特集 2021年1月13日

思い出がよみがえる!ロゴ書き初めのススメ

よく見かける筆文字ロゴをお手本に書き初めをしましょう

「初日の出」だの「お正月」だのといった、非常にどうでもいい文字を強制的に書かされがちな書き初め。

どうせ書くならもっと思い入れの強い文字を書きたい! ……ということで、馴染み深い筆文字の店名ロゴをお手本にして書き初めしてみました。

1975年群馬生まれ。ライター&イラストレーター。
犯罪者からアイドルちゃんまで興味の幅は広範囲。仕事のジャンルも幅が広過ぎて、他人に何の仕事をしている人なのか説明するのが非常に苦痛です。変なスポット、変なおっちゃんなど、どーしてこんなことに……というようなものに関する記事をよく書きます。(動画インタビュー)

前の記事:○○風に振り返ろう2020年

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今、普通に行きたい店

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天下一品
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ステーキ宮

見慣れたロゴも、マネして書くために改めてじっくり見てみると色々と発見があるもんで。

たとえば「天下一品」のロゴ。普通の筆文字だと思い込んでましたが、よく見ると「止め」のないくさび文字のような形でした。

名物の「こってり」スープはねっとりとしているのに、ロゴはすんごくシャープですな。

「ステーキ宮」の方は、子どもの頃に見ていた昔バージョンのロゴ。

「宮」の文字で牛の顔を表現しているわけですけど、全体的に不穏な雰囲気を放っている字形とも相まって、食われた牛の怨霊のように見え非常に怖かったです。

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すたみな太郎
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蒙古タンメン中本

「すたみな太郎」が全国的にどの程度、知名度があるかは謎ですが……。焼肉や寿司食べ放題のお店ですよ!

実家から徒歩30秒くらいの場所にあったためメチャクチャ馴染みはあるものの、そうはいってもそんなにちょくちょく食べ放題の店に行くわけでもないので、心の中に微妙な距離感のある店。

ドリンクバーという存在はここではじめて知りました。自販機で買ったら100円もする(消費税のない頃……)ジュースが無限に湧き出てくるとは、なんちゅう夢のあるマシーンなのかと驚愕した記憶があります。

改めてロゴを見てみると、「太」の横線と斜め線がつながっているため、『ドラえもん』でのび太が、自分の名前なのに「犬」なんだか「太」なんだかよく分からない字を書いていたエピソードを思い出しました。

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アニメのアイテムとして憧れた牛丼

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すき家
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吉野家
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なか卯

80年代に子ども時代を送った男子のお約束として、ボクもアニメ『キン肉マン』で牛丼という食べ物の存在を知りました。

作中で大々的にフィーチャーされていた「吉野家」にメチャクチャ憧れたものの、地元・群馬には「吉野家」がなかったため(当時)、仕方なく「すき家」で牛丼を初体験。

アニメのせいで何だか夢のような食べ物というイメージが膨らみまくっていたのに、出てきた牛丼は……まあ普通の丼物ですわな。

実際に牛丼を食べてからも、「吉野家の牛丼はもっとスゴイに違いない」という気持ちがぬぐえず、期待値がグングン上がり続けていたのですが、後に原作『キン肉マン』の牛丼はもともと「なか卯」をイメージして描かれていたのに、アニメ化に際して大人の事情で「吉野家」がフィーチャーされることになった……という事実を知って複雑な気持ちになったものです。

ちなみに「なか卯」は、「卯」を何と読むのか分からず、随分長いこと「なかふぉぇ……」みたいな感じで、ごまかして呼んでいました。

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昔、よく行っていた居酒屋

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魚民
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つぼ八

どちらも〝超メジャーなチェーン店〟という認識だったんですが、調べてみると都心にはあまり店舗がないんですよね。たまたま、当時住んでいた地域に多かっただけか? どうりで最近、全然行ってないわけだ。

「よく行っていた」とはいうものの、どっちの店にどんなメニューがあり、どんな特徴があるのか……などはまったく思い出せない、漠然とした〝居酒屋〟という存在。

普段使いの飲み屋って、そのくらいがちょうどいいですよね!?

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リーズナブルな中華屋に秘められた意外な熱さ

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餃子の王将
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日高屋

強い思い入れはないものの、近所にあるとちょっと嬉しいこの二軒。

今回はじめて気が付きましたが、「日高屋」の正式名称って「熱烈中華食堂日高屋」だったんですね……。

なんとなーく「王将」の方がワイルドで、「日高屋」はおとなしめという印象を持っていたので、 「熱烈」を自称しているというのは意外でした。

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ボクの中での一番高い食い物

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叙々苑

 外食自粛とか関係なく、予算的な事情でなかなか行けない〝いい〟焼肉屋。

……と思っていたのに。

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游玄亭

「叙々苑」にさらに上のグレードがあったなんて……。

「叙々苑」だったら、まあ気合いを入れれば自腹でも……という気になりますが、「游玄亭」はもう無理! 誰かに連れて行ってもらえる機会を待つのみです。

このくらいがボク的に「一番高い食い物」というポジション。

もっと高い食い物はいくらでもあるんでしょうけど、コストと味がそこそこ比例しているのはこの辺くらいまでじゃないですか? それ以上は雰囲気代取られてるだけでしょ!? そんな世界、知りたくない!

ちなみに「叙々苑」のロゴは、爆笑問題の太田光さんの父親がデザインしたものらしいです。

別の意味で行きたい店

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ちゃんこダイニング「若」
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焼肉小倉優子
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船場吉兆

ささやき女将でお馴染み「船場吉兆」はともかく、面白タレント飲食店の代表格(?)「ちゃんこダイニング・若」と「焼肉小倉優子」いつか行きたい……と思っていたのに、両方とも廃業しちゃってるんですね。

「焼肉小倉優子」が何かのトラブルで訴えられた際、小倉優子は名前を貸してるだけで経営にはまったく関係していないと弁明したり……そんなニュース、あったなぁ〜。

つくづく、早めに行っておけばよかったと……。

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書いたロゴを貼りだしたら書き初め感が出るかと思ったのですが……。ただのテナント案内板ですね、これは

ロゴと向き合うと色々な感情が湧き出る

普段、何気なく目にしている店名ロゴと真剣に向き合うロゴ書き初め。

ロゴの意外な特徴に気付いたり、その店との思い出が次々吹き出して来たり、漠然とお手本の文字をマネして書くノーマル書き初めよりも、遙かに脳が活性化されて楽しめました。

おそらく高名な書道家が相当気合いを入れて(ビッグなギャラももらって)書いたと思われる筆文字ロゴ。マネをするのはかなり難航しましたが……。

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店名ロゴ以外にも、色んな筆文字ロゴをマネして書いたら楽しいと思いますよ!?

 

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