広告企画 2019年7月25日

5センチのドミノは2メートルの壁を倒せるのか

ドミノ倒しで2メートルの壁に挑みます。

ドミノは小さいものから徐々に大きいものを倒すことができる。

理屈でいくと次のコマは前のコマの1.5倍の高さのものまで倒せるのだとか。

ということは、だ。数センチのコマから始めて、最終的に数メートルのコマだって倒せるということではないか。

それはすごいぞ。やってみました。

※この企画は「ぶっ飛ばして、気分爽快!」『ポケモンスクランブルSP』の提供でお送りします。

行く先々で「うちの会社にはいないタイプだよね」と言われるが、本人はそんなこともないと思っている。愛知県出身。むかない安藤。(動画インタビュー)

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> 個人サイト むかない安藤 Twitter

ぶっ飛ばすと気分爽快なのか

指先ひとつでポケモンをぶっ飛ばしながら進むゲーム、『ポケモンスクランブルSP』の気持ちよさを体験するため、今回はドミノ倒しで巨大な壁を倒してみたいと思う。

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これが『ポケモンスクランブルSP』。とにかく気分爽快。

ドミノなので最初の一手は「指先ひとつ」である。連鎖して倒れていくにつれ巨大な壁を文字通り「ぶっ飛ばす」ことができれば気分爽快にちがいないのだ。『ポケモンスクランブルSP』の世界観そのものではないか。完璧な広告記事だ。

ただし成功すれば、である。

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まずは仲間探しから

一人では不安なので街を探検しながら仲間を探すことにした(そういうゲームではありません)。幸いなことに心当たりがある。

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心当たりというのはバッタネイション岩沢さんである。道にいました。

バッタネイション岩沢さんにはこれまでも、こたつをソリにしてもらってゲレンデを滑ったり頭に煙突をつけて喫煙所にしてもらったりしている。僕の抱える無理難題を柔軟なとんちと確かな技術力でなんとかしてくれる現代の一休さんである。

岩沢さん、そういうわけでドミノの連鎖ででかい壁を倒したいんですが。

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「いけるんじゃないですかね。」

理屈ではいける。ただ問題は材料と場所ですね、と。

確かにそうだろう。逆にいえばそこさえ決まっちゃえばいける気もする。

考える僕をおいて岩沢兄弟はすでに動き出していた。

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「ちょっとやってみないとわからないですね」と言いながらすぐにコマを作って並べ始める行動力たるや。

明日やる、とか暇ができたらやる、というのはだいたいやりたくないことである。面白そうなことはどんなに忙しくてもその場でやってみたくなるものなのだ。そんな大切なことをこの人たちはいつも教えてくれる。

なーんて感心している間に小規模ながらドミノができていた。

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このくらいの規模だと
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まあ難なく倒れますよね。

小規模ならばいける。問題はこれが巨大になったときである。

材料はどうするのか、場所は?安全面は?巨大な壁を倒すとなると重さも相当なものだろうから、倒れた時の衝撃にも備えなくてはいけない。

その前に巨大な壁でも同じ理屈でドミノは連鎖するのだろうか。

岩沢さんはその場で知り合いの構造解析の専門家にシミュレーションを依頼してくれた。知り合いのジャンルが広くて深すぎる。

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兄がダンボールを片付ける横で弟が構造解析の専門家に依頼を投げる。
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計算してもらいました

一週間後、送られてきたシミュレーション結果がこちらである。構造解析は堀川さんという専門家にお願いしました。ありがとうございます。

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ドミノは高さを1.5倍ずつ高くしてあります。

シミュレーターはスペースキーを押すと左端の白いバーが動いて最初のコマを押す仕掛けになっている。すごい。石器時代からいきなり未来にタイムスリップしてきたみたいだ。

打製石器の端でスペースキーを押してみる。

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おうおうおうおう
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おわー、完璧です。

重さや体積、重力加速度なんかも現実に近い形でプログラムしてあるので、壁が大きくなるにつれてゆっくりと倒れていく様子までも再現されていた。動きとしては予想通りなんだけど、何度繰り返しても不思議と飽きない。

しかもこれ、変数を変えることで壁の数を増やすこともできるぞ。

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理屈では3000m級も倒せることがわかった。

すごい。もうこれだけで十分に爽快なので終わった気になっているが、ここから言えることは「壁が大きくなっても理屈上ドミノで倒せる」ということである。

理論はクリア、あとは実践あるのみだ。

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やってみると問題山積

実際に巨大なドミノを作るとなると、岩沢さんも言っていたように材料と場所が問題となる。

材料については巨大化しても重さを最小限にするため、途中までを木に、途中からダンボールを使うことにした。

場所はいろいろ断られたので社内で隠れてやる。

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ドミノで問題が発生したのは木からダンボールへと素材が変わる部分。
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木の高さが足りなくて最小のダンボールが倒せないのだ。木の高さが足りない。

 

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そこで途中に薄くて背の高いダンボールを挟んだ。

 

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木からダンボールへのジョイント部分はこれで完璧である。

ここまでいかにも順調に来たかのように書いているが、裏では上司に説明を求められたり、材料が足りなくなって途中で買いに行ったりしている。こういうことは書かないのがクールだとは思うのだけれど、あまりに準備が大変だったのでつい書いてしまった。

しかしおかげで準備は整った。これからドミノをつなげて2メートルの壁を倒しに行くのだ。

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岩沢兄弟も来てくれた。鬼に金棒である。

 

指先ひとつで気分爽快になろう。
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