GWとくべつ企画「まるごとたべる」 2023年5月3日

白菜を丸ごと全部食べると愛着すら湧いてくる

2日目 焼き白菜がうまい

次の白菜タイムは翌日のお昼。

前から気になっていた料理がある。白菜のオーブン焼きだ。

いきなり完成図。ところどころに挟まっているのはベーコン。白菜料理はすき間に肉を挟みがち

1/4にカットして、ベーコン・オリーブオイル・塩コショウを足して焼くだけ。きのう「カットされてない白菜は鮮度がいい」と気づいたばかりなのでここで包丁を入れるべきか迷ったが、ずっと食べてみたかったオーブン焼きの魅力にはあがなえなかった。

といっても鮮度シャキシャキにも未練はあり、サラダも添える
これがオーブンで焼いた白菜ですよ

これが今回のベストメニューだった!

もうちょっとバサバサした料理なのかと思っていたけど、よく火の通った白菜はすごくジューシーで、甘くて、そして白菜であった。この料理うまいなーというより、白菜ってうまいんだなーという感じ。

うめー

さすがに一食で全部食べるのは無理かな……と思っていたけど意外とペロッと食べてしまった。

残りは全体の1/4くらいだろうか。終わりが見えてきた…!

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3日目 あらゆる残り物が還る先、それはカレー

翌日。昨日までにだいたい作ってみたい料理は作り終えてしまった。こういう時、あらゆる残り物はカレーに行きつくと相場が決まっている。

水を入れずに白菜の水分だけで作る、無水カレーというのを試してみた

レシピ検索してみると無水カレーには肉の種類やトマトソースの有無でいくつかの流派があったが、今回は豚バラ肉&トマトソースありを採用。 

うまそー。初日に作った浅漬けを添えて。

食べてみると…うーん、普通にカレーだなこれは。水を使ってないから白菜のうまみが…という理屈はわかるのだが、野菜のおだやかな滋味はトマトソースとカレールウのタッグの前には無力であった。

というわけでカレーのアベレージを大きく飛び越えるものではなかったが、しかしそもそもカレーという料理自体がおいしいからヨシ!

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4日目 カレーの行き着く先

というわけでいよいよ最終日。カレーが少しと、浅漬けが残っている。もう一度カレーライスを食べるのも芸がないので、めんつゆで伸ばしてカレーうどんにした。

無水カレーに水(とめんつゆ)を足すという禁断の技

これが大成功だった。野菜たっぷりで具だくさんのカレーうどんはボリューム満点。味の方もここへきて白菜のうまみが生きてきた気がする(めんつゆのだしの味かもしれない)。

こうして今日も大量の白菜をぺろりと平らげ、4日間5食におよぶ白菜生活は幕を閉じた。


ありがとう白菜

以前、野菜をまるごと食べる記事を書いたとき、主に感じたのは征服感であった。こんなデカいものが、すべて俺の腹に収まった!という満ち足りた気持ちである。

ただ今回は4日間という時間をひとつの白菜と共に過ごし、以前とは違った気持ちが芽生えていた。それは白菜に対する愛着である。共に過ごした4日間。我々の関係はもはや戦友であった。

ありがとう、白菜!

GWとくべつ企画「まるごとたべる」
普段はひとりで食べないようなものをまるごといただきます!無理に一度に食べなくてもOK。ひとりじめを満喫する企画です。

白菜 萩の月 ピザ 台湾カステラ バウムクーヘン

タルタルソース シーミーのお重 シガール  ようかん  寿司桶

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