類似のものはなんでも混ぜると美味しいのかもしれない
かつて江ノ島くんがカレーにかけて美味しいものはカレー粉、という記事を書いていたが、今なら分かる。そのとおりだ。普遍的なアプローチだったのだ。
混ぜるなら違うものではなく、似たものを混ぜるといい。
ってことはコーヒーとかウイスキーなんていいんじゃないだろうか。
って………あるな。
ロケットニュース編集長の羽鳥さんから乾麺は混ぜると美味しいという話を聞いた(こちらに記事)。
そういえば、そばとそうめんを混ぜてみたら美味しかった(記事)。
似たものは混ぜると美味しいのかもしれない。
ってことは……柑橘じゃない?
いろんなみかんを混ぜるときっとうまいに違いない。
近所のスーパーで柑橘を6種類買ってきた。選んだ基準はなるべく一袋の数が少ないもの、そして安かったものだ。
テレビの料理番組風に書いてみたが、1枚目の写真と2枚目の写真のあいだには無言でむきながら国民健康保険の保険料について思いを馳せている時間が入っている。
まずは一通りそのまま食べてみての感想。
甘夏の風味でプルーストばりに数十年前の記憶が蘇ってしまった。しかしせとかの美味しさが際立っている。柑橘の完成品といってもいいぐらいの甘さと食べやすさ。
むいた状態のふさが皮のなかに入っているようだった。
柑橘がすっぱくて砂糖をかけて食べていた時代とはぜんぜん違う。砂糖をかけて食べた柑橘より甘い。
さてここからが本題。混ぜて食べてみよう。
オレンジと黄色がミックスされた色がかわいい。デイリーポータルZの背景のチェック柄のようだ。もうこれで勝利は約束されたようなものだ。柑橘ポンチ。
おいしい。風邪も治る。ひいてないけど。
最高の柑橘類ができた。
ここまで予想通りにおいしくなるとは思わなかった。これまでの工夫して食べる企画でいちばんかもしれない。
甘すぎのせとかと酸味の甘夏で調和がとれているし、ポリポリと楽しいはっさくの食感もありつつ、甘さがネーブルなんて都合の良い柑橘がボウルのなかに生まれている。
食感は微妙に違うけどどれも柑橘なのでどれかが悪目立ちして口の中に残ることはない。
アイドルグループのメンバーがバラバラなのってこういうことだったんですね。
30分ぐらい黙々と皮をむく時間はあるけど、それに見合うおいしさである。いちど試してみるといいよ。
ちなみにボウルは春のパンまつりでもらったものです。
かつて江ノ島くんがカレーにかけて美味しいものはカレー粉、という記事を書いていたが、今なら分かる。そのとおりだ。普遍的なアプローチだったのだ。
混ぜるなら違うものではなく、似たものを混ぜるといい。
ってことはコーヒーとかウイスキーなんていいんじゃないだろうか。
って………あるな。
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