すみだ水族館の広報さんに「人の顔が見分けられないので、ペンギン飼育員さんに見分け方のコツをお聞きしたいです!」と正面からメールしたところ、すごいスピードで快諾してくれた。
ありがたく、すみだ水族館にお伺いした。
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飼育員さんはペンギン58羽を一瞬で見分けられる
まい:まず、すみだ水族館って何羽のペンギンを飼っているのでしょうか?
春日:今年生まれた子を入れると58羽です
まい:早速ですが飼育員の方って58羽すべて見分けているのでしょうか?
春日:はい!
まい:どうやって見分けてるんですか?
春日:最初はバンドの色で見分けます
春日:そこからは、毎日顔をあわせて顔や模様を覚えていきます。
特にマゼランペンギンは顔まわりや胸元に模様があるので、それで見分けることが多いかな。
まい:すごい...全部覚えるまでどれくらいかかりましたか?
春日:私は半年ぐらいでした。急に覚えるわけじゃなくて、だんだん正解率があがっていきます
まい:半年で58羽って、相手が人間でも覚えられない人いるのにすごいですね
春日:でも最初はけっこうがんばりました。私の場合は地図を書いて、毎日開館前にどの子がどこにいるか書き込んで覚えました
まい:覚えるための努力がすごい
春日:スマホの待ち受けを毎日違うペンギンにして覚えてる後輩もいました
まい:そもそもの話ですが、見分けられないとどうなるのでしょうか?
春日:一番は、ごはんをあげられません。食べた子を記録しながらあげるので、誰が誰かわからないといけないんです。
まい:日々の作業で必要なんだ
春日:すみだでは、一羽一羽をを見分けるテストがあるんですよ。それに合格して初めてごはんをあげられます
まい:そのテストに合格できなくて、飼育員をあきらめる人はいないんですか?
まい:こういう覚えることが苦じゃない人が飼育員を目指すんだなあ

