特集 2018年6月5日

姫路には姫路城の他にやたらとメルヘンな「白鳥城」がある

外国ではなく、姫路です!
外国ではなく、姫路です!
姫路といえば国宝・姫路城が有名だ。別名、白鷺城と呼ばれており、日本の美と歴史を感じさせる建築物である。

その一方で、姫路にはもう一つのお城「白鳥城」があるのをご存じだろうか。山の上にそびえたつその姿は、どう見ても日本の景色じゃない。まるで西ヨーロッパの風景なのだ。なんだこれは!

おそるおそる行って来た。
東京葛飾生まれ。江戸っ子ぽいとよく言われますが、新潟と茨城のハーフです。
好物は酸っぱいもの全般とイクラ。ペットは犬2匹と睡魔。土日で40時間寝てしまったりするので日々の目標は「あまり寝過ぎない」(動画インタビュー)

前の記事:弁当で作る爆弾オニギリは幸せだ(デジタルリマスター版)

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姫路城(白鷺城)はアクセス便利

兵庫県は姫路にやってきた。姫路駅から姫路城まではまっすぐにのびた大きい道路があり、いかにもまちのシンボルといった感じ。凄くかっこいい。
駅からお城が見える! 歩いて20分、アクセスが便利だ。
駅からお城が見える! 歩いて20分、アクセスが便利だ。
瓦の継ぎ目に使う漆喰(しっくい)で全体的に白く見える姫路城。暴れん坊将軍や水戸黄門などで江戸城という設定で撮影されているそうだ
瓦の継ぎ目に使う漆喰(しっくい)で全体的に白く見える姫路城。暴れん坊将軍や水戸黄門などで江戸城という設定で撮影されているそうだ

白鳥城は山の上

一方、白鳥城は駅から車やバスで30分ほどかかる。なんせ山の上にあるのだ。
めっちゃ遠くからでも見える。
めっちゃ遠くからでも見える。
嘘のような光景があった
嘘のような光景があった
今回の情報は、以前佐賀を取材していた時に出会った方たちからいただいた。姫路の熱気球チームで、佐賀では真夜中に開くあんこ屋に並んでスイーツをシェアした仲だ。(「佐賀には深夜23時から開く甘味処がある~地元の人頼りの旅in佐賀市」

姫路で再会し、私が好きそうな所、ということでこの白鳥城に連れて行ってくれることになったのだ。うん、こういうの大好きだ。
この写真だけ見たら日本とは思えない
この写真だけ見たら日本とは思えない
太陽公園というテーマパーク内にある。入園料は1300円。
太陽公園というテーマパーク内にある。入園料は1300円。
まさか個人の家??かと思ったがそうではなく、テーマパークの一部のようだ。

この城は世界で一番美しいとうたわれる、ドイツのノイシュバンシュタイン城を3分の2スケールで再現しているという。
手前にはラクダと像のオブジェ。設定がいまいちつかめない。
手前にはラクダと像のオブジェ。設定がいまいちつかめない。
微妙に表情の違うクマが並んでいるなど、「なんで?」が止まらない。
微妙に表情の違うクマが並んでいるなど、「なんで?」が止まらない。

後で知ったことだけど、太陽公園の案内をよく見ると「観光テーマパーク」とある。

創設者はこの近辺に福祉施設を多く持つ人で、旅行が難しい人たちのために世界旅行の気分を体験してもらいたい、とこのテーマパークを作ったのだそうだ。

だからあちこちに国境を越えたモチーフのオブジェがあるのか。
ログハウスの中をのぞいたら、「勇者ヨシヒコと導かれし七人」の衣装が。ロケ地に使われたようだ。
ログハウスの中をのぞいたら、「勇者ヨシヒコと導かれし七人」の衣装が。ロケ地に使われたようだ。
隣の大きいウェルカムハウススワンという所では民族衣装が並んでいた。女性は無料で借りられるという。
隣の大きいウェルカムハウススワンという所では民族衣装が並んでいた。女性は無料で借りられるという。
世界旅行を体験できるとあって、衣装まで無料で用意されている。子供用からXLサイズまで揃っているから、小さい子なんかは大興奮かもしれない。
モノレールに乗って3分で城につく。モノレールも城内もバリアフリーである。
モノレールに乗って3分で城につく。モノレールも城内もバリアフリーである。
私は成人してだいぶ経つが、ヨーロッパに行った事が無いので最大限旅行気分を味わうため衣装を借りることにした。
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初めての白鳥城体験

ハイジのような恰好になってお城の前に立った。すごい、完全に外国じゃないか。
人生で初めてのポージング。衣服と場所は人を変えるのだ
人生で初めてのポージング。衣服と場所は人を変えるのだ
これが西洋のお城(の再現)か。当たり前だけど石垣とはまるで違うな。
これが西洋のお城(の再現)か。当たり前だけど石垣とはまるで違うな。
本物のお城の3分の2スケール、といっても、なんの違和感がないくらい充分に大きい。

ちなみに中は7階建てである。
みんな見逃してしまうが、モノレール降りてすぐの辺りを見上げると創業者のレリーフが刻まれている。
みんな見逃してしまうが、モノレール降りてすぐの辺りを見上げると創業者のレリーフが刻まれている。
そしてやっぱり所々で「なんで?」というものが置かれていておかしい。
そしてやっぱり所々で「なんで?」というものが置かれていておかしい。
立派な門をくぐるとそこには、思わずスキップしてはしゃぎたくなるような光景が広がっていた。

白く美しい洋城に赤の民族衣装がひときわ映える。
思わずスキップ
思わずスキップ
自分の人生でこんな乙女な写真撮れたことない!
自分の人生でこんな乙女な写真撮れたことない!
建物の出口が意外な所にあるので気を付けよう
建物の出口が意外な所にあるので気を付けよう
危うくサウンド・オブ・ミュージックを歌い出しそうな勢いだったが、他の観光客が出てきて我に返ることができた。

しかしここ、非日常的でおもしろい。それこそ一時でも我を忘れて現実から目を背けたい時に来るといいかもしれない。
ウフフフ
ウフフフ
高い場所にあるので景色も良い。
高い場所にあるので景色も良い。
外観を思う存分楽しんだ後は、建物の中である。どこまで再現しているのだろうか、、と思ったら案外普通だ。
中は普通。階段に手すりがついてて優しい。もちろんエレベーターもある。
中は普通。階段に手すりがついてて優しい。もちろんエレベーターもある。
順路どおり進むと「リアクション アート」の文字が。なんか意外なものが始まる予感。。!
順路どおり進むと「リアクション アート」の文字が。なんか意外なものが始まる予感。。!
で、こうなる。ほんとに色んな世界が体験できるんだな!
で、こうなる。ほんとに色んな世界が体験できるんだな!
私は事前情報無しでいきなりここに連れてきてもらっているので、驚きの連続である。

まさかオランダの民族衣装を着て城の中でトリックアート(ここではリアクションアートという)をやることになるなんて。

恐竜の赤ちゃんみたいな謎のキャラとしばし世界を旅することになった。
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リアクションアートで世界を旅する

リアクションアートの数は意外にも多かった。最初はイースター島があったのでリアルな場所が続くのかな、、と思ったらすぐにどこだか分からない設定になっていって、徐々に戸惑ってくる。
イースター島か。一度行ってみたいな。
イースター島か。一度行ってみたいな。
どこかの荒野の設定→ちょっとわからなくなってきた。
どこかの荒野の設定→ちょっとわからなくなってきた。
やがてメルヘンになったり
やがてメルヘンになったり
危険な設定が続くように。
危険な設定が続くように。
最後は宇宙へ旅立ちます
最後は宇宙へ旅立ちます
ここではリアル世界かどうかは関係ないようだ。とにかく色んな景色が体験できるのがポイントらしい。

不思議スペースはまだまだ続く

他にも世界的に有名な絵画が並んでいるスペースや、世界の衣装が並んでいるスペースがあった。

見たところ建物の中にはまだ展示スペースに余裕が感じられるので今後も不思議なものがどんどん増えていく予感がした。
有名な絵画が飾られているかと思いきや、またトリックアートがでてきたりする
有名な絵画が飾られているかと思いきや、またトリックアートがでてきたりする
他には中世ヨーロッパの鎧が置かれた部屋や、
他には中世ヨーロッパの鎧が置かれた部屋や、
「玉座の間」とよばれる部屋も。コスプレイヤーさんに見守られながらふんぞり返った。
「玉座の間」とよばれる部屋も。コスプレイヤーさんに見守られながらふんぞり返った。
ちなみにこのテーマパーク、コスプレイヤーさん大歓迎のようで事前に連絡すれば更衣室を無料で借りることができるそうだ。

その他、ドイツの伝統工芸品であるくるみ割り人形が大量にあって、ディズニーランドのイッツ・ア・スモールワールドを彷彿とさせた。
くるみ割り人形がこの3倍以上あった。
くるみ割り人形がこの3倍以上あった。
女性サンタバージョンもあるのか。
女性サンタバージョンもあるのか。
もうだいぶお腹いっぱいになってきた。事前情報無しで周ってる分、刺激が多い。だが、ここに来たら絶対体験した方がいい場所がまだあるのだ。
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敷地面積約40,000坪!石のエリア

実は今まで周っていたのは「城のエリア」であり、テーマパークの一部でしかない。本題からは逸れるがオマケ的に「石のエリア」もぜひ紹介させてほしい。

ここも創始者の熱い想いが反映されていて、世界が凝縮されているのだ!

なお、城のエリアとチケットは共通でいける。
まずはパリのミニ凱旋門を通る。
まずはパリのミニ凱旋門を通る。
世界の石像彫刻が並ぶエリア。
世界の石像彫刻が並ぶエリア。
リアリティある遺跡。もう新婚旅行はここでもいいかもしれない。
リアリティある遺跡。もう新婚旅行はここでもいいかもしれない。
これは、、城のエリア以上にうまく伝えられる気がしない。とにかく道々に色んな国の石像や建物が並んでいるのだ。

写真でちょっとだけでも伝わればな、とおもう。
こういう変わった石像がたくさん。
こういう変わった石像がたくさん。
ベルギー代表、小便小僧
ベルギー代表、小便小僧
謎の石の貨幣。城のエリアもそうなのだけど、説明が極端に少ないのがこのテーマパークの特徴です。
謎の石の貨幣。城のエリアもそうなのだけど、説明が極端に少ないのがこのテーマパークの特徴です。
説明が無い事と同じく、ついツッコミたくなるのが、同じような石像であっても微妙に作りが違うところだ。そうまでして大量につくるエネルギーよ。
中国の兵馬俑があちこちに並んでいる。
中国の兵馬俑があちこちに並んでいる。
1,000体のレプリカが並ぶ、秦始皇帝の兵馬俑坑。一度は本場で見たかった光景なのだけど、これ見たら8割がた満足できた。充分すごいのだ。
1,000体のレプリカが並ぶ、秦始皇帝の兵馬俑坑。一度は本場で見たかった光景なのだけど、これ見たら8割がた満足できた。充分すごいのだ。
表情や形が全部違うそうだ。どういうこと…
表情や形が全部違うそうだ。どういうこと…
石のエリアにいる像、一体くらいは自分そっくりの像がいそうである。
石のエリアにいる像、一体くらいは自分そっくりの像がいそうである。
敷地はとにかく広大だった。そりゃそうか、世界を凝縮しているのだもの。

奥の方にはスフィンクスやピラミッド(しかも中に入れる)、ヤップ島という所にある石貨神殿というのもあるようだ。すごく見たい。だがこの時の私には時間と体力が足りなかった。
天安門広場。現地の職人さんをわざわざよんでつくったそう。
天安門広場。現地の職人さんをわざわざよんでつくったそう。
全長2キロあるという万里の長城。作ったエネルギーに感服!
全長2キロあるという万里の長城。作ったエネルギーに感服!

姫路には世界があった

という感じで、姫路には姫路城(白鷺城)とは他にもう一つお城があることが分かった。いやそれどころか、割と本気で「世界」が詰まっていた。

太陽公園の創始者が狙ったように、おかげで本当に外国旅行気分が味わえて楽しかった。

あなたは城派? それとも石派?

後半の石のエリアについては2010年に尾張さんの記事でも書かれていた。写真が豊富で石像の異常な多さが分かるのでぜひそちらも見てほしい。

ちなみに尾張さんは石のエリアで疲れてしまったのか、城のエリアについては「すごく綺麗で驚いたが、中は別に面白くなかった。絵とかあったよ、絵。」と短くまとめている。男性は衣装を借りれないし、当時はリアクションアートが無かったから今よりやる事が無かったのだろう。

進化し続ける太陽公園、これからも注目したい。
太陽公園第2回フォトコンテスト最優秀賞『何想う』。ここを訪れたすべての人に問いたい質問だ。
太陽公園第2回フォトコンテスト最優秀賞『何想う』。ここを訪れたすべての人に問いたい質問だ。
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