特集 2023年9月17日

無料ゲームコーナー 「おぎわら遊技場」 その珠玉の名作を振り返る

こんにちは、編集部 石川です。

審判をボールで弾き飛ばしてイエローカードをもらわないようにするサッカーゲーム、「荻原(おぎわら)」と「萩原(はぎわら)」を見分けるゲーム、オンラインミーティング中に隠れて鼻をほじるゲーム…。

これらすべて、当サイトのゲームコーナー「おぎわら遊技場」で公開されたゲーム。2002年から20年以上にわたって続く超長寿コーナーです。(現在遊べるのは2016~)

毎月1本のペースで新作がアップされる、ミニゲームの数々。大量の過去作の中から、今回は傑作選をお送りします。

インターネットにラブとコメディを振りまく、たのしいよみものサイトです。

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読者が選んだ、名作ゲーム ベスト3

まずは読者投稿で選ばれた3本!得票数3位からカウントダウンでご紹介します。すべて、PC/スマホどちらでも遊べます。タイトルか画像のクリックでゲームのページに飛びますので、気になったら即Go!

風を吹かせてお客さんをむりやり桶屋に誘導するゲーム。ライター高瀬さんによる桶屋さんへのインタビュー記事「実際、桶屋はいつもうかるのか?」にあわせて公開されたゲームです。

ことわざをモチーフにしながらそのことわざに込められた機序を完全に無視、パワーだけで桶屋を儲からせています。たまにこういう「頭の悪くなるゲーム」が登場するのがおぎわら遊技場の世界です。

 

 

ロールプレイングのモブキャラになれるゲーム。

昔のRPGでよくあった、ランダムで動く町の人に移動の邪魔をされる現象。このゲームでは自分が町の人になって、通りがかる勇者の移動を積極的に邪魔します。

ノスタルジックな画面とシンプルなゲーム性でランクイン。自分の移動速度もレトロRPG並みなので意外に難しい!

 

圧倒的支持を得てロールケーキの落ちものパズルが1位!ケーキが3つ以上並ぶと消えます。「あぶない!」と思ってもじわじわ続けられる絶妙な難易度が中毒性を呼びました。

読者からのコメントもたくさん寄せられているのでご紹介しましょう。

読者からのコメント

ブラウザでこんなに動くんだ!と驚きました。なかなか動きが読めない各ロールケーキの積み上がりが楽しくて、つい長時間遊んでしまった想い出があります。(niccolli)

ダイエット中にやって食べた気になるようにしてました。スコアはヘボでも見てて幸せになれる。今では親子2代で楽しんでます。半年に一回ペースでやりたくなる。(銀だら)

神ゲー!今でもたまに遊んでしまいます。(ちょり)

やっぱり遊技場といえばRPG!(げら)

このゲーム、初出は2008年なのですが、FLASHのサポート終了に伴い遊べなくなったため、2019年にリメイクしてくれました。ケーキを落とした時だけでなく、あとから積みが少し崩れた拍子に一気に消えたりするのも快感!!

いったん広告です

作者・おぎわらさんが選ぶ自信作5本

つぎにおぎわらさん自身による自薦5本。ドット絵の力作からゲーム性が光るものまで、いろんな基準で選んでくれました。

おぎわらさんより

おぎわら遊技場史上、最も時間をかけて作ったゲームかもしれません。 僕が小学生時代に一番好きだったファミコンゲーム「ロックマン」の世界観を参考にして作りました。 ゲームとしても、ワンタップなのにちゃんとアクションゲームになっていてとても良くできていると思います。

エコ太郎を操作して電気を消したりコンセントを抜いたりする横スクロールアクション。敵キャラのローデン博士も登場し、電撃で攻撃してきます。

このゲーム、完成度が高かったので、はりきって広告も作ったんですよね。

海外スマホゲームの広告をイメージしました。ライター3ykさんの絶妙な棒読み感。名演技です。

 

 

おぎわらさんより

日常のあるあるネタをゲームにすることが多いのですが、 このゲームはその中でもベストオブあるあるゲームなんじゃないかと思います。 日本人の多くは共感してくれるのではないでしょうか? ゲームシステムもなかなか斬新で、他にはあまり無いプレイ感になっています。

お母さんになって、制限時間内に息子に言われた数だけお餅を投げ込むゲーム。決まった回数ボタンを押すだけなので最初は簡単ですが、だんだん数が増えてきて正確に投げ込むのが難しくなってきます。

数をひとつでも間違えると息子が怒ってくるのですごいイラッとします。

 

おぎわらさんより

ゲームを作ると必ず自分の子どもに遊んでもらうのですが、 このゲームはお気に入りみたいで、公開からだいぶ時間が経っているのに、 ちょいちょい遊んでいます。 動きにこだわったので、僕(オギ)の気持ち悪さがうまく表現できていると思います。

シンプルな釣りゲーなのですが、釣れるのが魚ではなくて…。

こうやっておぎわらさん自身が登場するゲームがちょくちょくあるのもおぎわら遊技場の特徴。中でも群を抜いてキャラが立ってる作品です。

 

おぎわらさんより

16年前ぐらいに作ったゲームのリメイク版です。
気に入りすぎて、自分でiPhoneアプリを作ってリリースしていたこともあります。

とにかく設定が最高です。一応テニスゲームなのに、画面内に表示されているのはプレイヤーではなく観客席のみ。
ワンタップで操作できるのは王様の顔の向きだけ。だけど、ちゃんとゲームとして面白いんです!!!

コレを超えるカジュアルゲームはもう作れないかもしれません・・・。 

公務でテニス観戦中の王様になって、テニスボールの動きに合わせて左右に振り向くだけ!ちゃんと見てないと国民みんなに怒られます。かわいそう…。

おぎわらさんのいうとおり、極限までシンプルなのに面白い、これぞミニゲームかくあるべしという感じの名作です。

 

おぎわらさんより

超有名な兄弟ゲームのパロディです。

ワンタップでジャンプしてコインをゲットするだけなんですが、兄弟同時にジャンプして、かつ二人の身長が微妙に違う。
そのちょっとした違いでゲーム性がぐんと高まり、ゲームに奥深さが産まれました。

完成して遊んでみた時に、自分でもびっくりしたのを覚えています。

これも秀作ミニゲーム。ワンタップで「コインを取る」「甲羅を踏む」「飛ばす」「避ける」の全てが2人分起きるので、状況を把握しつつ絶妙なタイミングでボタンを押していく必要があります。

デイリーポータルZというサイトのカラーもあって、設定やネタ的な面白さに注目してしまいがちなおぎわら遊技場ですが、実は単純にゲームとしてもいいものが多い…!

担当編集・石川の選ぶ3本

最後に、担当編集である私、石川が選ばせていただいた3本です。

ゲームなのに担当編集ってなんなんだって話ですが、おぎわら遊技場のゲームをいちばん最初に遊べる特権階級をやらせていただいております。インディーゲーム(やるほう)が趣味でもあります。そんな僕が選んだのはこちら!

まずはデイリーポータルZならではのゲーム。人気ライターの江ノ島さんが主人公なのですが、その移動方法がローリング。ゼルダのゴロン族みたいに転がって動きます。そして敵はなぜか新体操…。

これ、実は「おぎわらさんも江ノ島さんもすぐ路上で知らない人にからまれる」という対談から生まれたゲーム。ほんとに絡まれるゲームだと心の古傷が痛むので、リボンに絡まれることになっています。

 

令和になった年、去り行く平成を惜しんで制作されたゲーム。平成の乗った電車を空き缶をよけながら追いかけます。

シンプルなゲームが多くストーリーシーンなどは少ないおぎわら遊技場ですが、このゲームはめちゃくちゃドラマチックなんですよ。といっても長編ムービーが流れたりするのでは決してないのですが……こればっかりは一回プレイしてみてほしい……!!

空き缶が直前まで見えない狭い画面と2段ジャンプが生み出すワチャワチャしたプレイ感も楽しいです。

 

ほんのひとかすりしかしてない、遠すぎるパロディが出てくるのもおぎわら遊技場の特徴。

これは驚くべきことに人気バトルロイヤルゲーム、フォートナイトのパロディです。だんだん小さくなっていく円から弾き出されないように立ち回ります。

パロディ元とは一切似ていないゲーム性ですが、完全に別物として面白くてハマりました。


おぎわら遊技場は月一更新!

こうやってずらっと並べてみると、ほんと名作が多いおぎわら遊技場。1プレイ3分ほどで終わるものが大半なので、ぜひ端からプレイしてみてください。

おぎわら遊技場バックナンバーページ

総集編がくるとなんだか終わるみたいですがそういうわけではなくて、今月はおぎわらささん多忙のため代打で石川が書いているだけです。おぎわら遊技場は今後も続きます。今月は休みだけどな!

来月の新作をお楽しみに…!

 

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