2012年9月4日

知らない人に話を聞く～小堺丸子これまでの記事から

見知らぬ人に聞いて行動した記事を振り返りました

ライター小堺さんの記事では「地元の人頼りの旅」シリーズなど見知らぬ人にいろいろ教えてもらっているシーンが多く登場します。

いったいどんな顔して人に聞いているのか、なにかコツはあるのか。誰に聞けばいいのか。

そのコミュニケーション能力の秘密を聞きました。（デイリーポータルZ編集部）

小堺丸子（こざかいまるこ）

東京葛飾生まれ。江戸っ子ぽいとよく言われますが、新潟と茨城のハーフです。
好きなものは犬と酸っぱいもの全般。そこらへんの人にすぐに話しかけてしまう癖がある。上野・浅草が庭。（動画インタビュー）

前の記事：大人向けの司書体験に行って来た

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いい飲み屋を発見することに成功。「地元の人頼りの旅 in 鎌倉・江ノ島」より

上野公園で次々と声をかける。上野公園で次々と声をかける。「体ハメにはまりませんか」よりより

外国人にその国の言葉で自分にニックネームをつけてくれと依頼「外国人にあだ名をつけてもらう」

いま暇ですか？は禁句

---小堺さんは企画会議でも発言が苦手だと言ってましたが、知らない人にはなんと言って声をかけますか？

「こんにちは～、すみませんちょっとお聞きしていいですか？」と声をかけます。他人に声をかけるのは抵抗がないです。お互いのこと知らないし二度と会わないぶん、気兼ねがなくて会話がラクです。

むかし、浅草で暇そう～にして座ってるおっちゃんに「いま暇ですか？」と声をかけたら「暇じゃねえ」と怒られたので、それだけは言わないようにしています。後で自分の写真を見返すと頭をかきながら少し困り顔で声かけてる事が多いです。無意識に演出してるみたいです。
相手は反応良さそうな人を選びますけどね。

--- 「反応がよさそうな人」ってなにか特徴ありますか？

反応がいいのは外国人観光客じゃないでしょうか。「体ハメ」の時に遠くで目があって爆笑しながら近づいてきた女性が印象的です。「あだ名をつけてもらう」の時もナニナニ？と向こうも興味湧いてきてくれるので。
あと、話しかけやすいのは、「急いでなくて優しそうで年上の人」でしょうか。

自分が自然と避けているのは若者（20代前半くらいまで）です。冷めてる人多いんですよ。「体ハメ」の時は選ぶのではなく前を通った人みんなに声かけたんですが、改めて感じましたね。

新橋で飲んでるおじさんに傘を使ったゴルフのやり方をいきなり聞く「プロ傘ゴルファーへの道」

地元の人が集まる名店にたどり着く。「地元の人頼りの旅 in 京都」より

交番でも聞く。「地元の人頼りの旅 in 大宮」より

客引きと間違えられる

--- 新橋のサラリーマンってテレビだと答えるけど、実際は結構難しいですよね。

新橋はきつい場面ありました。夜だし飲み屋街なので客引きだと思われたみたいです。「いくらなの？」みたいな。
けどこっちは傘を振って欲しいだけなので、客引きじゃないと分かると反応は冷たかったですよ。

--- 地元の人頼みの旅では次どこに行きたいですか？

ダーツの旅みたいに、行き場所を最初から考えるんじゃなくてランダムにしたいです。そこら辺歩いてる人に出身地聞いてそこに行くとか、地名を書きだしてサイコロ振って決めるとか（小堺だけに…）。

車だと便利ですが（ゴールド免許です）、危険の妄想が過ぎて運転できないので電車かバスで行けるとこになっちゃいますね。
前の車がいきなり爆発するんじゃないかとか考えちゃうんです。

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ファミレスでいちばん酸っぱいのをくださいと頼んでみた「酸っぱいメニューを把握したい～ファミレス編」

冷やし中華が終る時期を聞いた「冷やし中華いつ終りますか？」より

インパクト大。「どうしても数えたいぶどうパンがあるのです」

酸っぱいものを聞く

--- 酸っぱいメニューも聞いてましたね（酸っぱいメニューを把握したい～ファミレス編）。酸っぱいものはどれぐらい好きですか？

マックなんかでアイスティ頼んだ時についてくるレモン汁はそのまま飲んだりします。
ストレスが溜まるとより欲しくなる傾向があります。

--- これまで食べたなかでいちばんすっぱかったものは？

小学生の時に金町あたりの喫茶店で飲んだ100％レモンジュースです。ふつう甘味を入れると思うんですが、アレ本気で絞っただけなんじゃないのかな。

--- それ今度のイベントで出すのはどうでしょう？

レモン100％ジュースならできるけど…。けど私に料理記事があまり出てこないように、料理に自信がないからなあ…。流れ的に酸っぱいほどよいようになってますが、程よい酸味が好きですね。寿司とかもずく酢とかよっちゃんイカとか。

12年前に亡くなったお父さんと同じ写真を撮る「40年前の父と同じ写真を撮りたい」

娘の写真。「40年前の父と同じ写真を撮りたい」から。

マンションのチラシを切り抜いたらゆがんだ空間が生まれた。「いらないチラシで街作り」

泣きながら書いた記事

--- 人に聞いたかは関係なく、思い入れのある記事はなんでしょうか？

なんといっても「40年前の父と同じ写真を撮りたい」です。

企画浮かんだ時も、山に登ってる時も楽しかったんですがいざ書き始めたら色んな感情が出てきて泣きながら書いたんですよね。そんな経験てもう無いかなと思います。

あと運動不足の中いったので疲労という点でも思い出深いです。

--- やっぱりあの記事ですね。意外に「いらないチラシで街作り」が出たりしないかななんて思ったのですが。

ああ、あれもお気に入りですよ。神になった気分になりました

小堺さんに仕事させてくれる人募集

「大人向けの司書体験に行って来た」より

--- これから書いてみたい記事はありますか？

先日書いた図書館司書のように、色んな業界の職場体験レポートを書いてみたいです。小さい時になりたかった職業なんかを少しでいいので体験できないかな…と目論んでいます。

--- やりたい職業ありますか？

ビルの窓拭きとかキオスクの小さい売店とかやりたいのはたくさんあります。小学校上がる前くらいの時は「お花屋さんになりたい」という可愛い夢があったのでそれも叶えてみたいです。

--- 水商売あいての花はもうかるらしいですよ

夢がぶち壊れましたが納得です。あと、説明下手なので電話オペレーターのようなものはちょっと遠慮したいです。

ということで小堺さんに仕事を体験してもらいたい職業のかた（優しい人）は編集部までメールやツイッターなどでご連絡ください。


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