特集 2021年7月5日

ドラマに出る予定はないけど役作りだけしてみる

役作りしてます!

俳優さんはドラマや映画なんかへの出演が決まると役作りを始めるらしい。

体重を増やしたり逆に減らしたり、筋トレをしたり言語を勉強したりすることもあると聞く。

それちょっと楽しそう。

今のところ特になにかに出演する予定はないが、役作りだけやってみたら楽しかったので報告します。

行く先々で「うちの会社にはいないタイプだよね」と言われるが、本人はそんなこともないと思っている。愛知県出身。むかない安藤。(動画インタビュー)

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> 個人サイト むかない安藤 Twitter

役作りだけやる

ドラマとか映画への出演が決まると、俳優さんはその役をこなすために念入りに役作りをするという。役作りをやると中から主人公の気持ちになれるのかもしれない。面白そうではないか。

いまのところ特に予定はないけれど、役作りだけしてみたいと思う。

今回は僕の好きな映画である007シリーズでジェームズボンド役に抜擢された時を想定して役作りしてみたい。

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ジェームズボンド役。役作り中。

この男のどのあたりがジェームズボンドなのかというとですね

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ぜんぶです。

知らない人のために説明すると、ジェームズボンドというのは映画007シリーズに出てくる英国諜報員である。

ジェームズボンドは姿勢がいい。それからだいたい襟のある服を着ている。腕にはダイバーウォッチ、これは突然海に飛び込むことがあるから。そしてチノパンに片手を突っ込んでいて、もう片方の手にはアタッシュケースを下げている。

どうだ。

どうしようもない件についてどうだと言われても困るだろうから先を急ぐ。

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アタッシュケースはなんか恥ずかしかったからIKEAの袋に入れて持ってきた。

現在007シリーズでジェームズボンド役を勤めているダニエル・クレイグは、おそらく次回作が最後だろうと言われている。つまり制作陣は次の候補を探しているのだ。

とはいえ僕にその役がまわってくるわけはないのだけれど、役作りしておいて損はない(たぶん得もない)。ただ、ストイックにやるのはつらそうなので1日限定である。

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スパイの目で日常を見るといろいろ気づく

役作りの一環として常にスパイのマインドを持って生活してみると、日本の環境がいかに無邪気であるかに気づかされた。

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常につけられていないか気にする必要がある。スパイだから。

町には悪いやつらが潜んでいそうな路地が無数にあるし、今はみんなマスクをしているから本当の顔がわからない。恐怖!

後ろから迫ってくる台車はこれまでならばコンビニの補充か何かだが、今は役作り中なので爆薬が満載されているように見える。逃げろ!

役作りすることで日常が別世界に見えるのだ。

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コンビニに入ろうかと思ったけどボンドはきっとコンビニに入らないなと思いがまんした。役作りで無駄づかいを防げるかもしれない。
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役作りをすると映画の見方も変わる

僕はそもそも007シリーズのファンなので無粋なことは言いたくないが、ジェームズボンドは酒ばかり飲んでいてあまり食事をしないし、世界を股にかけて諜報活動しているわりに常に手ぶらなのも疑問である。充電器とかどうしているのか、人に借りるつもりなのか。

いろいろ考えると完璧にボンドになりきるのは無理だということがわかるが、ボンド役をやることになったら最低限演じられるよう、心と体を作っておく必要はあるのだ。それが役作りである。

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立ち読みをするときにも役作りは続いている。
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いつもなら猫とか
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おいしそうな雑誌を手に取るところだが、今は役作り中なので
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英字新聞である。

映画007スペクターの中でボンドは流ちょうなスペイン語を話している。同じスペクターでもイタリアのシーンではイタリア語で冗談まで言っていた(誰だと聞かれたときにイタリア語で「ミッキーマウスだ」と答えるシーンがある。)。

役作りは言語を勉強するうえでモチベーションになるかもしれない。

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たまたま寄った本屋に007の解説本が売られていた。欲しかったけど高かったからあきらめた。
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走り方も役作りのうち

それから映画の中でボンドはものすごい走る。

映画007カジノロワイヤルでは、逃げる爆弾犯を走って追いかけるシーンがあるのだけれど、これがすごい追う。しかもいい姿勢のままでずっと走る。

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いい姿勢を意識しつつ走るのも役作りのうちである。
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道端で休んでいるボンドを見たことがあるか
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ないだろう。

幸いなことに僕は普段からよく走っているので役にも生かせそうである。自分の中に映画の主役を張れる特性がひとつでも見つかると自分が愛おしくなる。

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走るとのどが渇くが、ボンドはたぶん自販機とか使わないだろう。だからがまんだ。そもそもボンドは小銭を持ち歩かない。

役作りというとロバートデニーロが有名である。ボクサー役をやるために肉体改造をしたあと、引退したボクサー役をやるために激太りしたりと無茶苦茶やる。病院が舞台の映画「レナードの朝」を撮るために実際に何か月も入院してみたりもしたらしい。

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「おれは食べたい。ただ、ボンドは買うかな」という視点で考えると何も買えなくなるからおすすめだ。

そこまでやるのはどうかと思うが、普通のダイエットだとモチベーションが保てない人も、撮影が始まる日を決めてそれまでに役作りだと思って励むといいかもしれない。役作りダイエットである。

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役作りをモチベーションにしよう

言語を習得したり髪型を変えたりと、役作りをモチベーションにするとたのしく自分を改造できる。人に迷惑をかけない程度に役作りにはげんでもらいたい。次の大河ドラマとか月9に向けて役作りするのも楽しいと思います。

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ファンに見つかったら大騒ぎになるから常に気をつけなくちゃいけない。

役作りは楽しい

自分が役作り中だと思って生活をすると、がまんも努力もあまり苦ではなくなる。その先にファンが待っているからだ。

出演する予定がなくても役作りしてみるとまったく別の生活が送れるのでおすすめなのです。

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休むボンド。
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