食べくらべ特集 2021年4月20日

鮭おにぎりはみんな違ってみんないい

日本ではありとあらゆる鮭おにぎりが売られているが、結局彼らはどう違うのか。

隠された鮭おにぎりの違いを知るため、とりあえず毎朝鮭おにぎりを食べてみることにした。

どうでもいいことを真剣に分析してみる記事をたくさん書いているエンタメライター。音楽や映画が特に好き!

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 インターネットの伝統芸能 食べくらべ特集! 

いにしえよりネット記事界で受け継がれてきた企画、食べくらべ。
食べてくらべて知見を得る。そんな記事だけを6本集めました。
 

我々は鮭おにぎりのことをまだ知らない

今のおにぎり業界はまさにおにぎり戦国時代である。

「牡蠣おにぎり」のような贅を尽くした豪華おにぎり、「爆弾おにぎり」のような量で圧倒するわんぱくおにぎり、そして「ジャンバラヤおにぎり」などといった飛び道具おにぎりまでもが登場し、コンビニの棚ではまさにおにぎりの群雄割拠が進んでいる。

しかし、そんな中でも王道の座を譲らないのがこのおにぎりだ。

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おにぎり界の不動センター、鮭おにぎり。
どんなコンビニにもスーパーでも買うことができ、まさに「おにぎりの売っているところに鮭おにぎりあり」と言わんばかりのセンターっぷりを見せつけている。

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かくいう私も、おにぎりを買うときはだいたい鮭おにぎりを買い、朝ごはんにはだいたい鮭おにぎりを食べ、「何のおにぎりがいい?」と言われたときは「とりあえず鮭」と答えるという立派な鮭おにぎり消費マシーンをやっている。

しかし、こんなにも食べ慣れた鮭おにぎりだが、「それぞれどう違うの?」と言われるといまいちよくわからない。というかまったくわからない。「だいたい寝ぼけていて味とか何もわかってない早朝に食べているから」というのが大きいが、とにかく数え切れないほど食べているわりには私は鮭おにぎりのことがわかっていない。

近くて遠い、鮭おにぎり。そんな彼らを理解するため、私は毎朝ちゃんと起きた状態で鮭おにぎりを食べる生活をスタートした。

鮭おにぎり生活の合間にコーンフレークを食べるとおいしい

朝ごはん×鮭おにぎり生活を始めるにあたって、まずはささやかながらスケジュールを組んでみた。

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が、やってみたらまったく予想通りにいかなかった。

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鮭おにぎりにちょっと飽きて気晴らしにコーンフレークを食べてしまったのが運の尽きで、そこからは雪崩のように当初の予定が崩れていった。

恐るべしコーンフレークの魔力。鮭おにぎりの最大の天敵はコーンフレークなのかもしれない。

鮭おにぎりには丸派と三角派があるが、何が違うのかはわからない

コーンフレークの魔力に負けてしまったとはいえ、鮭おにぎりをせっせと食べる生活を続けたおかげでなんとなくわかってきたことがある。

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どういうルールかわからないが、鮭おにぎりには丸派おにぎりと三角派おにぎりの2つがある。基準はまったくわからない。

全体的に丸派より三角派の方が大きいことが多いのだが、中に入っている鮭まで大きいかというと別にそういうわけでもなかった。三角派の方が作る手間がかかっているように見えるのだが、値段が高いわけでもなかった。なにかしら理由があるはずなのだが、毎日コツコツ食べているだけではわからなかった。どうやら思っていたよりも鮭おにぎりの謎は深いようである。

それからもうひとつ気づいたのがこの派閥。

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これは非常にわかりやすく、鮭は安いがはらみは高い。もっと言えば鮭の具は小さいがはらみの具はかなり大きい。はらみはいわば鮭おにぎりの上位互換、兄貴のような存在らしい。

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また、はらみはだいたい不透明のパッケージに入れられがちということにも気づいた。

「鮭は見せるがハラミは隠す。」これが鮭おにぎり界の暗黙のルールのようである。

鮭おにぎり界でもダイバーシティが進んでいる

コツコツ鮭おにぎりを食べ続けること5日間、それぞれの違いをまとめてみる。

ローソン「焼鮭ほぐし」:伝統的な鮭の味がする。おいしい。
ローソン「焼さけハラミ」:形が豪華。食べた感がある。おいしい。
セブンイレブン「炙り焼しゃけ」:優しい鮭の味がする。おいしい。
ファミマ「焼しゃけ」:意外と鮭が多い。おいしい。
ファミマ「鮭はらみ」:はらみが豪快。おいしい。
SEIYU「サケ」:のりがたっぷり。おいしい。
SEIYU「焼鮭」:鮭おにぎりを食べている感じがする。おいしい。
NEWDAYS「鮭はらみ」:はらみの主張が激しい。おいしい。

それから、せっかくなので「自分が好きな鮭おにぎり」にたどりつけるチャートも作ってみた。

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こうしてみると、どれも同じに見える鮭おにぎりも実はほぐされていたりはらみがやたら大きかったり、意外と違いがあることがわかってくる。そう、この世にはひとつとして同じ鮭おにぎりはなかったのだ。みんな違ってみんないい。それが、鮭おにぎりを食べることでたどり着いた、ただひとつの真実だと言えるだろう。


終わりに

ちゃんと食べ比べをするために、毎朝起きてから少し時間をおいて目が覚めてから鮭おにぎりを食べるようにしていたのだが、時間を空けると逆にお腹が空いてしまい「やっと朝ごはんだー!!!」と何も考えず毎朝勢いよく鮭おにぎりを食べてしまった。

そのせいで、結局味や食感をちゃんと記憶することができず、毎朝「今日の鮭おにぎりはおいしいな!」「今日の鮭おにぎりもおいしいな?!」と思い続けて食べ比べがが終わってしまった。なので最終的に「どの鮭おにぎりもおいしいのではないか?」というのが私の個人的な意見である。今後食べ比べをするときは、朝ごはんではなく昼ごはんか夜ごはんで比べるようにしようと思う。

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