つくば特集 2023年2月19日

つくばの道は45度に曲がっている

その2 南に向かう

ではこんどは南に向かってみよう。

これも道がまっすぐであれば迷いようがない道
スタートするとY字路登場。正面はカラオケbanban(伏線ではありません)
地図で見るとこういう状況。素直に南には行かせてくれない

地図で見ると左の道は45度なのだが、やはりここもT字路のように感じる。45度の道なんてあると思わないじゃん。

左に曲がってしばらく進む。 

交差点が現れた。
ここがつくばの象徴的な道路がクロスする交差点。ゲームだったらセーブポイント。

ここで右に入ると南下できるのだが、そんなことに気づくはずもなく華麗にスルー。とりあえずそのまま走ると、別のY字路にぶつかる。

今度はどっちだ。

Y字路が連続して現れた時点でどっちを向いているのかが分からなくなる。YES-NOチャート気分で左を選択。 

道がまっすぐになったのでなんか合ってるっぽい!
しかし車はぜんぜん違う方向へ

しかもこの東西のエリアはこの道1本でしかつながっていないため、Uターンしないと戻れないのだ。

適当に2回90度に曲がって別の道で元のエリアに戻る、ということができない。

別のエリアに突入
3つめのY字路きました。もう方向感覚ゼロ。

さっき左だったので右と思わせておいて、やっぱり左。

そしてめでたく目的の場所から離れていく

しかも街の雰囲気が似ている。慣れた人なら区別がつくのかと思ったらそうでもないらしい。

「歩道をよく見ていると、ペデストリアンウェイを超えたことで東西のエリアを超えたことがわかんですよ」と加藤さんが教えてくれた。
便利!だけど裏技みたいな方法ではある。

ほかにも45度に曲がった道に並行している細い道があったり、その先にT字路とY字路が連続してあったりして分かるはずがない。

でもいいんじゃない?

この45度の道について設計者が「アイストップを作ることを考えた」「少しはまちらしさがつくれるんじゃないか」と語っていた。
さらには「交通の専門家や区画整理の専門家が見たらなんでこんなバカなことやるんだって言われることよく分かっていたんですけれど」とまで言っている。(建築ジャーナル 2022年9月号 p.11)

効率ではなく意図して設計されたものだったのだ。アナーキー。

住んでいない者の無責任な感想としては、おもしろいからいいんじゃない?である。でも、今すぐトイレに行きたいときに走っていたら泣く。

こういう景色を見てつくばっぽいと思うようになった

地図はすべて ©openstreetmap 

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