大奥でブームが来たカステラ
よしながふみの漫画『大奥』にはまっているのだが、その中で頻繁にカステラが登場する。徳川家定が食べたり作ったりするシーンが本当に美味しそうで、カステラの回を読んだ日は、大体食べている気がする。カステラに毒を盛って毒殺した回でもやはりちょっと美味しそうと思った。
ひとり占めして食べるなら文明堂のカステラがいい!と思ったのだが、最近駅に台湾カステラのお店が出来たことで、ちょっと風向きが変わった。
台湾カステラ……!!
台湾に行ったとき、現地の友達が「ケーキ食べに行く?」と言ったので、カフェに行くのかなと思って付いて行ったら、到着したのは屋台の台湾カステラの店であった。巨大な鉄板の上で焼かれる熱々のカステラ。ふわふわで柔らかく、今まで食べたことのあるカステラとは全然違う、羽毛ぶとんのようなふかふかした軽さと、やさしい甘さに一瞬で虜になった。
またあの味を食べたい!!やっぱり台湾カステラを独り占めしてたべよう!!
太った小動物のようなかわいさ
ということで、早速買ってきた。
粉砂糖がふってあるタイプもあったが、一番プレーンなタイプにした。台湾カステラ、そのままの素朴な良さを味わいたいのだ。
角が丸っこい、ぼてっとした絶妙なフォルムもまたかわいい。太った小動物を愛でる感覚に似ている。
食べる前にレンジでチンしてくださいと店員さんに言われていたので、レンジで温めてから食べることにしよう!
お菓子断ち明けの一口
ちなみに私は美味しさを最大限に味わうため、3日間お菓子を絶っている。以前、質素な食事が続いたあとに、急に家系ラーメンを食べた時、脳を殴られたかのような、衝撃的な美味しさを味わってから、たまにこの「おいしさ為に、あえておいしさを断つ」という行為を行なっている。今は糖分を取りたくてしょうがないという、万全な状態だ。
いつもは一切れ分ずつに切り分けているが、今日はこのまま食べようと思う。
やさしい甘さが身体中に染み渡っていくような感覚に、しばらく身を委ねた。おいしい……!!おいしすぎる……!!
そしてカステラに対して、一切れじゃなくて塊として向き合う背徳感がすごい。そして、ここが職場の応接室という付加価値も一個乗っかっている。もし打ち合わせ中にこれを出されたら、絶対みんな笑顔になるよな。
普通に食べててもあまり減ってる感じがしないので、フォークで切り分けるのをもっと大きくしてみた。これだけで2切れ分ぐらいある!