チラシでジオラマ(?)に挑戦
森ビルが作っているという東京のジオラマがTVで紹介されているのを見て驚嘆した。一個一個が精密な作りで正確な配置、そして大規模だった。
私は飽きっぽい性格なので、自分には到底無理な作業だなと思いながらも、ほんのちょっとだけ作ってみたい気持ちが湧いた。
見るのは好き。だけど作るのは無理だよなあ。(写真は寅さん記念館で見たジオラマ)
そこでチラシの登場だ。うちに入るチラシにはマンションの売り込みが多い。割といい紙にカラーでドーン!と新築マンション写真が載っているものばかりだ。
他のチラシにはたまに人の写真もあるし、それらを使えばちょっとしたジオラマのように街が作れるのでは?
普段は要らないが今回はチラシが溜まっていくのが楽しみに
圧倒的に多いマンション売り込み
次に多いのが不用品回収、引越し系
食べ物系
その他、美容系、エンタメ系、エッチ系など。このあたりは地域性出てそう。
という訳でだいたい1か月半くらいチラシをため続けたところ、50枚程集まった。よし、パーツ作りに取り掛かろう。
ジョキジョキと
ひたすら切る
普通ジオラマといえば立体的なパーツを作るのだろう。しかし今回使う素材は全て平面なので、ただ紙を切っていくだけでいい。子供でもできるほど簡単だ。
建物系は直線が多くて切りやすい
住民達も用意
しかしそれなりに根気がいる
簡単、簡単と余裕な気持ちで始めて10分ほどで飽きがきてしまった。本物のジオラマ製作もそうだろうが、きっと一番楽しいのは配置する事だろう。それまでの過程は根気あるのみだ。
あ、可愛い犬がいた!テンションがちょっとあがる。
厚手の紙で後ろを補強して立てられるようにする
いよいよお楽しみの配置作業
途中で何度か昼寝したりマインスイーパ(パソコンに入ってるゲーム)の自己記録更新に熱中したりと横道に逸れながらも、なんとかパーツを揃えることができた。
いよいよ一番楽しい配置作業だ!
でかいのをまずドーンと並べて
こっちにもニョキニョキとマンションを並べて、と
向きの問題について
並べていくとさっそく問題点にぶつかった。マンションの大きさは仕方ないとして、向きがバラバラなのだ。(ちなみに向かって左向きが多かった)その辺は調整不可能と割り切るしかないかな。
そのため時空が歪んだようになった
背景を付け加えたりして、なんとなくの景観が決まった。こうして改めて写真で見てみるとイマイチだが、本物は結構立体に見えて楽しい。(本当です)
動画の方が少しは立体的に見えるかな。ちなみにスカイツリーが3つあります
なお、現実では手前のものが大きく見えるところ、それでは他の建物が隠れてしまうので重なる部分は奥の方に大きいものを配置している。
せっかくなのでチラシの街を散策したい
という訳で今日はチラシの街にやってきました!ところどころに緑もあって、とてもキレイな街です。いつものように地元の人に聞きながら周りたいと思います!(自分の写真は
前回の記事から使用)
私「こんにちは!この辺りに見所ってありますか?」
お兄さん「うーん、この辺は見ての通り住宅街だからなあ、思い当たらないなあ。ちょっとゴミ捨てに行かなきゃなんで他の人に聞いてもらえます?」
私「すみません、有難うございました!なんだあ、あまり見る所無いのかなあ…あ、アレなんだろ?」
海賊「これは俺んちの墓だ」
私「あ、お墓でしたか。こんな所にいきなりあるので何かのモニュメントかと思っちゃいました。あのー、この辺りで面白い場所とかありますかね?」
海賊「この辺りだとパチンコ屋くらいしか楽しみねえなあ」
私「パチンコですかー」
あれだ、想像より立派!でもパチンコやりたい訳でもないしな…
私「どうしようかなー、奥の方に噴水とかお寺が見えるからあの辺り行こうかな…それにしても引越し屋さんの多い街だなあ」
不動産営業マン「良ければ僕案内しますよ!この辺りのマンションは特徴があって面白いんです」
私「え、マンションが面白い??何ですか?」
営業マン「あの3つ並んでる大きいマンションに向かって、大声で叫んでみてください。」
私「は、はあ…じゃあ…オーイ、オーイ!!」
営業マンに言われるがまま、奥に並ぶ大きいマンションに向かって大声で叫んでみると…
男「む、何だ?」 女「何かしら?」 家族「変な人かな?」
親子「息子よ、通報したら可哀相だよ」 大家族「ああいう危ない人について行っちゃダメだよ。」「ハーイ!」
営業マン「あのマンションはファミリータイプなんです」
私「はあ…賑やかでいいですねえ。眺め良さげですし…」
あっちは主に単身者向けの高級マンションです。良ければお部屋ご案内しますけど?」
私「いえいえ、結構です!皆さんわざわざ窓から顔出していただいて…有難うございました!他周ってきます!」
いやあ、面白いけど変な街だなあ。ほんとに色んな人たちがいるよ。なんか濃すぎて自分には合わないかもなあ。
気を取り直してご飯でも食べに行こう!食事どころはやはり女性に聞くのがいいか。すみませ~ん!
女性達「はーい、どんな問題でも私達に任せて!信頼の1567件!」
私「ええと、ご飯食べたいんですけどお薦めのお店ありますかね…?」
女性黒「ピザがいいわよ」
女性白「お寿司にしなさいよ」
私「わわ、人が増えてきた…どうしよう…やっぱり自分で探します!」
逃げるようにその場から離れると、料理がいろいろ並ぶエリアを発見!結局うなぎを食べました。うん、ふっくらしてて美味しいな、これで750円は安い!
そのあと引越し作業中の可愛いカルガモたちに声をかけ、夜景がきれいな場所を聞くことができた。
わーい、ちょうど花火が上がった!キレイだやったー!
という感じで賑やかでいい街でした。落ち着かないけど
楽しいけど暗い
子供の時に百人一首を使って人形劇のような事をしていたのを思い出した。図らずも、その時以来に他人に見せるべきでない世界を作ってしまった気がする。この記事、ちょっと恥ずかしい。
しかしながらジオラマ製作の苦労も少し分かったし(本業の方に言ったら怒られそうだ)、様々なドラマ展開で遊べるので子供にはいい遊びになるかもしれない。
ひとまず、ドンヨリとしたこの梅雨時に大人一人でやるのは切ないのであまりお勧めしません。