撮影終了後、ダイレクトにいらなくなる
盛り上がって買った、うっかりミスで買いすぎた…と続いたが、実はそれよりも多いのが「記事の撮影目的で買うも、撮影後予想通りきっちり不要になる」パターンだ。
こればっかりはどうしようもない。壊れているわけではないので捨てられないし、こういうものがたまっているライターは多い。
うっかりコスプレになってるときがある(大北栄人)
うっかり〇〇(上の写真はサイゼリヤの店員さんを呼ぶボタン)っぽくなってしまう服装があるだろう。冷やかされるとはずかしい。
そういった、うっかりコスプレをいろいろとやってみるという記事で筆者が扮したのがこれだった。

あれ以来、このワンピースが笹の葉に思えてしまいなんだか着づらくなってしまった。呪いだ。
メルカリに出して、呪いのかかっていない方にぜひ着てもらいたい。

しかもいい値段でちゃんと売れた。あ、ありがたい……。売れたことにより、ああ、このワンピースは笹の葉ではなくちゃんと訴求力のあるかわいいワンピースだったのだなと思わされた。
期せずして、すべての呪いがとけた格好だ。
不要と思われたものの必要性を売れたことで感じる。それがメルカリの力だ。
ということは、これもどうか。
スマート電球をハックして、部屋のライトの電球色と昼白色をかわいく切り替える(石川大樹)
内容はタイトルのまんまその通り。
筆者の編集部石川はハックしおえた後のスマート電球をまんまと持て余していた。というのも、自宅で使うには暗すぎたとのこと。
ちなみにこちら、購入時送料込みで280円だったらしい。

よーし、ならば280円でメルカリ出品だ~! と思ったが、メルカリの最低出品価格は300円なのだ。
残念ながら、今回の出品は断念。
どんどんメルカリに詳しくなっていくぞ。
チョークアートでダイイングメッセージ(トルー)
チョークアートっぽいタッチを習得してチョークで書かれなさそうな文言を書いていくという企画。

撮影後、黒板がまるっと不要になったそうだ。なるほど、お店でもやっていないとこれは持て余す。
せっかくなので買ってくれた方が使いやすそうなイラストを残して出品してみた。

サイズのそこそこ大きい黒板で、送料の関係上あまり安くできないこともあって残念ながら売れず。
メルカリが生活になじんでから、送料のことをかなり考えるようになった。そういう方、多いんじゃないか。
続いてはかなり心のきゅんとする結果となったこちら。
家にある物にたぬきの尻尾をつけると心に余裕ができる(ぬっきぃ)
たぬきのしっぽのようなキーホルダーをいろいろなものにつけると、タヌキが化けているみたいに見える、という記事。

このふわふわのしっぽのキーホルダーが、撮影後不要になりたんすの肥やしになっていたということで出品することにした。

こちら、購入者の方のやりとりで判明したが、ことし亡くなった猫さんのしっぽに似たものを探していて見つけてくださったそうだ。
記事で動物のしっぽとして使ったわけだが、この後も思い出のしっぽとして引き受けていただけることになりそうだ。こんなうれしいことがあるのか……。
心揺さぶられる取り引きだった。
次はさすがに不安な出品である。
段差スロープもメイクで大変身!(大北栄人)
詐欺メイクってあるだろう。顔が変わるくらい盛り盛りにメイクする技術だ。あれを段差スロープにほどこす……というまさかの記事だった。

段差スロープ。段差をなめらかにしたい人には買ってでも欲しいものだろう。しかし段差なきものには全くもって必要がない。
メルカリには世のすべてが売られていると聞く。その胸を完全にかりたい不要品である。
化粧を落として出品した結果、さすがに買い手はまだついていないのだが、えっと思ったのがこれだ。

需要の可能性を感じずにはいられない数字だった。