」に関しては、次ページに貢献者インタビューもございます。
東京から西方面へ走る唯一の寝台車「サンライズ瀬戸・出雲」の、寝台車なのにフェリー二等席みたいなノビノビ座席に乗った。
プラレールで山手線を一周まるまる再現し自由にあそべるように公開した人がいる。話を聞いた。
線路のポイントのぐちゃぐちゃのナンバーワンは奈良県にある近鉄の大和西大寺駅だ。大和西大寺に匹敵する駅を東京でみつけた。
どこにどのお店があると便利か。「自分の思う最強のまち」をみんなで考えて、いちばん最強の街を決めてみた。
なにもできあがらないただ黙々と作業するためだけのベルトコンベアを作った。
次はライター井上さんへのインタビューです。
いったん広告です
映画祭などで「スタンディングオベーションが10分間も鳴り止みませんでした」と報じられているのをよく見る。あれ、大変じゃないだろうか? やる方も、やられる方も。
井上
道後温泉からお届けしておりますー。


古賀
おおっ!松山!『坊つちやん』ですね。


井上
初めてきましたー! えらいことや!って感じです。
風情!
風情!

他力でしかないネタ

古賀
温泉街から、では9月の記事についてお話させてください。 井上さんといえば先月はなんといってもスタンディングオベーションでした。


井上
みなさんにご協力いただいたおかげでございます。


古賀
デイリーポータルはいろんな種類の記事があるんですが、ここまで人の力を必要とする記事もなかなかめずらしいですよね。


井上
逆に言うと僕は最初しゃべっただけで、あと10分棒立ちなんですよね笑
井上さん自身がやったことはスライドとあと10分「その場に立つ」ということ
井上さん自身がやったことはスライドとあと10分「その場に立つ」ということ
井上
そこでなんとか10分続けよう、と試行錯誤し始める。面白くしていただいてありがたい…という思いです。


古賀
他力本願というか、他力そのもののネタなんですよね。あんまり考えすぎるとできなくなるタイプの企画ですよね。エイヤーでやらないと。


井上
そうですね、自分でシミュレーションすることもなしに、ぼんやりと「つらいだろうなぁ」と思ったまま本番を迎えてしまいました。はじまって「あ、大変だぞ」と思ってタイマー見たら1分も経ってませんでしたし…。


古賀
時の迷宮にはいるやつだ


井上
そうなんですよ、だからあの場は、全員困ってるんです。


古賀
10分間大人が大勢で困る記事なんですね


井上
自分で枠を作っといて自分で困ってる。…そして人を困らせるという…。

あとはもうカンヌに行ってみるしかない

古賀
でも、企画案いただいたときにこれはやらねば!と思いました。デイリーポータルZとして、押さえておかなければ!と。


井上
気になりますよね! どうなってるんだ!?って


古賀
意味わかんなすぎますよね。10分の長さなんだと思ってるんだ。でもやってみたら結果としては「みんな困った」ですもんね。いよいよ分からない。
困った
困った
井上
あとはもう、行ってみるしかないですよね


古賀
カンヌで体験だ、本場の10分のスタンディングオベーションを。


井上
美味しんぼ風にいうと、「明日この時間にカンヌに来てください。本物のスタンディングオベーションを見せてあげますよ」ですね。山岡士郎がカンヌで待ってますよ。


古賀
ドヤ顔の山岡士郎が。


井上
記事の最後にも書いたんですけど、うちのカミさんは「それほど感動してるんだ」と。もう、ぐぅの音も出ません。


古賀
そうそう!あのまとめの一言最高でした。「あっ…!」ってなった。


井上
そうそう!「あっ…!」ってなりました。僕のプレゼンとカンヌ出品作品を比べちゃダメだ…!って。


古賀
我々は枠組みに気をとられすぎるんですよね。物事の真髄みたいなところにはほとんど興味がなくて、枠の面白さについじゃれついてしまう。


井上
状況だけ見て面白がってるんですよね。「どうしてそうなった」も考えるけど、本筋以外のアプローチばっかり考えて面白がっちゃう。


古賀
ほんと実際カンヌ行きたくなってきましたね。映画のおそろしさを教えてもらいたい。ぎゃふんと言って素で10分スタンディングオベーションしてみたいです。


井上
あれだけ大変なことを、事もなげにやらされてしまうということは、やっぱりカンヌはすごいんだな…と逆に教えられました。

拍手に慣れる、という体験

井上
…といっても大変だったのは拍手していただいた皆さんですが…。


古賀
団結!というふうに流れるのは意外でした。あれはやらなくちゃわかんないですね。


井上
「みんなでなんとかしよう!」ってなりましたね。「こうすれば楽!」とか。
団結!
団結!
古賀
協力して乗り越えてましたよね。社員研修に使えるんじゃないかな。


井上
協調性を保ちながらそれぞれのポテンシャルを発揮する場としてのスタンディングオベーション10分。
いくらでも研修のお題目つけられそうです。


古賀
Googleの入社試験でやってくれないかな。


井上
面接官が横でじっと見てる…!たまにクリップボードになんか書いたりしてる。


古賀
指笛とか鳴らせるとポイント高そう。ブラボー!の練習しないと。


井上
あー!指笛とブラボーはアクセントとしてあるとよかったですねー。拍手をずっと聞いてると段々慣れてくるんですよ。


古賀
拍手に慣れるってすごい状況ですね。聞こえなくなってくるんですね拍手が。暗闇に目が慣れるように。


井上
幹線道路沿いに住んでる人が車の音に慣れちゃうみたいな。


古賀
拍手が飽和するんだ


井上
もう日常のノイズとして脳が処理しちゃうのかもしれません。

丸い線路が回る映像

古賀
あと、もう一つ聞きたいのが、トルーさんの記事のベルトコンベアなんですが…。プラレールでベルトコンベアを試作してくれたのが井上さんでした。


『何も作らないベルトコンベア』(トルー)
井上
あ!はいはい! めっちゃRTされましたよ


古賀
すごいですよねこれ、会議でトルーさんがどうやったらベルトコンベアを作れるか相談したときに三土さんが発案して、井上さんがやってみた流れでしたっけ。


井上
そうですそうです。


古賀
ベルトコンベアをプラレールで実現したのがすごいんですが、なんというか映像だけだと本当に意味がなくて、でもただなんか見てておもしろいんですよね。


井上
なんか延々見ちゃうやつですよね。環境映像ですよ。


古賀
歯医者さんの待合室で流しといて欲しい!


井上
そういえば以前もトルーさんの記事で、じっと見てられるものとしてプラレールあげてました。


古賀
人はついプラレールを見ちゃうんですね。


井上
見ますね笑

意味もなく団結だけしよう

古賀
ただ、結局トルーさんの記事自体にはあのプラレールシステムは生かされなかったんですよね。強度が足りなくて。


井上
でも記事は最高でしたね…なにも起きてないのにあんなにドラマチックになるのすごいです。トルーさん。


古賀
ここでもまた団結!でしたね


井上
あ!たしかに


古賀
拍手とプラレールで大人たちが団結する。目的よりも団結の部分が大切なパターン。


井上
ただただ団結するという。


古賀
ただ団結するのいいですねー!


井上
いいですよね!大人になるとあそこまでわかりやすい団結ってないですよね。子供の運動会で保護者一同で綱引きするとか、そんなぐらいで。


古賀
今後もどんどん団結だけしていきましょう!


井上
団結!


古賀
道後温泉から団結ののろしを上げていただきました。
つづいてはライターのネッシーさんへのインタビューです。
いったん広告です
コンビニ売っている寿司という名前のついたおにぎりを5種類食べ比べた。
橋田:
9月に書いてもらった記事は、『寿司という名前のおにぎり5種類を食べ比べてみよう』でした。
この企画聞いてから、わたしもこのタイプのおにぎり気になっています。 手巻き寿司タイプのものも、以前から買うタイプの人間でした。
「あれ、買う人いるのかねー」みたいな話をたまに聞きますが、その時は小さくなっています…


ネッシー:
ええ、そんな話がでることが、あるのですか…!?
おにぎりも酢飯も両方大好きです。橋田さん、手巻き寿司派だったのですね…!


橋田:
手巻き寿司っておにぎりにくらべて少ない。やっぱりニーズが少ないでしょうね。


ネッシー:
たしかに。おにぎりの勢力の強さはんぱないです。
ちなみに、いくら入りのおにぎりとか、まぐろ入りのおにぎりは、「おにぎり」カテゴリでいいんですかね。中身寿司だけど、酢飯じゃないなぁってしばし悩みます。
わさび醤油は効いてたりするんですが。
橋田:
ニューデイズのラインナップは素敵ですね。


ネッシー:
はい、すごく良いです。
これを食べてみたいんですが、まだ出会えてないです。(これ。


橋田:
アボカドソースで、アボカドは入ってない。ネッシーさんも出会えてないのですね。


ネッシー:
はい、タイミングのがすとすぐ入れ替わってしまって。
寿司とおにぎり、両方好きなんですけど、よく食べるのはおにぎりかもです。
橋田:
ところで!話は変わりますが。
最近編集部でネッシーさんのことが話題になっております。気になる注目すべき人物として!


ネッシー:
な、なぜ…!?!


橋田:
ネッシーさんのかわいらしい言動がいいなーと。
たとえば……
前回記事(もっと枝っぽい「小枝」をつくってみたい)に出てきた、「レンシレンジ」とか。
これ、電子レンジをレンシレンジって呼んでたってことでしたよね。
!
橋田:
あと、石川さんラジオで、似顔絵書きの仕事をしてたのに最後まで画材の名前を知らず、「書くやつ」ってずっと呼んでたそうで。
!
ネッシー:
あっ、呼んでました。これです。ものの名前覚えるのがにがてっぽいです。


橋田:
もう名前知ってますか?


ネッシー:
わかりません、知ってる人いたらおしえてほしいです。


橋田:
まだわからないのですね。


ネッシー:
調べる気も希薄なのかもしれません。


橋田:
あんまり「名前」にこだわらない派でしょうか。


ネッシー:
あ、もしかしたらそうかもです。店の名前が覚えられなくて、もう一回行きたいなって時とかに探すの大変になります。覚えた方がいいですよね…


橋田:
レンシレンジは衝撃だったのですが、きっとこれからも間違えてしまうでしょうか。こだわらなかったらきっと覚えないでしょうね。ご存知だったか伺ったとき、そんな印象でした。合ってるときもあったかも…という回答でしたよね。
ネッシー:
そ、そんなかんじだったのですね。でも、レンシレンジはきっともうだいじょうぶです。


橋田:
覚えていただく機会になって良かったです。


ネッシー:
わりと毎日つかっているものなので、いいかげん正式名称で書かねばと決心しました。


橋田:
私はサイゼリアとセイザリアをどうしても覚えられませんでした。私にとってあまり重要でなかったので…


ネッシー:
ああ!ど、どっちでしたっけ……重要なのに(好きです)思い出せません。ググらなくては


橋田:
でも、わりと頻繁に使うものなのでいい加減覚えねばと…サイゼリアです!最近覚えました。
お!やっぱり、ネッシーさんもわからなくて、なんか嬉しいです。
ネッシー:
あ、ありがとうございます!ちなみに橋田さん、たいへんです。今、調べてみたら「サイゼリヤ」でした!


橋田:
ヤ!


ネッシー:
ヤ!!!


橋田:
そこも違いましたか、覚えきれてなかった。今日を機に覚えます。


ネッシー:
どうしたら覚えられるんでしょう。「サイゼリヤ」


橋田:
受験生が英単語覚えるみたいに、覚えるしかないんでしょうね。

今月掲載の記事(飛行機の席がエコノミーからビジネスになった)内でわからなかった器具の件ですが、あれわかりましたか?


ネッシー:
はい!あの、橋田さんがもしかしたらそうじゃないかって言っていたようにライトみたいです。LEDの。読書灯で。
やさしい読者の方が3人くらいリプライをくださいました…(ありがとうございます)LEDって、あんな見た目なんですね…!
!
橋田:
3名リプライきましたか。優しい読者いて、ほんとありがたいですよね。


ネッシー:
はい、すごくありがたいです。
次からは、読書灯ちゃんとつけよう!と思うのですが、次の機会はもうないかもしれない可能性があるのがさみしいです。ビジネスなんで。


橋田:
そうか、使わなかったってことですものね、そのうち大儲けしてビジネスで海外行ってください!
あと、これも企画会議からなんですが


「酔っ払ったときにしてはいけないと思ってることがあるんですが…」と話し始めたら、すかさず北村さんに「しちゃいけないことしてるでしょ!」って言われてました。

言おうとしていたしちゃいけないことは道路で寝ることで、しかし、試しに寝たらたのしかったという話でした。


というのを聞きました。
道路で寝てみたことあるんですか。大人になって。
ネッシー:
ぐっすり寝ちゃうのはまずいと思っているのでしたことはないです。でも、酔っ払って道路で寝ている人、すごく気持ちよさそうなんですよね。特に夏場。一回やってみたくて、


橋田:
あ、やってみたくてやったんですね。


ネッシー:
ためしに3分くらい横になってみたことはあります。真夜中でした。


橋田:
いや、ぐっすりは絶対ダメですよね…


ネッシー:
ですです。危険すぎます。


橋田:
あ、そこは大丈夫ですね。良かったです。


ネッシー:
はい……!どんなにうっかりしていても、屋根のない場所では寝ないようにしています。風邪ひいちゃうし。
橋田:
3分も危ないと思いますが、どなたか居ましたよね?風邪ひくとかよりも、女子なのでどうか気をつけてくださいね。


ネッシー:
あっ。大丈夫です。人がいないことを確認してから実行しました。午前3時くらいだったので誰もいなくて。大通りなのに。


橋田:
いないことを確認して寝たんですね。そのとき誰もいなくても危ないですから、今後はしないでくださいね。
担当させてもらっていて、たまに親みたいな気持ちになるときがあります。どうか、危ないことはしないでと。


ネッシー:
はい。やっぱり、それ相応に自意識のある道路に寝転がるのは、ハードル高いです。
お、お母さん的な……!
たぶん、安全なものはわりと好きなはずなので大丈夫です。行動力は、別の方向にもうちょっと欲しいです。


橋田:
あと、安藤さんから聞きましたが、
どうしてネッシーっていうのか聞いたら「手の動きがネッシーっぽいから」って言ってました。


ネッシー:
昔、同僚にいわれました。

橋田:
私も一度聞いたことあるんですが、ネッシーが好きなのかと思ったんですが、とくにそういう感情があるわけでないんですよね。


ネッシー:
そこ、すごく微妙なんです。好きかもしれないんですが、そこまで熱烈に追いかけているとかじゃないので、どう定義していいものか。ネス湖に行ったことはあります


橋田:
その素直さが良かったです。高感度増しました。


ネッシー:
素直といわれるとなんだかすごくうれしい気持ちです。
あと…電話とか、ちゃんとかけられるようになりたいです。


橋田:
電話かけられないですか!?


ネッシー:
電話、最終的にはかけられるんですが、かけるまでの心臓の動きがひどくて、すぐかければいいものを数日放置したりして、それで余計にまた心臓の動きがひどくなりがちです。
橋田:
おお。そんなに!私も苦手ですが、数分で乗りきって電話かけますね。


ネッシー:
おお、早い!数分で……!かっこよいです。


橋田:
あ、ありがとうございます。今度取材などありましたら、代理で取次しますね。


ネッシー:
あ、ありがとうございます。いや、でも…


橋田:
自分でかけたい、っていう意思はありそうですよね。


ネッシー:
はい、おまかせしちゃうとすっかり甘えてしまいそうなんで、たまにはかけてみたいと思います。
数分でかけるスキルを身につけたいです。


橋田:
がんばれーって応援しますね。


ネッシー:
あ、ありがとうございます…… やっぱり、なんかすごく保護者っぽいです。橋田さん。

お知らせと今後の予定

さてさて10月といえばデイリーポータルZの周年企画と、ハロウィン!例年どおり「地味な仮装限定ハロウィン」をご用意しております。今年は10/29に渋谷カルカルにて開催。詳しくはこちらのページで!
あと来月ですが11/18にはWebメディアを集めた即売会イベント、びっくりセールもあります!

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