ライター:トルー
第一回:明治 さいておいしいモッツァレラ
第二回:デイリーヤマザキのロースとんかつおにぎり
第三回:キューピー つぶしてつくろう たまごサラダ
第四回:カネテツデリカフーズ ほぼカニ
第五回:日本ハム 袋のままできるチキンオムライス
※小出し記事は書けたところから即、小出しに公開する連載企画です!
会議を想像するのが楽しい
さけるチーズである。色んなさき方をして遊べることが分かるので、子ども向けなんだなーと思う。
そう言えば子ども向けのさけるチーズって今まで見た記憶がない。さけるチーズといえば大人が、家で一人でお酒を飲む時のつまみである。しかし、その隣に子どもがいて、さけるチーズを分けてもらっている様子もなんとなく思い浮かぶ。
食べる前に「さく」というアクションがあるのが楽しいんだろう。だから子どもはさけるチーズが好きだ。だったら子ども向けのさけるチーズがあってもいいだろう。
なるほどなるほど。そんなことを会議で話し合ったんだろうな。
想像の企画会議
会議である。想像の。
やはり大事なのは、子ども向けのさけるチーズがない、という市場の状況だろう。想像だけど。
想像の中の(株)明治の会議室に、想像した変な表が映し出される。それを想像の中の明治の偉い人たちが真剣に見ているのだ。
しかし想像とはいえ、会議はすんなり進まない。想像だからこそ、多少紛糾させたいのだ。
確かに市場にないからといって、それを消費者が必要としているとは限らない。よく知らないけど限らないと思う。だってビジネス用のピヨピヨサンダルってないけど、あっても売れない気がする。
「そもそも求められてないから市場にないんじゃない?」
そんな指摘も見越して、子どもがさけるチーズを求めているという資料も想像しておこう。
僕たちは、事前にターゲットを集めて実験をしていたのだ(想像)。何もない真っ白な部屋に5歳から7歳の子ども30人を集め、人数分の絵本と積み木とさけるチーズを同時に与えた(想像)。
…っていう実験があったら偉い人は納得するんだろうか。ここまでしなくても「さけるチーズ好きですか?」というアンケートをとるだけでよかったかもしれない。
とにかく偉い人が納得してくれればそれでいい。
そこまで言うならしょうがないな、となり無事に子ども向けのさけるチーズの企画が通った。
それからなんやかんやあり(子ども向けのクセのない味を開発したり、どうやってさいて遊ぶかをみんなで考えたりした。チームに器用な人がいて50種類以上のさき方を考えてくれたけど、難し過ぎてほとんどボツになり、その人のあだ名が「サッキー」になった)、発売され、僕の手元に届くことになった。
僕の想像はこんな感じでした
『さいておいしいモッツァレラ』を手に取って僕がした想像はこんな感じである。皆さんの想像の会議はどんなものだろうか。良い会議が想像できたら教えて欲しい。
こんな感じで、商品を変えてあと4回想像します。
ライター:トルー
第一回:明治 さいておいしいモッツァレラ
第二回:デイリーヤマザキのロースとんかつおにぎり
第三回:キューピー つぶしてつくろう たまごサラダ
第四回:カネテツデリカフーズ ほぼカニ
第五回:日本ハム 袋のままできるチキンオムライス
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