特集 2020年8月4日

躍動感さえあればミロのパッケージになれるはず

「資料のここなんだけどさあ」と、イスに座ったままゴロゴロ移動するシーン。

ミロのパッケージには色々なスポーツをする少年少女が描かれている。栄養満点なミロを飲めば元気に動けるよ、ということなのだと思う。

しかし元気に躍動するシーンはスポーツに限らない。空いている枠が無数にある。ミロのパッケージ、これはブルーオーシャンなんじゃないか。

1987年東京出身。会社員。ハンバーグやカレーやチキンライスなどが好物なので、舌が子供すぎやしないかと心配になるときがある。だがコーヒーはブラックでも飲める。動画インタビュー

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ミロには元気にスポーツをする様子が描かれる

よく見るわけじゃないのになんとなくずっと覚えているものがある。ミロのパッケージである。

緑色の背景で少年がボールを蹴ったり走ったりしているのだ。

DSCN4165.jpg
これだ。これこれ。
DSCN4169.jpg
こんなのもあった。

これがずっと引っかかっていたのは、飲み物のパッケージなのにスポーツをする少年の存在感が大きすぎるからだろう。「関係ある?」と思ってしまうのだ。

DSCN4177.jpg
でも関係はある。栄養がすごくあるので元気に動けるよ、というメッセージなのだ。

「ミロ パッケージ」で画像検索すると、他にも体操、バドミントン、空手、テニス、バスケットボール、バレーボールなど、たくさんのスポーツが描かれていることが分かる。

① ミロは栄養ある → ② 元気に動ける → ③ 元気な様子がミロに描かれる

こういう理屈である。でもこれがありなら③の部分は、スポーツじゃなくても当てはまるだろう。躍動感さえあればミロのパッケージになれるのではないか。

ミロっぽい画像の作り方

色んな躍動感のあるポーズをして、ミロのパッケージらしくなるか調べてみよう。

DSCN4233.jpg
モデルは自分です。

とりあえず、ミロと同じポーズをしてみる。

DSCN4235.jpg
ミロシュート。
スクリーンショット 2020-08-03 9.53.53.png
画像をパソコンに取り込んで、切り抜いて色を調整する。
アートボード 2 のコピー.jpg
そしてミロっぽいパッケージを作って、そこに自分の写真を置くと、
アートボード 2 のコピー 2.jpg
MILO!
ミロ度 ★★★★★★★★★★(10点/10点満点)

かなりミロだ。10点満点で10点。ここではまだ同じポーズをしているのでミロになってくれないと困るのだが、この時点でかなり嬉しい。ミロになれた喜び。無駄に気持ちが大きくなる。

ちなみにどうでもいいことなんだけど、商品名のところはミロっぽくなれ、という思いを込めて「NILO(似ろ)」、メーカー名のところはネスレじゃなくて「Nitemastle(似てまスレ)」とした。

サッカーの他のシーンはどうだろう

ミロには栄養があって、そのおかげで力強いシュートが打てる。

DSCN4165.jpg
だからこうなる。

しかし、他のシーンにもミロの栄養は行き届くだろう。

アートボード 2 のコピー 19.jpg
ただ走ってる時だってそう。
ミロ度 ★★★★★★★★☆☆(8点/10点満点)
アートボード 2 のコピー 29.jpg
スローインだって。
ミロ度 ★★★★★★★☆☆☆(7点/10点満点)
アートボード 2 のコピー 31.jpg
フリーキックの壁をやる時だって。
ミロ度 ★★★★☆☆☆☆☆☆(4点/10点満点)

フリーキックの壁はやはりあまりにも躍動がなくそのせいでミロ度が低いが、スローインなどはなかなか馴染んでいると思う。しかし、次の二つのシーンはあまりにもミロにならなかった。

アートボード 2 のコピー 28.jpg
接触プレーでケガをしてしまった時。
ミロ度 ★★☆☆☆☆☆☆☆☆(2点/10点満点)

躍動のあるシーンだが、元気に楽しそうにプレイしている、という様子がないとガクッとミロらしくなくなる。

アートボード 2 のコピー 33.jpg
試合に負けた時。がっかりミロ。人物の上の何もない空間が不気味だ。
ミロ度 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆(0点/10点満点)

試合終了のホイッスルを受け入れられず、ピッチに座り込んでしまうシーン。このしょんぼりしたシーンも全然ミロらしくない。

ミロになるには躍動感も大事だが、写真からポジティブな雰囲気がにじみ出ることも大事だと分かった。

アートボード 2 のコピー 26.jpg
サッカーじゃないんだけど、ラジオ体操のあるシーン。
ミロ度 ★★★★☆☆☆☆☆☆(4点/10点満点)

正面は向かない方がミロらしかったかもしれない。カメラなんて気にしなくていいのだ。今、この一瞬に真剣に向き合う、そういう姿勢がミロらしさだと思う。 

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サッカーはサッカーでも監督はどうか

躍動するのは選手だけではない。サッカーに関して言えば、監督だってなかなかの躍動を見せている。

アートボード 2 のコピー 13.jpg
「よし! 行け!」
ミロ度 ★★★★★★☆☆☆☆(6点/10点満点)
アートボード 2 のコピー 16.jpg
「あ〜〜〜〜〜〜!」
ミロ度 ★★★★★☆☆☆☆☆(5点/10点満点)
アートボード 2 のコピー 14.jpg
「どこ見てんだ審判!」
ミロ度 ★★★★★★☆☆☆☆(6点/10点満点) 

躍動、というと体の動きのことを考えてしまうが、大きな表情からも躍動感が伝わり、それがミロらしさになるのだ。よかった。監督もミロのパッケージになれる。

ビジネスマンはどうか

いよいよスポーツから離れてみよう。ビジネスの場にも躍動はあるはずで、躍動があるところにミロらしさもまたあるはずなのだ。

アートボード 2 のコピー 5.jpg
走るビジネスマン。
ミロ度 ★★★★★★☆☆☆☆(6点/10点満点)

良い。あんまり違和感ないぞ。

アートボード 2 のコピー 3.jpg
名刺交換。
ミロ度 ★★★★★☆☆☆☆☆(5点/10点満点)
アートボード 2 のコピー 4.jpg
パソコン操作。
ミロ度 ★★★★★★☆☆☆☆(6点/10点満点)

やはり見た目上の動きは少ないが「何かに真剣に取り組む」様子はミロに合う。

アートボード 2 のコピー 6.jpg
「資料のここなんだけどさあ」と、イスに座ったままゴロゴロ移動するシーン。
  ミロ度 ★★★★★★★☆☆☆(7点/10点満点)
アートボード 2 のコピー 12.jpg
名刺が出てこなくて色んなポケットをおさえていくシーン。
ミロ度 ★★★★★☆☆☆☆☆(5点/10点満点)
アートボード 2 のコピー 8.jpg
あまり見られたくない書類をプリントしたので、プリンターまで走るシーン。
ミロ度 ★★★★★★★★☆☆(8点/10点満点)
アートボード 2 のコピー 7.jpg
タクシーをとめるシーン。
ミロ度 ★★★★★★★☆☆☆(7点/10点満点)
アートボード 2 のコピー 9.jpg
飲み会で、みんなの上着を掛けるシーン。
ミロ度 ★★★★★★★☆☆☆(7点/10点満点)
アートボード 2 のコピー 11.jpg
会社で寝るシーン。こうなるともう快眠サプリのパッケージである。
ミロ度 ★★☆☆☆☆☆☆☆☆(2点/10点満点)

ビジネスマンが楽しくて無駄にたくさんやってしまった。みんなの上着を掛けるシーンなんかは、動きこそ地味だがそこにいる誰よりも早く気を利かせて行動したという背景を考えるとなかなかの躍動であるとも言える。「ミロを飲んで、飲み会で気を利かそう!」っていうのもなんかイヤだけど。

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っていうか、シーンとかじゃなくただ躍動していればいいのでは

やはり動いている感じと真剣な表情があればミロに馴染む。もう実際にあるシーンでなくてもいけるのではないか。フリースタイルで躍動してみよう。

アートボード 2 のコピー 22.jpg
ミロ度 ★★★★★★★☆☆☆(7点/10点満点)
アートボード 2 のコピー 23.jpg
  ミロ度 ★★★★★★★☆☆☆(7点/10点満点)
アートボード 2 のコピー 24.jpg
ミロ度 ★★★★★☆☆☆☆☆(5点/10点満点)
アートボード 2 のコピー 25.jpg
ミロ度 ★★★★★☆☆☆☆☆(5点/10点満点)
アートボード 2 のコピー 32.jpg
ミロ度 ★★★★☆☆☆☆☆☆(4点/10点満点)
アートボード 2 のコピー 10.jpg
ミロ度 ★★★★★☆☆☆☆☆(5点/10点満点)
アートボード 2 のコピー 20.jpg
ミロ度 ★★★★★★☆☆☆☆(6点/10点満点)
アートボード 2 のコピー 21.jpg
ミロ度 ★★★☆☆☆☆☆☆☆(3点/10点満点)
アートボード 2 のコピー 30.jpg
ミロ度 ★★☆☆☆☆☆☆☆☆(2点/10点満点)
アートボード 2 のコピー 27.jpg
ミロ度 ★☆☆☆☆☆☆☆☆☆(1点/10点満点)
アートボード 2 のコピー 17.jpg
ミロ度 ★☆☆☆☆☆☆☆☆☆(1点/10点満点)
アートボード 2 のコピー 18.jpg
ミロ度 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆(0点/10点満点)

自由って怖いな、と思った。写真を撮り始めてすぐに躍動とは何か、ミロらしさとは何か、そして今自分は何をしているのか。そういうこと全てが分からなくなった。2枚目ぐらいからもう分からなかった。

冷静になって考え直すと「人が、何のシーンでもないがとにかく躍動している」ことなんてない。大きな動きをするからにはそこに何か理由があるのだ。そんなことを考えながら一連の画像を見返すと、体育の時間に先生がどこかに行ってしまって暇でしょうがないので何となく体を動かしている中学生が見えた。

アートボード 2 のコピー 32.jpg
これとか。
アートボード 2 のコピー 22.jpg
これとか。

先生の指示を待たずに、自分たちで考えて行動してください。

アートボード 2 のコピー 34.jpg
しかし、わけの分からないポーズもたくさんあると、そういうスポーツの一場面なのかな、という気もしてくる。

ミロっぽさとは何だったのか 

たくさんのポーズを試したが、ミロっぽくなるためのポイントはだいたいこんな感じじゃないだろうか。

  • 手足を外に伸ばし、躍動感のあるポーズを
  • 何かのシーンをイメージするとよく、できるだけそのシーンに対して真剣に向き合っているという表情をする
  • 正面ではなく、横向きの方がミロらしい
  • 服装はスポーツウエアが一番だが、スーツでも馴染まないことはない
  • 地べたに座ったり寝たりしない方がいい

今回、以上を網羅し且つ現状のミロにはない、良いラインをついたのはこちらである。

アートボード 2 のコピー 6.jpg

躍動し、そして仕事に熱中している良いパッケージである。ミロを飲んだおかげで元気に動いている、という感じがする。

よかった。この記事のタイトル通り躍動感さえあればミロのパッケージになれることが分かった。しかし注意が必要である。躍動感「さえ」あればいいのだが、その躍動感は何の設定もないところからポンと生まれてきたりはしない。「躍動すればいいんでしょ? 簡単じゃないか」と軽い気持ちで撮影に臨まないようにしよう。

アートボード 2 のコピー 32.jpg
こうなっちゃうから。

 


画像が一枚余ってしまった

座ったり寝たりしている4人を一つに集めた画像を作っていたのだが、どんよりしすぎていて本文のどこにも貼れなかった。こちらに貼ります。

アートボード 2 のコピー 35.jpg
元気出せ!
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