ライター:トルー
第一回:明治 さいておいしいモッツァレラ
第二回:デイリーヤマザキのロースとんかつおにぎり
第三回:キューピー つぶしてつくろう たまごサラダ
第四回:カネテツデリカフーズ ほぼカニ
第五回:日本ハム 袋のままできるチキンオムライス
※小出し記事は書けたところから即、小出しに公開する連載企画です!
初めての連続
近所のミニストップの、ハムやソーセージがある棚の一番下にあった。「袋のまま」というされたことのないアピールがおもしろくて手に取った。いまだかつて、袋のままオムライスを作りたいと思ったことなんて無いのだ。でもできるならやってみたい。
おしゃれなフリスビーのような、なんだか気持ちのいい薄さだった。ずっと持っていたい。物の厚みに良さを感じることなんてなかなかない。既に貴重な経験をしている。
厚みを堪能したら中のチキンライスを底に集めてオムライスの形にする。そして袋に溶いた卵を流し込んで電子レンジで、2回に分けて加熱する。すると完成である。簡単。
商品を手に取るところからオムライスをずるっとさせるところまで、全部の工程が未経験でおもしろい。
発売までにどんな話し合いがあったんだろう。想像してみよう。
誰に向けて作られたのか
まず気になるのは、これが、誰のどんな欲求に向けて作られたのかという点である。オムライスが食べたくなったらまず考えるのは家で作るか、外食するか、ということだろう。しかしオムライスを自炊するのはハードルが高い。これはよく分かる。僕も作ったことない。
では、外食ではどうだろうか。
これもまあ分かる。オムライスは食べたいが、外に食べに行く手間はかけたくない。わざわざ出かけて店が閉まってたりオムライスがメニューになかったりしたら、もう何を食べたらいいか分からなくなってしまう。そのリスクは負いたくない。
なんだよ、と思うが確かにこういう時ってある。このわがままに応えたのが『袋のままできるオムライス』なのだ。
きれいにできるのか
もう一つ思うのは、きれいにできるのか、という点である。どうせならつるんとしたきれいなオムライスが食べたいし、会議の際にも議題に挙がったと思う。
商品を観察したら、素人目にも分かったことがふたつあった。
これで、あとから流し込んだ卵液が上の面をくまなく覆うようになって、おもて面がきれいに見えるようになるのではないか。
きっとまだ、僕が気づいていない工夫がたくさんあるのだろう。この袋の形を開発するために、日本ハムの方々がたくさんの失敗作を「ずるっ」とやっていたのだと思うと感慨深い。
この試行錯誤は全部『オムライスは作れないし、外で食べるほどでもないが、しかしどうしてもオムライスを食べたい人』のためである。開発中、ちょっとでも「練習して自分で作れよ」とか思わなかったのだろうか。思わなかっただろうな。思ってなさそうな味がしたので。
ライター:トルー
第一回:明治 さいておいしいモッツァレラ
第二回:デイリーヤマザキのロースとんかつおにぎり
第三回:キューピー つぶしてつくろう たまごサラダ
第四回:カネテツデリカフーズ ほぼカニ
第五回:日本ハム 袋のままできるチキンオムライス
※小出し記事は書けたところから即、小出しに公開する連載企画です!