広告企画 2019年7月25日

5センチのドミノは2メートルの壁を倒せるのか

倒すための壁を建てる

材料となるダンボールは専門の業者から購入した。

足りなくなるのが怖くて大量に買ったら引っ越しできそうな量になってしまった。

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箱の中に箱が入っていた。その数150箱。

このダンボールを組み立てては縦横に並べて、ガムテープで止めることで巨大な壁を作っていく。

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こういう作業は無心になれますね。
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黙々とやる。

無心で作ったダンボールを並べていると、頭に「出荷」という言葉が浮かんだ。作業としては、さながら桃か何かの直売所だろうか。しかし実際には箱はぜんぶ空だ。無の出荷である。

すきま時間にやるには最適なゲームらしい

そんな中、手伝ってくれていた編集部藤原くんがスマホを片手に休み始めた。

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「何やってんの?」

最初に言っておくがこれは『ポケモンスクランブルSP』の広告企画である。ということで藤原くんがプレイしているのはたぶん『ポケモンスクランブルSP』だろう。そうであってほしい。

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やはりそうだ。すきま時間にサクッとプレイできるので忙しい人にもおすすめです(藤原談)。

お分かりかと思うが、これは半分茶番、半分リアルである。

というのも、この撮影のために藤原くんのスマホに『ポケモンスクランブルSP』をインストールしてもらったのだ。だから気を使ってすきま時間に積極的にプレイしてくれているんだと思う。ありがとう、でも今はこっちを手伝ってくれ。

夢中でポケモンをぶっ飛ばす藤原くんをしり目に、高さ2メートルの壁は完成に近づいていた。

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ダンボール箱を16個つなぎ合わせました。
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立てるとこの高さ。天井すれすれだ。

すごい。2メートルとはいえ、目の前に突如現れた壁は圧倒的な存在感である。社内に勝手に立てていい高さではない。

しかしここまで出来たら壁に人格を与えたくなってきた。

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「耳と足を付けたらどうですかね。」
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「顔を付けたらどうかな。」
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「ふわふわの布をかけてみたら?」

いろいろ試したが、どれも決定打に欠ける。布はいいなと思ったけれど、このサイズだとかなり重くなってしまうのだ。

そのとき藤原くんがゲームの手を止めてつぶやいた。

「岩みたいにするのはどうでしょう。ラスボス感が出ると思います。」

さすが、やっている人の意見には説得力がある。

壁を岩にする

実際に壁を岩で作ることはできないので、全体を紙で覆うことにした。装飾で重くなって倒れなかったら本末転倒なのだ。

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できるだけ壁を重くしないよう、紙で表現することに。
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中心に顔をつけると
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もうラスボスにしか見えないですね(心の目で見てほしい)。

手があった方がいいかなと思いモップを付ける案も浮上したが、全体の重量が増えて倒れなくなったらまずい、ということで却下された。

しかしこれでかなりラスボス感は出たと思う。少なくとも僕たちにとってはもう単なるダンボールの壁ではなく、立ちはだかる敵だ。

試しに倒してみた。

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無抵抗の敵をゆっくり押すと
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風を切りながら倒れていき
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バッターン!!

倒れた時に風圧でブラインドがガシャガシャと鳴った。予想以上のインパクトである。中心に顔を付けたことで、倒れるときに感情のざわつきもある。

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前に倒すといっそう心がざわつくこともわかった。
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ぎゃー。

倒れるときに起きる風がまるでモンスターの雄たけびのように感じる。映画でいうと4DXである。

ともあれこれでラスボスができた。あとは徐々に小さい壁を、同じくダンボールで組み立てていく。

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おおよそ次のコマが1.5倍くらいになるように積んでいきます。
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一つ前のコマでも十分でかい。
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これ本当に倒れるのだろうか。
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いける。

壁をひとつ増やすたび、倒れるかどうか試しながら慎重に前後の位置を決めていく。

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手分けして残りのコマを組み立てていきます。
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立てている間に、たまに意図せず倒れてしまうのもドミノっぽい。

立ててみるとわかるのだけれど、ドミノのキモは次のコマへの「当たりどころ」だ。打点があまり低いとすべって倒れないし、あまり高いと勢いがなくて倒れない。

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当たり所を確認しながらコマ間隔を決めていきます。
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間隔が離れすぎると次のコマに当たる「打点」が低くなって倒れない。
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狭すぎると今度は勢いがなくて倒れない。

高さと幅、どちらにも気をつけなくてはいけないのだけれど、やってみるとどちらかに夢中になってしまいどちらかを忘れる。

シミュレーションまでしてもらったのに、結局並べながら倒れそうな距離感を決めていった。

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机が足りなくなったので隣の机まで橋を架けた。
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何度も言うが、社内。

2時間ほどかけて、ドミノはだいたい並べ終わった。その数ざっと20個ほど。

5ミリから始めて、次のコマの高さを1.5倍にしていくと、30個目には600メートルくらいになる計算なのだけれど、場所と材料の関係上そこまではやらなかった。

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最後にはラスボスが立ちはだかる。
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倒れなさそうなサイズ感。

こんなでかい壁が本当に指先ひとつで倒れるのだろうか。

 

次のページでいよいよ気分爽快に!
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