特集 2022年6月2日

技術力の低い人限定ロボコン(通称:ヘボコン)2022、7/31(日)開催!

ロボットなんて作れない人たちが、自作の「自称・ロボット」を持ち寄り無理やりロボットバトルをするイベント、「技術力の低い人限定ロボコン(通称:ヘボコン)」。
日本中から腕に覚えのないものが集う炭酸の抜けた戦いが、3年ぶりの開催です!

>ヘボコンの最新情報はこちらのFacebookグループでどうぞ!
>Discordも仮運用中!

インターネットユーザー。電子工作でオリジナルの処刑器具を作ったり、辺境の国の変わった音楽を集めたりしています。「技術力の低い人限定ロボコン(通称:ヘボコン)」主催者。1980年岐阜県生まれ。
『雑に作る ―電子工作で好きなものを作る近道集』(共著)がオライリーから出ました!

前の記事:蒲田の音がおもしろい踏切

> 個人サイト nomoonwalk

ライブ配信!

7/31(日)18:00よりライブ配信スタート!!

↑タイトルをクリックしてYoutubeの画面に行くとコメントもできます!
またSNSでの観戦ハッシュタグは #ヘボコン で!

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ヘボコンとは?

ヘボコンってなに?本名は?彼氏はいるの?という方は、ひとまずこの映像を見てほしい。

 

技術のない人が行き当たりばったりで作ったガラクタに、むりやり相撲をさせるイベントだ。「ロボットコンテスト」といわれてあなたが想像するもの……を全部のぞいて残った残りかすみたいなもの。それがヘボコンである。 

こちらは2016年のワールドチャンピオンシップの映像

そしてこちらに前回のイベントレポート!
ヘボコン2019レポート~チンチラのかわいさを啓蒙されるロボットバトルの一夜

コロナの影響で2020、2021と大会はお休みしていたが、今年いよいよ3年ぶりの開催だ!

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レベルの低いロボットたちの雄姿

実際どんなロボットが登場するのか。前回出場のロボットをいくつかご紹介しよう。

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ハッキングブッダN(塩田将也):戦闘中はお経が流れ、説法を行うことで相手のロボットを反省させ、仏門に入らせる。また、お経を聴きにきたかわいい動物たちに囲まれているため、相手に攻撃をためらわせることができる。
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がんばれ熊本(くまのり):相手をかく乱するのれんを備えたロボット。どういうことかというと…
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分身の術により自分の居場所を誤認識させることができる。残像を本体と思った敵は、のれんをくぐってそのまま場外へ一直線、という作戦だ。

とはいえ会場は明るいので本体が見えるのだが。

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フェルティーロボット01(チームBYS):前面についているのはゴキブリ粘着シート。これで相手を絡めとる作戦だ。→その後、土俵から落下し、粘着シートが壁にくっついて動けなくなる
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注文のヤバい料理長(KEROKEROBOT):ロボットには縦横方向のサイズ制限があるが、高さ方向にはない。それを逆手に取った高身長ロボ。なお背が高いメリットは特になく、ただ倒れやすい
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Nahual(Team Azteca):2019年大会、唯一の海外勢。メキシコから送られてきたロボットで、腕を回して進む。モーターが強くとにかく獰猛。

ちなみに大会はトーナメント戦なのでいちおう優勝が決まるが、技術力が低いことが尊ばれるヘボコンにおいては、優勝者は非常に雑に扱われる。なんだかんだでよくできたロボが勝ってしまいがちだからだ。1回戦で負けても全然OK、勝ち負けにこだわるのはむしろ愚行である。

かわりにもっとも栄誉ある賞とされているのが、会場投票にて決定する「もっとも技術力の低かった人賞」(通称:最ヘボ賞)。前回の優勝機はこちら。

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モースとイン・ザ・シェル(こやしゅん):青い鳥、ハーバリウム、黄色いハンカチ、星占いトップの星座の免許証など、ラッキーアイテムを思いつく限り搭載、運を味方につけて勝つというコンセプト

試合では操作するためのコントローラーを落とし、あわてた拍子にケーブルを引っ張ってロボットを倒してしまい敗退。ロボット以上に開発者のヘボが露呈しての最ヘボ賞獲得だ。

なお、こやしゅんさんは最ヘボ賞3連覇中である。出場者のみなさんは、ぜひ打倒こやしゅんを目指して頑張ってほしい。

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ハイテクノロジーペナルティ

もう一つヘボコンにおいて重要なルールが、ハイテクノロジーペナルティ。技術的に高度過ぎるマシンはペナルティ対象だ。高度と判定される理由はいくつかあり、

  • 遠隔操作(リモコン操作など)
  • 人工知能(いわゆるAIに限らず、センサーやタイマーによる自動操縦等を含む)
  • その他、主催者が高度と認めたもの

以上である。
ただしこれには例外があり、

  • 市販品の機能をそのまま利用した場合はペナルティ対象にならない(例:市販のラジコンなど。その技術は出場者自身の技術でなく、金で買った技術である)
  • 自分で実装した機能でも、うまく動いていない場合はペナルティ対象にならない

該当するか微妙な場合は、FacebookグループDiscord等で事前に確認してほしい。

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聖地・東京カルチャーカルチャー

会場は今年も東京カルチャーカルチャー。イベント概要はこちらである

ヘボコン2022・イベント概要

2022/7/31(日)
17:30 OPEN 18:00 START(出場者は16:00集合)
東京カルチャーカルチャー(渋谷)

  • ロボットは完成させてお持ちください
  • 応募多数の場合は抽選です
  • 競技ルールはこちら→公式ルール

>>> エントリーは受付終了しました <<<

>>> わずかですが追加チケット出ました<<<

Youtube Liveにて無料ライブ配信を行います!

↑リマインダ設定をお願いします!

当日登場するロボットたちは、 厳しい予選(EXCELのRAND関数による抽選)を、運だけで勝ち抜いた32体。

技術力がもともとないうえに運まで使い果たし、もはやあるのは「相手が弱かったらワンチャンいけるかも」の精神のみです。

そんな低レベルの戦いを、ぜひご覧ください。 

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審査員紹介 

ヘボコンでは毎年、豪華審査員をお迎えして審査員賞を決定していただく。今年の審査員賞は、こちらのお二人だ!

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阿部和広先生
1987年よりオブジェクト指向言語Smalltalkの研究開発に従事。著書に「小学生からはじめるわくわくプログラミング」(日経BP社)など。 NHK Eテレ「Why!?プログラミング」プログラミング監修。青山学院大学大学院特任教授。2003年度IPA認定スーパークリエータ。趣味はスマートウォッチの分解と靴磨き。

「プログラミング教育といえばこの方!」と言っても過言ではない阿部先生にもお越しいただく。ヘボコンの小学校での授業を一緒にやってくれているほか、古くからのDPZ読者でありヘボコンについても知り尽くしている阿部先生。その予想をも下回る、圧倒的なレベルの低さをお見せできるようにがんばっていきたいと思う。

 

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田中昭雄先生
小山工業高等専門学校に所属し、放電現象を扱う高電圧工学の分野に関する研究、およびライントレーサーの製作など実践的な物作り授業を実践してきました。
1993年から高専ロボコンの指導教員をし、ユニークなアイデアロボットを数多く見てきました。現在は高専ロボコン大会運営協力のため競技専門委員を担当しています。

 

もともとロボコンのパロディから始まったヘボコン。その後いろいろあって、昨年は主催者の石川が高専ロボコンの審査員としてお招きいただき、今度は同ロボコンの競技専門委員である田中先生にお越しいただくという審査員交換が実現した。高専生よりはるかに年を重ねた我々おとなのポテンシャルの低さを、存分にご覧いただこう!

 

以上、お二人に審査員賞を選んでいただくほか、今回はスポンサー賞として、いつも応急処置用の接着剤を送っていただいているセメダイン株式会社様にも受賞ロボットを選んでいただく予定だ。

スポンサーの皆さま

ヘボコン2022は下記の皆さまのご協賛により開催しております。

特別協賛

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ゴールドスポンサー

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シルバースポンサー 

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メディアの方へ

ヘボコン2022への取材をご希望のメディアさまは、こちらのフォームにご記入ください。ご取材お待ちしております!

 

腕に覚えのない人、集え!

出場は、不器用な人、集中力のない人、根気のない人…。とにかくロボットなんて作る才能のない人であれば誰でもOK。大切なのは技術力よりも、作品に対する妥協と割り切り。そして机上の空論を力説し、ないものをあると言い張る、胆の強さである!

それでは7/31、ヘボの聖地カルカルでお会いしましょう!

 

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