特集 2024年8月2日

太刀魚の太刀をつくる

太刀魚は、その名のとおり「太刀」に似ている。

海中で縦になって泳ぐ姿は細長く銀色に光り、本当に刀のように見える。

名前の由来どおり、太刀にしてみた。

イカをこよなく愛する人形劇人。特にコウイカが好きです。

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太刀魚は刀っぽい

太刀魚は静かに縦に泳ぐ。大抵の魚が横向きに泳ぐので、水族館で見ると異様な光景である。

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縦に泳ぐのって疲れないのだろうか。横に泳ぐ魚と違う筋肉を使ってそう

確かに刀に似ている。太刀魚と呼ばれるのも納得。

水族館で見かけるたび、太刀にしてみたいなぁと思っていた。

 

ということで、出来たのがこちら。

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太刀魚の太刀!!!
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細長い魚を持っているだけだけど、完全に武器!!強そう!!

 かなり太刀っぽくなったぞ!!さすが太刀魚!!

ただ素材は木と粘土で、本当の戦いをしたらすぐ折れる強度で出来ている。

どれぐらいの強度なのか、今から説明していこう。

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糸のこで切る

全部木で作るのが一番良いのだろうが、背びれの部分を彫刻刀で掘る作業、体力使いそうだな……と予想できたので、粘土と組み合わせることにした。

夏場の工作は、自動的に省エネモードになる。

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家にあった木を組み合わせて作ろう

木工職人の友人の工房に行き、糸のこを貸してもらう。 

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何度やっても、糸のこ作業は恐怖との戦いである

たまに「わ〜〜〜〜!!!」と叫んで、恐怖を緩和させながら作業する。ジェットコースターの恐怖のやわらげ方と同じだ。何ならジェットコースターよりケガの危険があるので、より怖いアトラクションと言えるのではないか。

刺激を求める人は、遊園地より糸のこワークショップに参加することをオススメする。

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やすりがけ

切れたら、サンダーでやすりがけしていく。

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鍛冶職人の気持ち
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こんなんじゃダメだ!!もっと左右対称に美しく仕上げないと……!!

鍛冶職人みたいで楽しいということもあり、ここの作業をかなりこだわってやってしまった。このあと粘土をつけるのであまり意味ないということを、この時の私はまだ知らない。

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強度問題

切り出し修正.jpg
切り出し&やすりがけ完了!!

工房でやる作業はこれ以上ないと思い、帰ろうとしたら、友人に「それどうやってつけるつもりなの?」と聞かれた。

「全部接着剤でつけるつもりだけど……」

「刀を持ち手部分に刺す構造にしないと、強度弱くてちょっと振っただけで折れるよ。多分本物の刀も持ち手に刺してると思う」

 

確かに……!!

溝を掘る.jpg
万力で持ち手部分を固定し、溝を彫ることにした

あんまり掘彫ると折れそうだったので、1cmだけ溝を作った。

友人のファインプレー助言により、弱いけどちょっと振っただけなら折れないレベルまで強度を上げることに成功したのだった。

⏩ 刀身を太刀魚にしていく

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