新幹線で置き去り2021-2022 2022年1月4日

憧れのマンションを一緒に眺める~新幹線の駅にひとり置き去り~

置き去り企画。僕の目的地は終点新潟である。
新潟には新潟在住のライターつりばんど岡村さんが待っている。しかも、本企画のコーディネート役の編集部 安藤もいっしょなのだ。

ぜんぜん置き去りではない。

知らない町でひとりポエジーを発見をするつもりが大所帯となった。
 

1971年東京生まれ。デイリーポータルZウェブマスター。主にインターネットと世田谷区で活動。
編著書は「死ぬかと思った」(アスペクト)など。イカの沖漬けが世界一うまい食べものだと思ってる。(動画インタビュー)

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どうする大所帯

新潟駅でつりばんど岡村さんと合流する。Zoomでは定期的に会っていたが生でははじめてだ。身長195cmぐらいあったらおもしろいと思っていたので背の高い人を探す。

190cmってことにしよう

さて、新潟での5時間をどう過ごすか。編集部安藤がヘリコプターの写真を撮りたいと言っている。あのつりばんど岡村さんの名作である。
それは置き去り企画ではない気がするが、その道すがらネタを拾っていこう。

はじめてなのにはじめてではない

驚いたのは新潟駅から撮影ができる公園まで、見る景色がことごとく見覚えがあることだ。

妙に白い壁
ここだ (「ニューウェーブ書道」より)
海沿いの公園にあった遊具
これだ(「どこでも青雲」より)
「この塔は……見たことがある!」

はじめて訪れる海沿いの塔を見て「…ここには見覚えがある……!」なんて言うのはまるで江戸川乱歩の小説である。 

理由は簡単。胎児の記憶ではなくヘリコプターの舞台となった場所だったから (「ヘリコプターで逃げ去りたい」より)

うっかりつりばんど聖地巡礼になってしまった。もう一箇所、つりばんど岡村さんの記事によく登場する突堤がある。 

008.gif
大しけだったため断念

ここに3人で行ったら波にのまれて帰りは2人+アザラシになっているだろう。
しかし撮っていた動画にはなぜか安藤さんに「大丈夫、行きなよ。おれここで待ってるからさw」という僕の声が入っていた。

ヘリコプターが新潟の人に大人気

デジャブの塔の上でヘリコプターの写真を撮る。

遠くに佐渡ヶ島、粟島、磐梯山が見える
「おや?」

展望台に登ってきた人がそれはなにかと聞いてきたのだ。これを使うとヘリコプターで逃げる写真が撮れて、作ったのはここにいるつりばんど岡村であると説明する。 

その結果、ちょっとした撮影会に

みんなノリがよく、写真を撮りあった。デイリーポータルZも見ますよ!と言ってくれた(見てますか~?)。日本海のイメージと違うラテン系だ。

塔を降りて歩いてたら工事現場の警備員にまでヘリコプターを絶賛された。警備員にほめられたのはアメリカ以来である。新潟いいところじゃん。

ジャニーズぐらい声をかけられていたつりばんど岡村さん

つりばんど岡村さんいわく、ひとりで撮影していてこんなに声をかけられたことはない、とのとだった。
「やっぱりこちらから挨拶することが大事です」
と先輩風を吹かせたが、実際こんなこと2年にいちどぐらいしかない。気持ちの良い先輩風を吹かすことができた。

ホクホク歩いてたらメガネを見つけた
すぐ近くの電柱にはメガネがかかっていた

新潟は人が人懐っこく、メガネがよく落ちているということがここまでの収穫である。 

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地味なところに行きたい

ヘリとメガネを満喫したところで、せっかくなのでつりばんど岡村さんの個人的な場所に行きたいとお願いした。おもしろくないところに行きたいのだ。
そうリクエストして案内されたのが。

いつか住みたいと思っているマンション

「へぇ…」としか言いようがない場所でたまらない。どう書いても皮肉のようになってしまうのだが、本心からこういう旅が好きなのだ。
後から楽しかったと思える記憶ってこういう半分困った経験じゃないですか。

それではじっくりご覧ください。つりばんど岡村さんが住みたいマンションです。

となりは旧齋藤家別邸という地元の名士の庭園があり、東京R不動産なら「眺望付きレトロ」と書かれるビンテージマンションである。

つりばんどマンション(まだ住んでないが)の向かいには新潟大神宮という神社がある。

見どころは車でくぐれる鳥居
新潟大神宮の近くには「地獄極楽小路」

この通りを挟んで高級料亭と刑務所が向かい合っていたからこの名前がついたそうだ。料亭はいまも高級料亭としてバリバリ営業中である。刑務所は移転しているがレンガの壁に旧刑務所の名残がある。

刑務所に料亭の匂いが漂ってこなかったんですかね~なんて話していたら。

つりばんど岡村さんが電柱に気づかずに右折しようとしていた

 似たような自損事故で車をバリバリにしていま乗っているのが代車である。聖地巡礼だがそこまで再現しなくて良い。

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ここから先、腹へってるときは閲覧注意です

昼食はつりばんど岡村さんおすすめの回転寿司に入る。

東京カレンダーの表紙のようになった

魚も米もうまい新潟である。読者のみなさんはきっと美味いって展開だろうとお思いのことだろう。僕だってそう思っていた。それが………!!

「やばい、うまい。法律で規制しないといけないレベル」

やっぱり予想通り美味しいのだ。もったいぶって書いてごめん。

ナンバンエビ(アマエビを新潟ではこう呼ぶ)

これまで食べたアマエビの1.5倍ぐらいねっとりしている。甘い、確実に甘いんだけけど砂糖ではない甘みが口の中にまとわりつく。これ以上説明すると官能小説になってしまうのでやめておく。 

隣を見ると編集部 安藤が見たことない顔になっていた

スーパースローで撮ったので動画でもどうぞ。 

思わず時間もゆっくりになる味である。

のどぐろ

味に次ぐ味である。しっかり主張しているのにやりすぎてない。2分で挨拶して帰ってゆくなまはげのようだ。 

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目がキラキラする牡蠣

回転寿司の店がある一帯は市場になっている。

でっかい里芋の袋が980円で売ってた。こういうのたまらないですね。

魚市場でつりばんど岡村さんに教えられたのがその場で食べられる生ガキ。 

売り場のものをむいてくれる

まあねえ、海の近くで、地元の人も来るような市場で、カキをむいてくれるなんてうまいに決まってるじゃないか…。 

そんな分かりきったことを書いたところで……
うまい!!!

誰もが予想できる展開でもうまいものはうまい。

こういうときに目がキラキラしてしまうのが恥ずかしい

牡蠣のうまさは…旨い水のようだった。カキの旨さとなまぐささがシャーっと通り過ぎていく。
回転寿司で食べた白子もそうだったが(書いてませんでしたが食べてました)、珍味と呼ばれているものが爽やかだ。東京に出てくるあいだにくどくなってしまっていたが元はこんなに素直な青年だったのか。 

説明が遅れましたが、わたくし、さっき白子を食べておりました
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マジックアワーを狙って記事の撮影もする

夕焼けを狙ってつりばんど岡村さんの記事の撮影を行った。金曜ロードショーの景色を再現する記事である。

小道具がいきなり壊れて応急処置をしたり
これ使わないだろうなと思う写真を撮った

つりばんど岡村さんとは初対面だが、10年一緒にやってるようないつものデイリーポータルZの撮影だった。


あれは一体何の時間だったんだろう

置き去り企画の終点は天国である。いい景色を見て寿司と牡蠣を食べる。
あれだけいい体験をしておいてマンションを一緒に眺めたことをタイトルに持ってきてしまった。
「あれは一体何の時間だったんだろう」が人生のサビなんじゃないかと思っている。
いや、それはいいすぎだ。サビはナンバンエビだ。

ひとりで撮影するつもりで持ってきた超長い自撮り棒の出番なし
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