全国各地の缶詰24缶あつめました
各地の缶詰を、今回はアンテナショップやスーパーを回って集めてきた。その数なんと24個。
主に食べたことのないもの、気になるものを優先的にそろえたところ、一癖ありそうなものが集まった。
今日試食に来てくれたのは、缶詰めを半分集めてきてくれたライター地主さん(投稿頼りの旅担当)、アイデム藁品さん(知ったかぶり47担当)、デイリーポータルZをはげます会から島田さん、編集部古賀と橋田と安藤(地元の人頼りの旅担当)という食いしん坊たちである。
それではさっそくいただきます!
牛たんデミグラスソース煮(宮城県)
まずはすごそうなやつからいってみたい。宮城県の牛たん缶熟である。
この缶、実際にそこまでこだわっているのかどうかわからないが、開けるときの感触すら気持ちよかった。ぱかっと開いてすっと外れる感じ。
開けると中身はすでにスタンバイオッケー。それが缶詰めの醍醐味である。
非常につやつやしたうまそうなデミグラスソースの中に厚切りの牛たんが隠れている。食べちゃっていいんだろうか。遠慮しちゃうくらいの迫力だ。
このうまそうな牛たん缶を乗せるパンを地主さんが用意してきてくれた。これも缶詰だ。
アルクマは長野のキャラクター。備蓄できるパンの缶詰の中では圧倒的に美味い、と評判なんだとか。
牛たん缶には厚切りの牛たんがごろごろと入っていて、食べた人から順番に言葉を失っていった。
とにかく柔らかい。しかも(丁寧に煮込みましたよ~)という作り手の意思が伝わってくる柔らかさである。
牛たんの厚切りって筋っぽさというか弾力がある食べ物だと思っていたんだけど、これはいい意味で裏切られた。しょっぱなからすごい破壊力だった。
米かま(福井県)とは何か
次は福井県から。米かまの炊いたん、である。え?なに?
ちょっとタイトルだけではよくわからない缶詰めではあるが、福井という土地には、まだまだこういう知られざる美味いものが眠っていそうな雰囲気がある。
名称には「米粉かまぼこ甘酒煮」と書かれている。米粉かまぼこ?甘酒?煮??
どれだけ考えても謎は解決されないままなので、これはもう食べるしかないだろう。
「米かまの炊いたん」は、かまぼこにしては柔らかく、でもすり身ともちょっと違う。噛むとじゅわっと魚の味と香りが広がりめちゃめちゃ美味しい。
こういう美味しいけど言葉では説明しにくい食べ物って、缶詰にたまにあるよなーと思った。