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りばすとさんといえば、最後までしっかりしている記事が多い。
料理ができないのに胡椒餅を作ってみるという企画では、普通においしい餅を完成させているし
フクロテナガザルの鳴き声を聞きにいく企画では、録音するために隣の県まで2回も行っている。
「むりでした、おしまい」という記事がほとんどない。
手間をかけてでも失敗をふせぐ。「企画を空中分解させないライター」という印象があり、すごいなあと思っていた。
でも、実は裏ではめちゃめちゃ失敗しているのではないだろうか?
これだけ記事を書いていれば、企画が空中分解したこともあったはずだ。あって欲しい。
というわけで今回は、「りばすとさんのちゃんとしていないところ」を重点的に引き伸ばしてお届けします。
りばすとさんに指定されたのは、郊外の河原。だったのだが...
いい。私はこういう「ちゃんとしてなさ」を求めていた。
真面目に新聞を読んでみる記事を書いているりばすとさんでも、遅刻はするのだ。
りばすとさんとしては不本意な遅刻だろうが、私としては幸先がよすぎる。
ひとつ気になったのは「ダンボールに入るだけなのにそんなに荷物あるのかな?」ということだったが、予定時刻から30分ほど経ってから、この姿のりばすとさんが到着した。
むやみにでかいダンボールと、なぜか台車まで持っている。
りばすとさん、思っていた以上にやる気だった。出だしから圧倒されながら、河原にむかう。
ダンボールは中は楽しいが外はイヤな気持ち
りばすと(以下りば):じゃあ今日はダンボールに入りましょう!
まいしろ(以下まい):想像以上にダンボールがでかいですね
りば:体育座りしたときのサイズを家で測ってから買ったんですよ。このサイズでぎりぎりだと思います
まい:企画の中身に対して準備が周到すぎる
りば:まず、底を組み立てる前に入ってみましょう
りば:あーこれ。あれだな
まい:満足が早い!
りば:外から閉めてもらえます?
まい:いいけど、人が入ったダンボール閉めるのなんかイヤですね
りば:楽しいなこれ! 楽しいです!
まい:なんかダンボールから声がする......?
りば:僕的には今日はもう「成功」です!
ここまででわかったのは、りばすとさんは「判断が早い」ということ。
ダンボールに入り、感想を言い、次の作業に入るという動きにムダがない。
「楽しいです」「成功です」という感想も、作業が終わった瞬間にノータイムで繰り出してくる。
企画自体はこんなにムダなのに、動きにはムダがない。大きな矛盾を抱えたまま、撮影はどんどん進んでいく。
まい:これ、入る側はけっこう楽しいですね!
りば:逆に外から閉める側はイヤな気持ちですね
まい:お互いがさっきのお互いの感想を言いあってる
りば:どうですか?
まい:かなり楽しいです!
まい:サイズがめちゃくちゃちょうどいい!すごくいい!
りば:楽しそうだな
まい:ダンボールの中、大人でもめっちゃ楽しいです!
スムーズな進行によりここまでで時間は15分ほど。こんなに順調な撮影があっていいのか!?


