特集 2025年1月15日

鍋と焼肉が一緒になった!タイ料理「ムーガタ」は自分だけのおいしさを見つけるのが楽しい

焼肉というと日本や韓国のイメージが強いが、タイにも「ムーガタ」というメジャーなものがあるらしい。

しかもこのムーガタ、焼肉だけじゃなく鍋も同時に楽しめるというのだ。

ごちそうとごちそうの組み合わせ。
そんなの食べたいに決まってるじゃないですか。

1984年岐阜県生まれ。変な設定や工作を用意して、その中でみんなでふざけてもらえるような遊びを日々考えています。嫁が世界一周旅行中。

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スナック通りにあるタイ

調べたところ、ムーガタが食べられるお店は都内に数軒あるようで、今回うかがったのはその中の1つ MOOKATA湯島店

山手線の御徒町駅から歩いて5分ほど。地図が示す路地に入ると、そこにはスナックや居酒屋のネオンが並んでおり、その中にMOOKATAもあった。

一見、ここも日本のスナックとかバーのような見た目だが、いざ中に入ってみると、 

サワディーカップ!

突然タイが現れた。

トタンとブロックの壁、赤と青の簡易なイス、でかい扇風機などの内装に加え、店員の皆さんもタイの方と思われ、急にローカルなお店に来たかのようだ。

このギャップの大きさはちょっとした異世界転生。この日は1日働いてからの訪問だったので、『仕事終わりにスナック寄ったらタイだった件』だ。

でも、そんな現地の雰囲気の強さが期待を高めてくれる。

あまりの現地感に、タイの気温を知らずセーターのまま出張に来ちゃった人みたいになっていた。
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ムーガタは焼肉と鍋のハイブリッド

席に案内されると、まず気になるのがこちらのUFOのような鍋。

食材を焼くためのドーム型の鉄板と、煮込むための溝が一体になっている。

これを使って、焼肉と鍋をいっしょに楽しんじゃおうというのがムーガタの心意気。「盆と正月がいっぺんに来た」を具現化したようなごちそうだ。

鍋のスープは脇に置いてあるヤカンから注ぎます。

さらにこのお店のムーガタは、現地と同じビュッフェ形式の食べ放題(99分:税込2,968円)。 

ビュッフェコーナーがタイの屋台っぽいのもいい(編集部の石川さんと一緒に来ています)

好きな食材を選び、それを焼いて食べても煮て食べてもいいのだ。
そんなの楽しすぎるだろう。盆と正月だけでなく、クリスマスまでいっぺんに来ている。

お肉は豚と鶏が何種類かずつ。エビやタコといった海鮮もある。
野菜は白菜や水菜など日本の鍋でも定番のものがならんでいるが、そこに春雨もあるのがタイらしい。
タイに住んでいた知人に聞いたところ、ムーガタは現地では親しい人たちとゆっくりワイワイ楽しむ食事という感じだそうで、外食のランクとしては日本で牛角のようなお手ごろ焼肉チェーンに行くぐらいの感じとのこと。
また、年末年始や祝いごとなど、親戚中があつまるような機会には家で食べることもあるそう。
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赤いスイートチリと緑のシーフード

ここまでで、ムーガタへの期待はもうパンパン。
そろそろ食べないと破裂してしまいそうなので作っていこう。

まずはラードをぬる。黄金の鉄板がテリッテリになってもうおいしそう。
この上に肉をのせ、
鍋ゾーンで野菜を煮ていく

周りがグツグツいっている鍋の真ん中で肉を焼くのは、普段の焼肉以上に気持ちが高まる。湧き立つ輪の中心で宴をドンドコ盛りあげる。そう、俺はいま、盆踊りの和太鼓の人だ。

「はやく焼けないかな」が顔に出ている和太鼓の人
そして祭りは最高潮。食べよ食べよ音頭!

日本の焼肉と違って肉に味はついていないので、ナムチムというソースをつけて食べる。

このお店では、赤と緑の2種類がテーブルに置かれていた。

タイの武田鉄矢みたいな人がCMやっててほしい

それぞれどんな味なのか、お店の人からは「いろいろ混ぜてる」という情報しか得られなかったので、とりあえず緑のものをつけて食べてみると、 

うんまい!

緑のナムチムは塩気が強く、そこにうまみと辛みも合わさり、それらが肉とマッチしていてかなりおいしい。

販売用のポスターを見たら、緑のナムチムはシーフードと書いてあった。そのうまみか!

そしてもう1つの赤いソースは、タイ料理屋で生春巻きについてるスイートチリのようで、おいしいしタイらしさも感じられる。

どちらもごはん以上にお酒にあう味。
個人的には緑のナムチムとレバーの組みあわせが最高だった。

ただしどちらもそれなりに辛くて汗がとまらなくなるので、得意じゃない方はかけすぎ注意です。

ちなみにドリンクのメニューは、タイのビール4種類をはじめとしてお酒もソフトドリンクも充実している。 

その中でもひときわ目立っていた、バケツサイズでパクチーがたっぷり入ったバンコクハイボールを注文。

普通のハイボール以上にウイスキーの苦味が引き立っていて、肉を食べたあとの口をスッキリさせるのにもってこいだった。

⏩ 鍋が育つよろこび

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