明けましておめでとうございます
2025年になってもう1カ月ほどが経った。街を歩いても、流石にもう正月の色は薄くなってきたように感じる。もはやないと言ってもいいかもしれない。1月7日、長くても1月15日くらいまでを松の内と言うので、いつまでも正月気分ではダメなのだ。
お正月継続。まだまだお正月なのだ。なぜなら今回の記事が福袋の記事だから。福袋はいろいろなお店がお正月に販売している。そして、それはお店だけではない。博物館も福袋を販売しているのだ。
私は博物館が大好きだ。好奇心を満たしてくれるから。どこかに出かけた際に博物館があれば必ず訪れるようにしている。そんな博物館の福袋、欲しいのだ。めちゃくちゃ欲しいのだ。福が袋に入っているのだ。これは買いに行かねばならない。
夢の島熱帯植物館の福袋
2025年1月4日、私は7時台に家を出て、東京都江東区にある「夢の島熱帯植物館」に向かった。土曜日だし、まだ奇跡の9連休と言われる年末年始のお休み中のため、7時台の電車の乗客は少なかった。ただ私は乗っていた。福袋のためだ。きっと人気だから開園前から行列ができるはずなのだ。
ワクワクする。「春に咲く球根福袋」。限定100個らしい。しかも無料。福袋、限定、無料と新年から熱が出そうな素晴らしいワードが並ぶ。これは長蛇の列ができるだろうと予想できる。魂レベルで我々を喜ばせるワードが3つもあるのだから。
驚いたよね。一番目でした。誰も並んでいませんでした。1時間くらい前に着いたのかな、誰もいない。駅からここまで早足で歩いたのが少し恥ずかしい。なんなら6時に起きた自分がもっと恥ずかしい。
ここからしばらく特に書くことがない。並んでいるだけだから。感想としては「寒い」と「暇」の二つしかない。三つ目はないのだ。逆に一つということもない。二つなのだ。寒いと暇、その二つ。全ては福袋のためだ。
それでも開園10分前くらいになると列が出来始めた。その先頭はもちろん私だ。6時に起きて7時台の電車に乗って夢の島熱帯植物館に来たのだから。どんな球根が入っている福袋なのだろうか。
春と夏の訪れ
福袋は建物の玄関を入るとすぐに「ご自由にお持ちください」という紙と共に並んでいた。100個も並んでいるので壮観だ。ありがたくゲットさせていただいた。博物館の福袋ゲットだぜ。
チューリップの球根が4つと、ムスカリの球根が4つ入っていた。これが無料なのは嬉しい。植えれば私は咲き誇る花々と一緒に春を迎えることができる。ムスカリなんて青紫色が美しいですからね。並んだ甲斐があった。しかも一番に。
せっかく早起きして一番乗りで夢の島熱帯植物館に来たので、当然見て回った。温室なので並んでいた時が嘘の様に暖かい。その温度差で風邪を引くかと思ったほどだ。
夢の島熱帯植物館は1988年に開園した。この温かさは新江東清掃工場の余熱を利用したものだ。大温室では東京のその辺の道端では見ることができない植物を見ることができる。
常夏と言ってもいいほどの夢のような空間だった。ただカメラは温度差でめちゃくちゃに曇った。壊れないよね、というドキドキがこの夢のような空間が現実であることを示していた。
ゆっくりと一時間ほど夢の島熱帯植物館を堪能した。素晴らしい年始の過ごし方だったのではないだろうか。しかし、これだけではもちろん博物館の福袋は終わらない。明日、つまり1月5日も博物館の福袋を買いに行くのだ。