日本語は難しい
今回、アルファベットをローマ字で書いたが、日本語をカフェっぽく描くのが難しかったからである。
もし上手な方がいたらやってみてくれませんでしょうか。「勝訴」と描いてあるチョークアートが見たいです。
おしゃれなカフェにはチョークアートがある。あれをマネして、ダイイングメッセージやドッキリ大成功の看板を描いてみた。やっているうちに超初心者が気をつけるべきポイントが分かったので説明します。
おしゃれなカフェには黒板が立ててあって、メニューなどがおしゃれに書いてある。あれを見ると、ここはおしゃれなカフェなのだな、と分かる。
チョークアートと言うらしい。『チョークアート カフェ』などで画像検索すると、もっともっとグイグイくるおしゃれな看板がたくさん見られる。
そして検索結果を眺めていると、チョークアートのコツを解説するページもたくさん見つかった。読んでいたら僕でもできる気がしてきたのでやってみることにした。
やってみたら、経験値皆無の人間でもここを抑えればなんかそれっぽくなるぞ、というポイントが分かったので順に紹介します。
努力のいらない最高のテクニックである。なんでもいいので黒板の真ん中に筆記体を書けばいい。おしゃれなカフェみたいになる。
筆記体の一文字目は思い切って大きく書くといい。しかし筆記体なんて普段書かないので覚えていないと思う。『筆記体』と検索して見本を見ながら書こう。
ダイイングメッセージだ。犯人が去った直後、死の間際に黒板とチョークを用意して筆記体を書いた。余裕のある被害者である。その時間で救急車が呼べたかもしれない。
でかい退職届だ。しかし退職への決意については軽薄に感じる。筆記体だからだろう。
夫婦喧嘩をした翌日。仕事から帰ると妻の姿がない。食卓にこの看板が置いてある。「でかいな」と思うだろう。
こうなるともうわけが分からなくて良い。
テレビ番組のスタッフが出すカンペも、おしゃれなカフェみたいになる。読みづらいので出演者から怒られそうだ。
そのリスクを背負って、おしゃれなカフェっぽさを得よう。何かを得るためには何かを捨てなければいけない。
筆記体はそのまま書いてもそれっぽいのだが、他のフォントを描く場合はがんばって丁寧に描く。カフェらしくするために大事だからだ。
文字の、細いところと太いところの差をはっきり出すのが大事みたいだ。
お茶碗とか木の端材とかがカゴに入っているアレだ。こういうフォントは、高さを揃えて描くのが大事っぽい。あと色んなフォントを混合させるのもカフェらしさに繋がっていそうだ。
これも、文字の太い線と細い線の差をはっきり出すと良い。縦が太いフォントが多いみたいだ。
装飾をたくさん入れて、ぎっしりしたものを描きたい場合は枠、葉っぱ、効果線が便利だった。もちろん他にも色々なモチーフがあるのだが、この3つはスペースを選ばず簡単に描ける。
ダイイングメッセージである。死の間際に、犯人の似顔絵を描いた。効果線は、あまり密にしすぎずざっくり描くとカフェっぽかった。
効果線や葉っぱがある。これを出されたらドッキリのターゲットもほっこりするかもしれない。
イラストを入れてもいい。慣れないと細かく描くのが難しいので、思い切ってシンプルに描いちゃうのも良かった。
「そろそろ番宣いきましょう」と書いてある。大丈夫だろうか。描き込んである間に収録終わらないだろうか。
最後に、そりゃそうだ、というテクニックなのだが、下絵を描いておくと計画が立てられて描きやすかった。
「手にサラダ油を塗ると何を描いてもうまくいく」みたいな情報を期待してしまうが、実際やった時本当に効果的なのは、こういう堅実な方法である。
悲しいことだけど、これはこれで楽しいのでやるべきだ。
以上、素人が突然チョークアートをやろうとして感じた、カフェっぽさを出す4つのテクニックでした。
一番良かったのは、やはり一つ目のテクニックだろう。簡単で良い。
何を書いても良いのだ。「結婚しよう」でも「戸棚におやつがあります」でも「◯月◯日 14時 新宿駅西口で待ち合わせ」でもなんでもおしゃれなカフェっぽくなる。
楽しいので良いフレーズを思いつき次第書いていきます。
今回、アルファベットをローマ字で書いたが、日本語をカフェっぽく描くのが難しかったからである。
もし上手な方がいたらやってみてくれませんでしょうか。「勝訴」と描いてあるチョークアートが見たいです。
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