やよい軒も!
そしてあの定食のチェーン店やよい軒でも『ねばとろごはんとり天の定食』が4月28日から期間限定で食べられる。
ホームページの画像を見たのだが、これがすごくおいしそうなばくだん丼だった。これから夏に向けて、きっと色んなお店から鮮やかなばくだん丼たちがやってくるのだ。楽しみですね。
なんとなく元気が出なくて何も食べたくないんだけど、ちゃんと食事をしておいた方がいい気がする。そういう時はばくだん丼を食べるようにしている。
マグロ、納豆、生卵、オクラなどで構成された丼である。食べやすい食材ばかりだし見た目が華やかで楽しくなる。何より名前が「ばくだん丼」である。
「ばくだんどん」
一文字おきに濁点がある。
「ばくだん丼ください」
この無闇にエネルギッシュな言葉を発声し、そして食べる。いやが応でも元気が出てくる。これがばくだん丼である。
日頃の感謝を込めて、チェーン店で気軽に食べられるばくだん丼を4種類、食べ比べた。
関東に展開する海鮮丼のチェーン店、まぐろ市場に来た。今回来たのは『魚河岸 まぐろ市場』だが、同じ会社が運営する『海鮮どんぶり 鮪市場』と無印の『鮪市場』もある。『ポケットモンスター ソード』『ポケットモンスター シールド』みたいな感じなんだと思う。
ここには『元祖ばくだん丼』というメニューがある。史上最も早く生まれたばくだん丼ということだろうか。調べてもハッキリしたことは分からなかったのだが、元祖と冠するのならば、食べ比べには加えておきたい。
しょうゆを回しかけて卵を崩しながら食べた。かき込むように無心で食べた。元祖、というだけあって一口ごとにばくだん丼を食べているな、という感じがした。納豆ご飯でもない、海鮮丼でもない、ばくだん丼なのだ。
あとこのばくだん丼、ご飯がかなりしっかりした酢飯なのだ。酢飯と一緒にばくだん丼の食材たちを食べると、それぞれのネットリした食感が際立った。胃の壁を、ばくだん丼が掌で直接触ってエネルギーを与えてくれてるイメージである。胃の壁をばくだん丼に触られているのだ。
そんなことを考えてワーッと食べて一息つくと眠くなった。お昼ご飯に食べたのだけど、昼に酢飯を食べるというのはなんだか変な感じだった。酢飯を食べ、その後に働こう、となる脳の回路がない。すごくいい満足感と眠気とともに家に帰った。
まぐろ市場の元祖ばくだん丼
乗ってるもの ・・ ネギトロ、イカ、納豆、たくあん、オクラ、温泉たまご
ご飯 ・・ 酢飯
感想 ・・ イカや酢飯のおかげでネットリした食感が際立つ印象。それぞれのバランスも良くて食欲がない時でも無心でかき込める。
持ち帰りの海鮮丼専門店、丼丸。価格が一律ですごい数の海鮮丼が楽しめる。
あまりに多い上、店舗や時期によってメニューも異なるので、食べたことない丼丸の海鮮丼を頼み続ける『丼丸ハンター』という肩書きの方もいるらしい。なんて平和で微笑ましいハンター…!
そんな楽しい海鮮丼屋さんとして名高い丼丸。僕は今回初めて食べる。意気揚々とお店に向かったが、爆弾丼がなかった。
調べてみると、丼丸はオーナーの裁量で丼の種類、味付けも変えることができ、更には独自の屋号までつけられる自由なチェーン店らしい。そんな理由で僕の行った『笹舟 丼丸』には爆弾丼がなかったのだ。
それってもうばくだん丼なんじゃないかと思うのだが「爆弾っていうのもなんか物騒だしねえ」という心優しいオーナーの配慮があったのかもしれない。
すごいネギトロの量で大満足の丼だった。ご飯が少なく感じるくらいだった。
どこからどう手をつけていいか迷うほどの迫力だった。バランスはさておき食べやすい部分から食べていくという感じである。爆弾丼に食われている。さっきのネギとろろ納豆丼もそうだったが、おかずそれぞれがすごいボリュームで、油断するとご飯が足りなくなってくる。
明太子が強い。これのおかげですごい刺激的な爆弾丼になる。確かに漢字表記がいいかもしれない。これは爆弾丼だ。口を落ち着けられるガリがあってよかった。
丼丸の爆弾丼(丼丸凛 小伝馬町店 店舗によってメニュー、味付けは異なります)
乗ってるもの ・・ ネギトロ、ヒラメ(多分)、納豆、マグロ、たくあん、明太子、イカ、ガリ
ご飯 ・・ 酢飯
感想 ・・ 乗ってる食材の種類が多いしボリュームもあって放心状態になる。明太子の存在感がすごい。
感想を書いたが、これは『丼丸凛 小伝馬町店』の爆弾丼の話である。別の店舗に行ったら全然違うものが食べられるのかもしれない。丼丸の爆弾丼、というくくりだけでも食べ比べができるのだ。ゾクゾクする。
とは言え別のチェーン店のばくだん丼も気になる。次は定食屋さんの大戸屋に来た。
海鮮丼屋さんを2店食べてきたが、定食屋さんのばくだん丼は全然イメージが違う。
ちょっと見とれてしまうような佇まいだった。色んなばくだん丼に出会えて嬉しい。
しょうゆをかけて、卵の黄身をそっと崩してそっと混ぜながら食べた。印象的だったのはなますだった。今までばくだん丼に酸味が足りないと思ったことはなかったが、あるとすごく助かる感じがするのだ。さっぱりして食べやすくなる。そして品のある感じになる。
そのせいか、じっくり食べて「俺は今、栄養を摂っているな」ということまで意識して食べられるようになった。大戸屋なのでご飯は五穀米にも変えられる。栄養を浴びるように摂れる。何もかもうまく行くと思う。
大戸屋のばくだん丼
乗ってるもの ・・ マグロ、納豆、海苔、とろろ、アカモク、紅白なます、オクラ、卵黄
ご飯 ・・ 白飯
感想 ・・ ボリュームがあっておいしい上に、栄養を摂ってる実感が得られるばくだん丼。なますの酸味が良い。
最後は和食レストラン、夢庵の『夢庵うまか丼』である。名前が違うが、内容がかなりばくだん丼だったので食べ比べに加えさせてもらった。
白と黄色が印象的なかわいい配色のばくだん丼である。かわいいばくだん丼っていうのがあるんだ。
いつも通りわしわし食べる。これが乗ってるものの種類が多くてすごく楽しかった。大葉も入れたら12種。今までで一番多いのだ。「錦糸卵と温泉たまごを一緒に食べてるな」とか「ちっちゃい山芋結構いるな」というささやかな発見がずっとある。
朗らかにお重箱を突く元日のようにばくだん丼を食べた。(さっきから勝手にばくだん丼と呼んでいるが、これは夢庵うまか丼だ)
夢庵の夢庵うまか丼
乗ってるもの ・・ ネギトロ、たくあん、海苔、納豆、山芋、オクラ、 イクラ、錦糸卵、エビ、イカ、温泉たまご、大葉
ご飯 ・・ 白飯
感想 ・・ 種類が多くて眺めるのも楽しいばくだん丼。ネバネバ要素が少なく、さっぱり食べられる。
ばくだん丼を4種類食べた。扱っているお店のタイプがそれぞれ少しずつ違うので、ばくだん丼もその特徴を反映したものになるのだろう。分かりやすい違いがあって楽しかった。
今一番気になるのは、店ごとに違うであろう丼丸の爆弾丼である。他の店舗はどうなってるんだろう。
そしてあの定食のチェーン店やよい軒でも『ねばとろごはんとり天の定食』が4月28日から期間限定で食べられる。
ホームページの画像を見たのだが、これがすごくおいしそうなばくだん丼だった。これから夏に向けて、きっと色んなお店から鮮やかなばくだん丼たちがやってくるのだ。楽しみですね。
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