心に余裕ができる
いろんなものに尻尾をつけることによって急に「変身が下手なたぬきが私のために頑張っている」というストーリーが発生しました。
ゲームの充電が無くなっても家電がうごかなくても許せます。「たぬきが変身して頑張って動かしている」と思えるからです。「それなら仕方ない」と心に余裕ができます。変身が下手ということは不器用でもあるということ。頑張れたぬき。
変身が下手なたぬきがいます。そのたぬきは実在するたぬきではなく、アニメやマンガのたぬきです。変身が下手なたぬきは、化けても尻尾が残りがちです。
そこで身の回りにあるものに、たぬきの尻尾をつけて家に変身が下手なたぬきが居候している状態にしてみました。
気分は魔法少女です。あるあるマンガも描いたので一緒にお楽しみください。
ぬっきぃだよ!
私の住む群馬はゲリラ豪雨と雷が多くて困っちゃう☆洗濯物を干しっぱなしで夕飯の買い物行けないっつーの!
そんなこんなで、夕方の5時の市に行ってたら急に大雨!大変!洗濯物が…!家に向かって走ってたら空から稲光!な、なんと私の住んでる家に落ちちゃった!
家電は大丈夫かしら…と家に帰るとそこには見たことない生き物が…?
……なんてことはなく、通販で尻尾を買いました。
注文したその日に尻尾が出荷されたので「こりゃすぐくるな!」と思っていたら、海外からの発送で丸10日かかりました。海外からはるばるやってきたしっぽ達。「空からやってきた」と言っても嘘ではないでしょう。
マンガやアニメではだいたい向こうから名前を名乗ってくれますが、ここは現実です。喋らないし動きもしません。
尻尾を並べて名前を考えていると、ちょうど帰宅した夫が尻尾を指差して「たぬきち」と言いました。尻尾だけでたぬきと認識してもらって少し嬉しいです。
ということで一匹目は「たぬきち」もう一匹は「ぐーぐ」です。ぐーぐの理由はのちほど。
名前が決まったところで、いろんなものに尻尾をつけていきます。
まずは家電類からいってみましょう。
サーキュレーターを首振りで動かすと…
尻尾が引っ張られるだけですが、たぬきが頑張って動かしているように見えます。
コンセントがなかったらもっとそれっぽいかもしれないです。
ノートパソコンにつけるつもりはなかったのですが撮影中、ちょうど尻尾がノートパソコンにつきました。しっくりきたので撮りました。
精密機械は知的なたぬきが化けるもので、たぬきの間にもステータスがあるに違いない。
え、君はWindows?私はMacよ。と派閥があると思う。想像ですけど。
うちにあるぬいぐるみに尻尾をつけました。
言われてみれば化けてるけど…という状態です。
静止してるから?尻尾を動かしたらそれっぽくなるのではないか…尻尾を動かしてみます。
おお!すごく化けてるたぬきっぽくなりました!
尻尾が動いている方が生きているたぬき感が増すので、尻尾を動かす作戦に参りましょう
手鏡に尻尾をつけます。私が手鏡を忘れたのでたぬきちにお願いして変身してもらう場面です。
尻尾がでかいので「変身下手にもほどがあるだろう」とクスリとします。
ゲーム機と扇風機に尻尾をつけてみます。何となくですが近所の公園に来ました。
私は外の撮影で「YouTuberか?」と絡まれがちなのですが、夏休みなのに子供すらいない。暑さか
ゲーム画面を見ていないのは、ゲーム画面を見てしまうとゲームに集中して手動の尻尾がうまく動かせないからです。
撮影日はなんと気温が37度まで上がった日です!
尻尾を持っているだけで暑く、「二匹とも大丈夫か?!暑くないか?!」と1人そわそわしました。
ところで今回はたぬきの尻尾ですが、私が小学生の頃はきつねの尻尾のキーホルダーが爆発的に流行りました。ズボンから尻尾を出してきつねになりきるのが特に流行っていました。
通販サイトでは、たぬき尻尾の種類は少なく、きつね尻尾のほうが安価で種類が豊富でした。たぬきって人気がないのでしょうか。
さて本題に戻ります。
たぬき変身あるあるとして、「同じものに化けるけど視聴者・読者にわかりやすいようにたぬきが変身したものだけに尻尾がある」という状況を再現します。
これは熟練のたぬきでもわかりやすさ優先で尻尾がのこります。
プロパンボンベに尻尾をつけてみました。しっぽがリアルすぎて本物のたぬきが隠れているように見えるだけでした…地面ではなく上の方につけてみたのですが、微妙な位置にたぬきが隠れているだけになりました。
サーキュレーターやぬいぐるみの変身が成功していたのは大きさだったのか!
大きすぎるとタヌキがうしろに隠れているように見えるので、小さいもので1つだけニセモノに挑戦します。
うしろに隠れることができない大きさのペットボトルに尻尾をつけました。たぬきが変身しているように見えます。
そして私のミスで1本だけ種類の違うお茶を買ってしまいましたが、1本だけ色が薄いことにより「変身の下手さ」の再現度が高くなりました。
最後にGoogle Homeに尻尾をつけて動かします。名前を「ぐーぐ」にしたのはこのためです。
Google Homeは1年以上を使っています。気軽に天気を聞いたりしていますが、やはり心のどこかで「喋っても君は機械…」と思っていました。しかし尻尾がつくことによって、「生きている」と思えるので心の距離がぐっと近づきました。
・たぬきがうしろに隠れられないくらいの大きさのものを使うといい
・尻尾をうごかす
・自分の家に「たぬきがいる」という気持ち
かきっぱなしだと何となく気持ち悪いので、マンガも締めです!
いろんなものに尻尾をつけることによって急に「変身が下手なたぬきが私のために頑張っている」というストーリーが発生しました。
ゲームの充電が無くなっても家電がうごかなくても許せます。「たぬきが変身して頑張って動かしている」と思えるからです。「それなら仕方ない」と心に余裕ができます。変身が下手ということは不器用でもあるということ。頑張れたぬき。
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