特集 2020年3月14日

学校や職場で、とりまメディア王になれる5つの方法

突然だが、とりまメディア王になりたくはないだろうか。(ちなみに「とりま」とは「とりあえずまぁ」を略した若者言葉。)

実は、普段属する学校や職場などの近場から、とりまメディア王になれる方法があるのであった!

…意味不明だがつまり、学校や職場にて、使えるメディアを存分に駆使して、とりまメディアを牛耳る方法を、(絵師として実際敢行してきた僕が)こっそり教えたいと思うッ! めざせ、とりまメディア王!

多摩在住のイラストライター。諸メディアにおいて、フマジメなイラストや文章を描くことを専門としながらも、昼は某出版社でマジメな雑誌の編集長をしたりするなど、波乱の人生を送った後に、新たなるありのままの世界へ。そんなデイリーポータルZでのありのままの業務内容はコチラを!(動画インタビュー)

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> 個人サイト ヨシダプロホムーページ

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まず注目したいメディアが「ビラ」である。例えば学校(特に大学)においては、自治があるほど、自由に駆使できたりする。春の新歓期には、サークルや部活の告知で乱発されて、構内がビラだらけになることもあるだろう。

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おかげで自由な大学では、ビラビラで荒廃した工場のようになってることもたまにある。

そんなビラって、コスト事情で白黒印刷になりやすい。それで文字のみだと事務的になっちゃうし、写真だとなんか戦時中みたいになっちゃうしで、スルーされがち。そんな時、白黒でもしっかり映えるイラストを描ける絵師だと、すごく重宝されるのであったッ!(ぜひ絵師になろう!)

僕も絵師として、自分が入ってるところも含め、いろんなサークルや部活のビラを、描いたものである。

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▲広告サークル用に描いたビラ。イケメンアイドルグループのようだが、実際こんなメンバーではなかった。

ちなみに、とりまメディア王への近道としては、サークルなどは人数少なめのところに入ると、そもそもの人材不足から、絵師として頭角を現せやすいぞ!(少規模サークルのみ経験者は語る)。

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▲映画サークル用に描いたビラ。いちおう映画を題材にしているが、よく見ると数名狂っている。

そういえば、そんな流れで、架空のサークルのビラも描いて、構内に貼っていたことがある。

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▲謎のサークル「SHINOBI」のビラ。こんなサークル、ない。

そこまで来るとただのメディア濫用なので、気をつけて頂きたい。

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一方、別の機会としては、文化祭・学園祭などの学校行事もビラの季節。催し物や出し物の告知で、構内がビラだらけになることも。

例えば僕も、学園祭のミスコンのビラも描いたりしたものであった。

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▲学園祭のミスコン用のビラ。関係ない受賞者がまじってる気がするが、気のせいだ。

ちなみに、とりまメディア王への近道としては、学校レベルの祭りって、出店的には「焼きそば祭」かってほどに、焼きそば屋が乱立しがちなので、焼きそばなどの食べ物の絵を描けると、より重宝されることになるぞ!(マニアックすぎる助言。)

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続いて注目したいメディアは「名簿」である。

部活・サークル・クラス・ゼミなど何らかの組織では、年初に自己紹介冊子を作りがちである。そんな際には必然的に、表紙も作られるので、そこもメディア枠として大きめなねらい目となる。

例えば僕も、いろんな組織の名簿の表紙を描いたりしたものである。

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▲ゼミ用に描いたものだが、その時に飼っていた愛犬ククである。昔から僕の愛犬は、ことあるごとに担ぎ出されていたのであった。

メディアとしては内向けのモノとなるが、自分の絵が表紙を飾れば、組織を牛耳った感を勝手に味わうこともできる。これぞ、とりまメディア王カタルシス。

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▲サークルにも名簿にも関係なく、よく見たら藤子キャラ、いわゆるドラハッパ―が。この括りの愛称はもう知らなくていい。

と、いろいろ描いていると、自分が入ってない組織からも「何か描いてくれ」と頼まれ、請け負って描くようにになることも。

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▲これは確かサッカー部用に描いたものだが、絵がまったくサッカー関係ない。

そうこうしているうちに、いつしか「ヨシダプロ」と称されるようになり、それが現在の自分ペンネームに繋がっているのは、なんとも感慨深いものである。

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そして、とりまメディアにて、ある意味、最も破壊的に目立つのが「立て看板」であろう。

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構内にて、大きな板で掲げられているアレである。目につくインパクトは段違い。行き交う人々には否応なく目につくので、アレを手掛けてしまえば、「あの立て看板見たよ!」と声をかけられ、まさにとりまメディア王気分を味わえることも!

たとえば、僕もいろんな立て看板を描いたものである。

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▲超低解像度だが、学校の校門のところに、謎のグループ感をアピールする立て看板を描いたことも。あのグループが好きだったのである。

…ちなみに他にも、大学的には伝説になっている「タモリ来たる」という、嘘立て看板を描いたことがある。来ないのに

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▲こんなようなタモさんを、立て看板に超拡大して描きあげた。来ないのに。

校門の所に、突然ビッグタモリが出現し、「タモリ来たる」だなんて、さぞ学生や市民を困惑させてしまったものであろう。来ないのに。その節はゴメン。

…ただ、こんなふうに自由にメディアを使いすぎていたら、その後、学校側から立て看板を貸してもらえなくなった微笑ましい思い出も。とりまメディア王には逆風もつきものなのだ。

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続いてのメディアとして、構内の廊下の机などになんとなく置かれている「冊子」もねらい目である。

例えば組織発信のものって、オフィシャルすぎてたいていおもしろくなく、無味乾燥な書面になりがちである。とりまメディア王としては、そこに目をつけよう。

僕もそれへのアンチテーゼとして、完全に無意味かつふざけたな内容の冊子を作成したのであった。

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▲突如スーパーマリオの「1-1」を徹底攻略。かなりメディアリテラシーを問われる誌面である。

それを刷りまくって、構内各所に勝手に置きまくったところ! 突如ゲリラ的に現れた不条理冊子に、みんな物珍しさから結構手にとってくれたもので、ハケていく様子はとても嬉しかった。

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▲突如ドラの最終回を大予想する(しかもしてない)冊子。学問への役立たなさがエグイ。

リアルメディア王マードックも、まずは新聞メディアから抑えていったので、ぜひそこも狙っていこう。

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▲マンガも当然のように謎。

ちなみに、この学内誌で書いてた内容が、後の毒電波な個人サイトのコンテンツの基になったので、なんでも繋がるものである。

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そして最近のメディアと言えば、やはりWEB。

HPからSNSまで、組織がWEBメディアを持つことも多いが、ただそういうアカって、いつしか予定調和な内容になっていきがち。その際、なんか違和感を感じさせる異質さをうまく表現できると、いいアクセントとして独特な存在になれていくであろう!

ちなみに僕の場合、(学生時代がWEB黎明期だったゆえ)まずはHPから、広告研究会という組織のサイトを作り始めた。

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▲意味なくタモさんっぽい人がくつろぐTOPイラスト。

全然サークルのことに触れてない異質さで話題になったが、これがきっかけで、後の現業に繋がる個人サイト「ヨシダプロホムーページ」に変身を遂げることになるのであった。異質さは大切なのである。

…ちなみに、そんな黎明期にそうして誕生したそのHP(ホム―ページ)、今でもまだある。

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ていうか、ファイルをやりとりするFTPのパスワードを忘れてしまい、続けることも消すこともできなくなっているのであった。まさに、もんじゅのような負の遺産。

よって、学生時代の作成当初の(ヒドイ)ものがほぼそのまま現存しているという、期せずして、当時のネット文化がわかる負の遺産のようになっているので、いい機会なので、そんなWEBメディア黎明期も少し振り返ってみたい。

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いろんなコーナーを作っていたなか、プレゼントのコーナーもあったのだが、いわゆる「キリ番」プレゼントである、そう、キリ番。懐かしの概念。当時のネット界では、アクセス数のカウンターがゾロ目になることに、ものすごい付加価値が発生していたのであった。

ちなみにプレゼントしていたものは、444444の時にはこのTシャツ

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だいぶやる気ない感じになっていたのであった。ごめんカカロット。

ちなみに、文末の「キリ番GETした人は掲示板で教えて」という、掲示板(BBS)が存分に機能していたという事実も、ネット初期ならではだと言えるであろう。

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続いて、楽しげなゲーム的なラインナップもあったが、当時大人気だったクイズバラエティ番組「マジカル頭脳パワー」の「マジカルバナナ」をオマージュして、ラディカルに仕上げたものあったので、いざそれを見てみると…

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!! バナナどうこうより、絵! この絵ッ!!!

まさにWEB黎明期の象徴! 当時はPCで絵を描く手段が、Win95にデフォルトで入っていた「ペイント」にてマウスで線を描く、というスベしかなく、それゆえこんなたどたどしい地獄絵が、刻まれていたのであった! 絵師としては完全に黒歴史だが、このまま出し続けている男らしさは、評価していいだろう。

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そして芸能界のコーナーもあったのだが、なんと、多摩のキムタクを発見!?したようであるが、その実際はというと、

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ひどい。雑すぎる。こんなそっけないHTMLもそうないであろう。でも、いないので仕方がないのであった。

…やや話は逸れたが、まぁこんな奇特なページではあったが、当時はこういう奇特ページはまだ珍しく、その奇特性からいろんな雑誌に紹介してもらい、

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・出典「ぴあ」

今のシゴトへとつながっているのであった。それゆえ、今まで携わってきたメディアたちには、とても感謝しているのであった。

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…というわけで、以上のような僕の奇特なケースはさておき、できるかぎり使えるメディアを(できるかぎり奇特に)駆使していただくと、いろいろ繋がっていくことになりますので、各自とりまメディア王になってみていただけたら幸いです。何卒よろしくお願い致します。


 

はい、以上いかがでしたでしょうか、今週の「学校や職場では浮こう」。みなさんはほどほどに過ごしていきましょう。

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▲測量サークル「G-SHOCK」。こんなサークル、ない。

 

 

 

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