ヘボコン 公式ルール
競技内容
ロボット相撲です。日本のスポーツ「相撲」にアレンジを加えたものです。
基本ルール
- ・100cm x 50cmくらいのベニヤ板が土俵
- ・両側から同時にマシンをスタート(両端でなくてもよい)
- ・以下の場合は負けではなく試合継続。
-
- ・接地していない箇所が土俵から出る
- ・壊れる(外れた部品が土俵の中や外に落ちることも含む)
ローテクルール
ここから先は、できの悪いロボットでも活躍できるようにする目的で考案されたルールです。
- ・上記[A]の例外:マシン同士が接触しないうちにどちらかが土俵から出た場合は、試合が成立していないとみなし、やりなおし。
(コントロール性能の悪いロボットや、高速で直進するロボットが不利になるのを防ぐためのルール)
ただしやりなおしは1試合につき2回まで。3回目はこのルールの対象になりません。
- ・1試合の制限時間は1分。1分以内に勝負がつかない場合は移動距離が短いほうが負け
(移動しない重いだけの機体(鉄球とかレンガ)が最強になることの防ぐためのルール)
判定が難しい場合
- ・上記ルールで判定が難しい場合、最終的にはオーディエンスが勝敗を決定します。
試合進行と賞
- ・試合はトーナメント形式の対戦表に沿って進行。
- ・1勝すると10ポイントの得点を得ます。
- ・試合ごとに、後述のハイテクペナルティによる減点(1回6点)があります。
- ・優勝者は、最終的にポイントのもっとも多かった人です。
- ※つまり通常はトーナメントの優勝者が優勝ですが、減点を受けていた場合、優勝できないことがあります。
- ・トーナメント優勝以外に、主催者により、ヘボいロボットに与えられる賞が用意されているはずです。優勝よりもこちらのほうがより名誉な賞です。勝ち負けにこだわらず、ヘボコンを楽しみましょう。
マシン規定
以下の条件を満たすロボットで参加してください。
- ・技術的に稚拙であること(ハイテクノロジーペナルティの項参照)
- ・故意に相手のマシンを破壊する装置(自走式電動ドリル等)は禁止
- ・サイズは横50cm縦50cm以内(高さ制限なし)、重さ1kg以内
ハイテクノロジーペナルティ
以下の機能を製作者が自力で実装し、作動させると、技術力が高すぎるためペナルティが課せられます
- ・遠隔操縦
- ・自動操縦(各種センサーの情報や時間経過、移動距離等をトリガーとしたコントロール)
- ・その他、審査員が高度であると認めた機能
※ペナルティはその機能を使用した試合ごとに計算。使用しなかった試合では適用されません。
※開発者の技術力によらない実装方法であればペナルティはつきません。
例:市販のラジコンキットの上にウサギのぬいぐるみを貼り付けただけのマシンは、遠隔操縦のペナルティを受けません
※高度な機能であっても、実装に失敗し、全く機能していない場合はペナルティはつきません。
例:敵を自動追尾するはずが、その場でグルグル回ってしまう
※「審査員が高度であると認めた機能」について、自分のロボットが該当するかどうかは、事前に主催者に確認することができます。
- ・ペナルティの減点は、1試合1機能あたり6点。複数の機能を使用した場合は重複して加算されます。
おわりに
ルールの説明は以上です。ヘボコンに出場する際は、「ヘボコンとは」もぜひお読みください。ヘボコンでは優勝することよりも「ヘボさ」を楽しむことが大切です。勝ち負けにこだわりすぎず、お互いの「ヘボさ」をたたえあいましょう!
文:ヘボコンマスター 石川 大樹
この文書のライセンス表示
This document is licensed under the Creative Commons Creative Commons Attribution 4.0 International license. To view a copy of this license, visit http://creativecommons.org/licenses/by/4.0/ or send a letter to Creative Commons, PO Box 1866, Mountain View, CA 94042, USA.