特集 2025年5月5日

結局餃子はいくつたべられるのか

他人と食べるとより美味しい

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加藤:はい焼けた。 

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加藤:美味しい!

佐伯:美味しい!傑作では?!

加藤:あと、わたしの包んだやつと加藤の包んだやつ、味わいが違っておもしろいね。

佐伯:うん。パワフルさが段違い。1.5倍くらい重量に差がある。

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わたしは以前から、大学生がひとり暮らしの友達の家に集まって宅飲みする、みたいなやつに強烈な憧れがあった。なぜならかっこいいから。近くて遠い世界ほど輝いて見えるものだ。

大学時代にその夢は叶わなかったが、今こうやって友人の家で一緒に餃子を作り(※わたしは包んだだけ)卓を囲んでいる。そのことが素直にうれしい。

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加藤:他人と一緒にご飯食べるのっていいよね。ひとりより、他人と食べた方が美味しい。

佐伯:わかる。全然違う。特に喋りながらだと。

加藤:前テレビで見たんだけどさ、「自分の作る味噌汁が不味い」って言う一人暮らしの女性がいたの。で、撮影スタッフがその人の自宅に行って味噌汁を振る舞ってもらうわけ。

佐伯:うん。

加藤:でもね、スタッフがその味噌汁を食べたら、美味しかったんだって。そしてその女性も、その日の味噌汁は美味しく感じたの。

それが何故かって言うと、誰かと一緒にご飯を食べたから。

佐伯:へーーー。

加藤:人と食べると、本当に味が変わるってこと。

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突然しみじみとそんな話をされたので、最終回か?と思ったが、全くそんなことはない。

その後も、喋りながら追加で焼きつつ、軽快に食べ進める。

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しかし、8個目あたりで突然満腹になってきた。いつもならそこでストップするが…今日は更に箸が進む。

会話をしていたからだろうか。食以外にも意識が分散すると、限界を惰性で飛び越えてしまう。人体の不思議である。
…と言っても、自分の胃のキャパはたかが知れているので、結局10個で完全に満足してしまった。しかしながら、私がいつも食べているのは皮の多い餃子なので、加藤の餡ミチミチ餃子も含めて10個食べられたのは大健闘だ。

佐伯:はー。もうお腹いっぱい。

加藤:うん。今日はもういいかも。

加藤もほぼ同タイミングで箸が止まり、25個完食でフィニッシュ。

ということで、鈴木さくらさんの疑問に結論を出すと、『一度に食べられる餃子の量は10〜25個』ということになった。

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食べて寝て食べる

そして2人を強烈な眠気が襲う。

佐伯:眠いね。

加藤:眠いね。寝るか。

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布団を借りて床で寝た。
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起床後はサンドイッチを食べ、
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サンドイッチ(2個目)を食べ、
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ケーキを食べていると、
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加藤夫が帰ってきたので、加藤は夫の分の餃子を焼き始めた。

加藤夫:今日は何してたんですか。

佐伯:餃子食べて、寝て、ケーキ食べて…。

加藤夫:寝たの?!

佐伯:床でね。

加藤夫:初めて行く友達の家で寝れるんですね。

佐伯:まあ、そうですね。

加藤夫:すごいな。自分にはそこまでの仲の友達っていないかも。

仲が良いからというか…寝られる環境だから寝ただけである。というか、宅飲みって寝たい時に寝られるからみんなやってるわけではないのか。どうなんだろう。

まぁ、寝られなくても、他人の家でご馳走になるご飯というのは、また格別であることを知った。そりゃみんなやるわ。みんながやってることって、やっぱりそれなりの理由がある。

静かに納得していると、加藤が多皿片手に笑顔でやってきた。

加藤:見て!今日イチで綺麗に焼けた!

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たしかに上手に焼けている。ただ、内心「それ一人前なんだ」と思った。

そして加藤夫は何のツッコミもせず、餃子を全部食べてから白米に手を付けるという意味の分からない食べ順で完食していた。

編集部からのみどころを読む

編集部からのみどころ
鈴木さんのネタは「餃子は何個食べられるか」だったのですが、初稿のタイトルが「餃子は美味しい 他人と食べるともっと美味しい」だったので笑ってしまいました。もはや個数関係なし。 しかしそれはそれで、佐伯さんがそれほど楽しかったことがわかる良タイトルです。この記事は「強烈な憧れがあった」という佐伯さんがついに宅飲みを体験した、成長物語でもあります。他人のネタでちゃっかり成長するなよ、と突っ込みたくなる気持ちはあります。(石川)

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