特集 2026年1月21日

二度と再現できないけど愛しいお昼ごはん「今日のなりゆきメシ」100日分

主に夕食のおかずの残りや、冷蔵庫のなかのそろそろ食べてしまったほうがよさそうな食材を使って作る、日々のささやかなお昼ごはん。

食材が決まっているわけではないから一期一会で、基本的には二度と再現することもない。けれども自分ではとても満足しているし、なんだか愛おしい。そんな料理たちを「今日のなりゆきメシ」と名づけて記録しています。

その記録がそこそこたまってきたので、ここらでどーんと100日ぶん、放出させてください。

1978年東京生まれ。酒場ライター。著書に『酒場っ子』『つつまし酒』『天国酒場』など。ライター・スズキナオとのユニット「酒の穴」としても活動中。

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「枯れごはん」から「なりゆきメシ」へ

以前当サイトに、こんな記事を書かせてもらったことがあります。

 

内容は、日中に外出する予定のない日、僕が仕事の合間に家でぱぱっと作っている、地味だけど、自分では美味しいしちょうどいいと思っているお昼ごはんの記録をまとめたもの。その際、勝手に名付けた「枯れごはん」については、このように定義していました。

 

自分では大満足しているけど、はたから見るとだいぶ枯れている。決して付き合いたての恋人に作ってあげるようなものではない。僕の最近の食事

当然、今もその習慣は変わっていません。が、記録は当時使っていたサイトであるnoteから、より手軽に投稿できるXへと移行し、呼び名も「#今日のなりゆきメシ」と変えて投稿しています。

ネーミングを変えた深い理由はないのですが、強いて言えば日々作る料理が、前日の夕食のおかずの残りをアレンジしたものとか、冷蔵庫をチェックしてそろそろ食べてしまったほうがよさそうな食材を使ったものなどが多く、つまりその日のなりゆきで生まれる料理たちなので。最近、自分が残りものを無駄にせずに食べきれたときに妙な喜びを感じるタイプということにも気がつき、そんな意味でもしっくりきています。

たとえば、今この原稿を書いている時点で、ハッシュタグとともにアップされている最新のなりゆきメシがこちら。

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「ほうれん草のヘタのペペロンチーノ」

投稿には毎回、簡潔なメニュー詳細やエピソードなどを追記していて、この日の内容は以下でした。

ストック用にゆでほうれん草を作る際、カットしたヘタの部分を勝手に「大トロ」と呼んでひとりじめしている(家族は特に食べたがらないので)。10株入って50円のおつとめほうれん草をゲットしたので、ペペロンチーノの具に。

基本的にはその日のなりゆきで作るので、二度と再現できず(しようと思えばできるものもありますが)、普通だったり、美味しかったり、たまに自分でもびっくりするくらい美味しかったりする。そして、仕事がら外食も多い自分にとっては、ふだんの食事はこういうものこそがちょうどいいと思える。そんな、一期一会のお昼ごはんたち。

しばらく前から続けていた記録も、気がつけばけっこうな量になっていました。そこで今回は、人様にお見せするようなものではないと重々承知しているそれらを、あえて100日ぶんどどーんとご紹介してみようと思います。

“映え”全盛のこの時代。「あ、こんなもんで喜んでいる奴もいるんだ」とか、あわよくば「貧乏くさいけど意外とありかも」なんて感じる人が少しでもいて、肩の力がちょっと抜けたりしたならば、それはそれでいいんじゃないのかな、などと思いつつ。

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【2〜20】だしで煮ただけの大根がうますぎる

というわけでここからは、ひたすらに地味なお昼ごはんを紹介するタイムです。基本方針はこんな感じ。

・Xにハッシュタグ「#今日のなりゆきメシ」とともに紹介した写真と文章をそのまま転載します(一部に加筆修正あり)
・順番に意図はなく、基本的に時系列ですが、間違えて前後してたりはします
・なにか関連画像がある場合は料理画像の下に追加しています
・なにか補足がある場合は「※〜」の書式で追記しています
・一部、なりゆきメシの前身ハッシュタグである「#名もなきメシ」として投稿したメニューも採用しています

では、先ほどのパスタを1品目と考えて、2品目から!

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「カニクリームコロッケとキャベツとわかめのランチプレート」

スーパーで買ったカニクリームコロッケをはじめ、冷蔵庫にあまっていたものをなにも考えずに盛ったランチプレート。

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「冷なめこみそ汁かけごはん」

最近、冷えたみそ汁を温かいごはんにかけて食べるのが好きすぎる。それがなめこのみそ汁ならなおさら。

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「だしで煮ただけの大根かけごはん」

大根は冷たいままで。塩すらも入れなかったのが信じられないくらいうまい。

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「ひじき煮チャーハン feat. 納豆」

納豆を一緒に炒めず別添えにする納豆チャーハン、という試み。かなりいい。

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「ゆでおき麺と豚肉のにんにくバター醤油スパゲティ」

ヤサイナシナシ。

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「ウェットチャーハン」

残り冷メシ、玉子、ねぎに、娘に作った玉子がゆの残りも加えてしまった結果ウェットに。ただ、かゆをだしパックを煮出すところから作ったからか、チャーハンの醍醐味はないけど、なんだかていねいに作った料理の味がしてうまかった。

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「うなたれ玉子かけごはん」

山椒を切らしてたのが痛いがうまかった。

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「えのきのマヨみりん醤油焼き丼」

うますぎておそろしいほど。

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「キャベツとピーマンとセロリたっぷりのミートソーススパゲティ」

冷蔵庫にあった残りもののミートソーススパゲティと、そろそろ食べてしまったほうがいいキャベツ、ピーマン、セロリをオリーブオイルで炒め、塩少々で味を調整。仕上げに唐辛子とコショウ。野菜のほうが圧倒的に多いので、スパゲティ入り野菜炒めと呼んだほうが正確か。

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「アナグマ肉豆腐丼」

アナグマ肉で作った肉豆腐をごはんにのせた丼。

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希少なジビエ、アナグマ肉を手に入れたので、焼肉や煮込みや肉豆腐を作りました
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「オムチャーハン」

妻が娘にオムライスを作った際のチキンライス少々が冷蔵庫に残っていたので、戯れに玉子と炒めてみる。見た目はチャーハンだけど味はオムライス。

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「キャベツとあげとわかめそば」

風邪でダウンし1日なにも食べられなかった翌日早朝に食べたそば。あげとわかめは賞味期限切れのみそ汁の具。麺は乾麺の「小諸七兵衛 田舎そば」で、ゆでるのは半束にしておいたけどちょうど良かった。本当に腹が減ったときに、そのときいちばん食べたいものを食べる食事がいちばんうまいな。

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「カレーそば」

朝の残りのつゆにカレー粉ととろみを足し、朝の残りのそばをゆでて合わせる昼。

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「エスニック野菜おじや」

そろそろ食べきってしまいたい冷蔵庫の残り野菜たちと鶏手羽先数本を煮込んだスープを作り味見したところ、しょうがとセロリがよく利いているからかどこかエスニックの風を感じる。ので、ナンプラーのみで味つけしてしばらく楽しみ、最後の残りと冷やごはんをおじやに。

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「鶏皮豆腐カレー」

レシピの連載用に作った鶏皮豆腐の最後の残りに粉末のルーを適量加えてカレーに。鶏皮入りカレー、うまかったのでさらなる研究の余地あり。

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「玉子かけスパゲティ」

カッペリーニパスタをゆでてバター醤油でさっと炒め、唐辛子を加えて生玉子をひとつ落とし、だし醤油ちょろり。よく混ぜて食べました。美味しかったです。

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混ぜた状態
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「きゅうりのキューちゃんの冷製カッペリーニ」

思いついたレシピ用に買ってみたがあまりうまくいかず、残りをひたすら消費していた細麺パスタ、カッペリーニ。これでついに食べきり。最後は麺に敬意を表し、王道の冷製で。具材は王道じゃないですが。

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「きつねラーメン」

「うまかっちゃん 熊本 香ばしにんにく風味」にねぎとあぶらあげ。あぶらあげ、そばうどんだけじゃなくてラーメンにも合うじゃないですか。

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「牛もつ塩煮込みうどん」

半額だった牛もつを白だしベースの煮込みにしてしばし楽しんだ後のラスト。うますぎて引いた。

【1〜20の所感】

ひょんなことから大根を、塩すらも加えずだしだけで煮てみたらその奥深い滋味に驚き、そこから野菜のだしだけ煮にハマって今もよく作って食べています。

生まれて初めて食べたアナグマの肉も、うっとりの美味しさだったな〜。

⏩ 【21〜40】困ったときは闇チャーハン

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