特集 2023年2月21日

普通っぽいストップマークにも11種以上のバリエーションがある

全部ちょっとずつ違う

歩行者用の普通のストップマーク、いつも見るものと違うデザインがあることに気がついた。

見ていくと種類の多さに圧倒された。どれが普通なんてことはない。普通なんてないのだ。

1987年東京出身。会社員。ハンバーグやカレーやチキンライスなどが好物なので、舌が子供すぎやしないかと心配になるときがある。だがコーヒーはブラックでも飲める。動画インタビュー

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ストップマークは1種類ではない

子どもは突然走り出す。外でそうなると危ないので、交差点では立ち止まるように教えている。

その時これがあると助かる。足を当てて遊んでくれるので

ストップマークというらしい。

その日もマークがあったのだが、子どもが足を当てがいにくそうにしている。 

足の開き方が違う!

かかとを合わせてつま先を直角に近い角度まで開いている。こんなのもあるんだ。

ストップマーク、地域によってデザインが違うものがあるのは知っていた。 

こういういのとか

でも一般的なデザインのものは「普通のやつ」としてあまり注意して見てこなかった。1種類だろう、それが普通ってことだろうと思っていたのだ。

いや、違うんだ。「普通」にもバリエーションがある。むしろ普通こそ奥深いのではないか。見ておこう。 

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一旦5つに分類した

東京周辺の4つぐらいの地域でストップマークを探して歩いた。結論から言うと、2種類でもない。

細かく数え出すとキリがなさそうなので、目立つ特徴を見て一旦5つに分類した。

足の開き方と、上に付いている横線の切れ目の数を見た。

足平行、切れ目なしの枠が空いているが、今回見つからなかっただけで、そういうデザインも存在すると思う。そんな気がしている。

そしてこのマーク、デザインによって意味が細かく違う、なんてことはない。

いくつかの自治体の標準構造図集を見たが、足の開き方や線の切れ目に具体的な指示はなかった。 

品川区標準構造図集209ページより

というか線に関しては切れ目がない。指示としては上の絵なのだけど、再現するにあたって切れ目が発生するのだ。 

屋外の駐車場の数字に切れ目があったりするが、これはステンシルのシート(型)を、一枚にするためのつなぎ目らしい

ストップマークもきっと同じ理由で図形に切れ目ができている。それが型によって2ヶ所だったり1ヶ所だったりするのだ。 

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5種類でもない

そして、先ほど分類した5種類の中にも細かい違いがある。

例えばこちら。どちらも【足90度】【切れ目2つ】だが、切れ目の幅が違う
とまれの文字も違う。左は縦に切れ目があるけど右はない
【足平行】と【足90度】の間くらいの足跡もあった。分類できなくて困るけど嬉しい!
これも分類できなくて困った
ここが他と違う

全部普通なようでちょっと違う。ストップマークをたくさん見たことで、個性を感じ取れるようになってきた。

せっかくたくさん見たので、判別できる限りの全種類をまとめてみた。 

11種類だった。全部細かく違うところがある

今回見つかったのが11種で、探せばもっと見つかるかもしれない。少なくとも11種以上、という手応えだ。

今まで1種類と思って申し訳なかった。もう僕も、このストップマークを「普通」とは思わない。

何事にも奥行きがある。アンミカさんの「白って200色あんねん」というフレーズが話題になったが、こういうことだったのだと遅れて理解した。

「ストップマークって、11種類あんねん」 

ストップマークたくさんの路地

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