特集 2025年1月17日

パン祖のパン! 日本で最初に焼かれたパンを食べる

パンという食べ物がある。日本で最初にパンが焼かれたのは日本に最初にパンが入ってきてから299年後のことで、日本に最初にパンが入ってきたのは日本で最初にパンが焼かれる299年前のことだ。それは江川英龍によってだった。

静岡でそのパンを売っているそうなので、日本に最初にパンが入ってきた482年後、日本で最初にパンが焼かれた183年後の今、買いに行ってみようと思う。

1985年福岡生まれ。思い立ったが吉日で行動しています。地味なファッションと言われることが多いので、派手なメガネを買おうと思っています。(動画インタビュー)

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日本で初めてパンを焼く

日本人は米をよく食べる。そのためか、日本でのパンの歴史は米と比べるとずっと浅い。日本に初めてパンがやってきたのが1543年。織田信長もパンを食べたらしい。ただその後は鎖国もあり、パンが定着することはなかった。

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パンを焼いた人が現れます!

その299年後である江戸時代後期に日本で最初のパンが焼かれる。焼いたのは江川英龍だ。世界を見ればアヘン戦争があり、日本の周りにも外国の船が現れるようになっていた。この最初のパンは兵食として焼かれたものだった。

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江川英龍です!

このパンは固かった。柔らかいパンではなく、長期保存可能な固いパンだ。ちなみに『たべもの起源事典』によれば、日本人がパンに親しむようになったのは、最初に日本でパンが焼かれた32年後に「あんパン」が出現してから。そのあんパンだって江川英龍が最初にパンを焼いたからできたのだ、たぶん。

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ということで、江川英龍の家「江川家住宅」にやってきました!

 

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江川さんの家に行く

私はパンが好きだ。日本人だから当然お米も好きだけれど、パンも好きなのだ。そうなると日本で最初に焼かれたパンも、そのパンを焼いた人も気になる。歴史に触れてからパンを食べたい派なのだ。

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江川英龍の家です! 立派な家ですな!

静岡県の伊豆の国市韮山にある江川家住宅は国指定重要文化財になっている。母屋は最初に日本にパンが入ってきた57年後頃、最初に日本でパンが焼かれる242年前頃に建てられたもので、屋根裏の木組みは芸術的。よくこんなものを作ったものだと立ち尽くしてしまう。

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芸術!

この木組みの下、土間にあるのがパン焼き窯だ。厳密にはパン焼き窯を形作っていた伊豆石の一部ということになる。本来はもっと大きな物だと考えられている。この窯で実際にパンを焼いている写真も展示してあった。

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土間にある、
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パン焼き窯!
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焼いている写真もあったよ!

最初のパンを焼いたのが江川英龍で、最初のパンを焼いた場所がこの江川家住宅なのだ。1842年4月12日のことだ。そのため4月12日は「パンの記念日」となっている。パンが普及していなかったこの時代にパンを焼いたことは画期的だった。

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そのパン、売っています!

その最初のパンを再現したパンが売られている。「パン祖のパン」だ。今のパンとは酵母やらがいろいろ違うのだろうか。ちなみに江川英龍はコーヒーも飲んでいるらしい。パンを作ってコーヒーも飲む。今の時代でも通用しそうなライフスタイルだ。

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コーヒーも売っていたので買った!

江川英龍が描いた自画像と、「コーヒィ」の文字。この文字も江川英龍が書いたものだそうだ。ちなみに江川英龍が飲んだコーヒーはインドネシア産の豆と思われる。そのためこのコーヒーもインドネシア産の豆を使っている。

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これを食べればもうほぼ江川英龍!

 

⏩ もうひとつの「パン祖のパン」スポット

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