カラオケコーナー 2021年4月5日

あれはなんだったのか「情報カラオケ」という新カルチャー

歌ってみた動画もあらわれた(作詞本人が)

先日デイリーポータルZが世界初、情報カラオケサイトとなったのをみなさまもう忘れてはいませんか。

2021年4月1日。当サイトは情報をカラオケ風にお送りする「情報カラオケ」を全15本(曲)公開しました。

というかそもそも「情報カラオケ」ってなんなん!?

忘れる前に、もう一度そこだけ説明させてください。

インターネットにラブとコメディを振りまく、たのしいよみものサイトです。

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嘘だけど嘘じゃない「情報カラオケサイトになりました」

顛末としてはこうです。

  • 毎年デイリーポータルZはエイプリルフールに何かしらの嘘をつく
  • 今年は記事をカラオケ風に編集したい
  • でもそれって嘘なんですかね?
  • 「情報カラオケサイトになりました!」という嘘という体にしよう!
  • そうしよう!

そうして作られたのが、「情報カラオケサイト」だったのでした。

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そうして作られたカラオケ楽曲15曲

情報カラオケ=いつもの記事をカラオケ風にする

でもちょっと待て、「情報カラオケ」とはそもそもなんなのか。こうです。

  • デイリーポータルは日ごろ企画記事を公開している
  • たとえば「プリングルスの筒にカルビーポテトチップスは何枚入るか」「親子丼を素材ばらばらに食べるとどう感じるか」というような検証記事など
  • 今回は調査をしたら、記事ではなくリズムに乗せ歌詞にしてカラオケ動画のようにまとめよう

これが「情報カラオケ」だったのです。

 そんな企画自体の説明もカラオケでお送りしました

検証だけではなく、イベントレポートや過去に発表した企画記事をカラオケ化する作品もありました。

ジャンルに分けて作者コメントと共に説明させてください。

検証をカラオケに

プリングルスの筒にカルビーポテトチップスは何枚入るか

♪ 筒に入った マイ・プリングルス すごい密度で 詰まってる

動画的にも歌詞的にもとにかく詰め込める量が少なそうだったので、シンプルなネタにしました。 仕上がってみて他の人の映像と比べると、もっと歩いてるだけみたいな普通の映像入れればよかったなとか、シーンごとにロケーション変えたほうがよかったかなとか、いろいろ学びがありました。今後の人生に一切生きない学びが。 撮影後はポテトチップスがたくさん食べられて嬉しかったです。(石川大樹) 

たしかにほかのライターがイメージショットとして「ぶらぶら歩く」「ぼんやり空を見る」などを採用する一方、この映像だけ「走ってきてでんぐり返ししてくる」「死んだふりをする」という意外なイメージシーンがありました。

素材ばらばらに食べる

 ♪親子丼をばらばらに 食べてみたらどうなるか

企画説明してる時間なかったので補足をすると親子丼を調味料や具材ばらばらで食べてみたらどうなるか?という企画で具材は茹でました。やってみるとかなりの驚きと発見があったんですが、さすがカラオケ、文章と比べて伝達できる情報量に差があります。作詞家の偉大さを思い知りました。(大北栄人)

素材をばらばらに食べるのはなるほどという企画ですが、それにともなって調味料を吸うくだりが入っているのがそうくるかでした。しかもカラオケに乗せて。

中華まん、具の熱さくらべ

♪ あんまんってなんで熱いんだろ みんなそう思ってる

歌の記事、温度しか伝えられなくて情報が少ないくて楽だな~と思ってしまいました(記事だったら、なぜあんまんが熱いのかの理由とか、メーカーへのコメント取りなどもっといろいろやるはず)。 歌詞は「熱い熱い熱い」の部分が何個必要か目を閉じて数えるなど楽しかったですが、いまも頭に流れてうなされています。りばすとさんと3ykさんのが同じ曲なので歌いくらべてます。(古賀及子) 

今回はパッケージの商用可能な音楽素材を購入、好きな曲をピックアップしたため同じ曲を選ぶライターが続出。全部を聴くと同じ曲に別の歌詞がついている妙さを体験いただけます。

イベントレポートをカラオケに

大うんち展(安藤昌教)

 ♪横浜ズーラシアの大うんち展 うんちを知れば動物がわかる

サビをシンプルなフレーズの繰り返しにしたため、一度聴くと頭から離れなくなりますよね。子どもに見せたらその場で口ずさんでいたので(これは売れる)と思いました。いつかカラオケボックスで歌ってみたいです。(安藤昌教) 

デイリーポータルZとえばイベントレポートも得意としているサイトですが、文章ではなく歌にすることにより一気にテーマ曲風になりました。勝手にテーマ曲を作ってしまった。

そして「いつかカラオケボックスで歌ってみたい」とのコメントの翌日、安藤さんは本当に歌いに行きました。夢は叶えるタイプです。

映像も提供されましたのでご査収ください。 


こんなに歌えちゃうのか……。 

やってみたことをカラオケに

思いたったら即ピクニックしたい(3yk(みゆき))

 ♪ ふとんなのかでひらめいた ピクニックしたい

一通り撮って担当の石川さんにお送りしたときに「vlogみたいですね〜」と言われ???となってましたが、みなさんのを見てなるほど私の歌は情報というより日記だったな!と合点がいきました。歌うように、くらそう。を体現してしまいました。 もしチャンスがあれば今度は真っ暗な部屋に蝋燭を灯しバラの花を散らして横たわる感じの曲をやりたいです。(3yk(みゆき))

言われてみれば確かに(途中で急にお料理動画っぽくなるとはいえ)情報というよりも日記風なのがカラオケ風にしっくりきた3ykさん。

ただ、「もしチャンスがあれば」から先のコメントがいよいよわからない感じに。どうしてそうなっちゃうの!?

バズったツイートをカラオケに

ほうれん草の袋がカラオケ(いまいずみひとし)

♪ キッチンに置かれていたほうれん草の袋が

直前にカラオケネタでバズったので急遽参加させてもらいました。結果メタ的な感じで構造に奥行きが出てよかったです。 他の方のカラオケを見て歌としての完成度の高さにびっくりしました。特に安藤さんの「うんこ、じゃなく、うんち」は震えました。あと季節柄、桜の映像を使ってる人が多くて笑いました。カラオケ×桜のジャパニーズカルチャーっぷりったらないです。(いまいずみひとし)

そのバズったツイートがこちら。

 14.9万いいねがつくほど支持されたネタをカラオケというフォーマットに落とし込むことにより謎のインパクトを創出していました。

それにしてもみんなほかの作者へのリスペクトが強い。なにを高めようとしてるんだ。

いったん広告です

過去記事をカラオケに

ここからは、過去の記事をカラオケ化したみなさん。記事とカラオケを見比べていただけると可笑しさ倍増です。 

腕を振ると伸びる
 
元記事「腕を振ると伸びる」(風雲! コネタ城より)

♪腕を力任せに振り回す。反対側も振り回す

僕だけプロトタイプ兼ねて作ったので手元の素材集の音源です。 2009年に住さんが胃が痛くて板に寝たことを歌ったのと同じ曲を使っています。


12年経って、こんなに仲間ができたことがうれしいです。 途中のラップ部分はダパンプのifを意識しています。さっきから引用している動画がすべて4:3で時代を感じさせます。 

そもそも記事のカラオケ化といえばウェブマスター林の芸風でした。 仲間になってみたらみんなめちゃくちゃエンジョイしたという。良いサイトです。

「腕を振ると伸びる」がサイトいにしえのコーナー「風雲コネタ城」(というツイッターサイズのネタを集めたコーナーがかつてありました)からのチョイスというところからも人生をかけてカラオケ情報をしているのがわかります。

待ち合わせに遅れた人が凧揚げながら走って来たらどんな気持ちになるんだろう
 

♪ 君が遅刻して 遠くから走ってくる その時君が 凧を揚げていたら

歌にするために、記事だったら必要であろう部分(動機とか感想とか)をかなりカットしました。あと、映像で走ってくるのは自分なのに、歌詞では「君」としました。そんな工夫のおかげか分かりませんが良い歌ができました。高音になって盛り上がる部分があるのですが、そこの歌詞が「和まそうとしてくれてるのかな」と、すごくどうでもいい疑問なところが気に入っています。(トルー) 

歌詞らしさは「君」に宿る。もともとある記事を歌にすることにより確かな事実がわかりました。 

力水の話をさせてください
 

 ♪ KIRINが販売してる 炭酸飲料 DHA配合 名は力水

記事としても成立させなければと歌詞に情報を詰め込むのに必死でした。しかし他の方の動画を観てみると台詞が入っていたり、おもしろカットの映像が入っていたりともっと自由でよかったのか……!と少し後悔しています。ただ力水を発見したシーンはよく撮れました。満足です。 とても楽しかったので次回以降の記事もカラオケでやっていきたいと思います。 (りばすと)

何度目かにもなりますが、みんなの情報カラオケに対する真摯な姿勢なんなのか。あとまさかのカラオケでやっていく宣言。次回は普通でお願いします!

佐世保の豆乳は甘い
 

 ♪佐世保の豆乳は甘い チューチュー容器に入って甘い

とても楽しかったです。 しかし、改めて佐世保豆乳の動画をと考えるもチューチュー飲むほかなく震えました。取材当時、工場の動画撮影ちゃんとしてればなーとシュンとしました。 「せ・せ・せ・せ・戦後の豆腐屋発祥の〜♪」と口ずさむほどに出来上がりに満足したものの、皆さんのより短くて歌詞少なすぎて息がヒュッとなりました。「あんなに長々と書いた記事は、つまりはこの歌詞で完結するのか」と1日3回ほどよぎりますが、精一杯認めないようにしています。 歌詞にして伝えるって、ある意味良い表現トレーニングになるんだな!と、疑惑を学びにすり替えてウンウンうなずくようにしています。(山本千尋)表現に対する学びを得てしまった山本さん。今回はウェブマスター林が1本目のサンプルを作ってライターに見せたのですが、その後一番乗りで素材を仕上げてくれ、編集部に「この企画はいける!」と思わせてくれました。 

ねこになれる手袋 ~人間を見たら逃げろ~
 

 ♪手袋をするとねこになれる 深く引くと爪が出せる

これまでにあった情報が少なめの記事(ねこになれる手袋ができた)を元に、情報の部分をほとんどなくしてふつうの歌詞に振り切りました。結果的に記事要素部分がほぼなくなりました。振り切りすぎました。 曲は聖子ちゃんの曲っぽいイントロが気に入って選びました。 なのでアイドルっぽいイメージで動画を撮ったんですが、ぜんぜんアイドルっぽくなくて愕然としました。 歌詞も松本隆っぽいのが書きたかったんですがぜんぜんそうなりませんでした。 でも撮るのも編集するのも歌詞を考えるのも楽しかったです。 (べつやくれい)

こうくるか! という衝撃の1本だったのがべつやくさん。情報カラオケだっつってんのに情報を全消しして挑んでいました。 

箱が猫に見える
 
元記事「箱が猫に見える

♪こんにちは お元気ですか? 私の方は知ってのとおりだけれど、なんとなく書きたくなって あなたに手紙を送ります 

猫を模した箱との生活を紹介するという嘘みたいな記事が元ネタです。 「実際にありそうな歌」を目指したら記事っぽさが無くなってしまいましたが、そもそも共感や理解を得るようなテーマではないので振り切りました。おまけに台詞を足したのは欲張り過ぎた気もしつつ、謎の英語や語りかけといった、記事では使わないような表現ができて楽しかったです。 歌詞を考えるよりも先に動画の撮影をしたので、木にもたれてたそがれてるトル―さんや、薄暗い部屋にいる3ykさんの映像がハマりすぎていてじたばたしました。そういうのもやりたかった!(米田梅子) 

今回の企画、発表と同時に参加を表明してくれたのが山本さんともうひとり、米田さんでした。当人きっての謎記事をみちみちの歌詞で表現。「完成した詩はこちらになります」がかっこよかった。

パースがついた剣を持つとかっこいい
 

 ♪ 桜の花びら舞い散る中で ちょっとした工作をしよう

記事として書きたい部分は少なかったので、歌詞が少なそうな楽曲を選びました。その上どうでもいい歌詞を入れる部分ができました。「君が好きなんだ」の部分です。好きなものと嫌いなもの、ふつうなものが入れられて満足です。 映像的には記事に関連しない場面を撮る必要があったので、近所の公園で思う存分撮りました。桜と戸田市の皆さんに感謝です。 (藤原浩一)

急に戸田市民に感謝しだしたのは編集部の藤原くん。急に愛を告白するなど自由な取り組みに(超いい意味で)みんなをイラっとさせてくれました。

だいじなお知らせをカラオケに

事業譲渡のお知らせ(ライブ)(林雄司)

♪デイリーポータルZは4月1日から東急メディア・コミュニケーションズ

今年のエイプリルフール、デイリーポータルZは運営元がイッツ・コミュニケーションズから東急メディア・コミュニケーションズへ変更になりました。 

2017年ニフティから変わって、3年ぶり2度目の事業譲渡です。嘘じゃない本当の話も丁寧にカラオケにしておきました。


よかったら歌ってください

以上が今年のエイプリルフールの顛末でありました。

ご覧の通り、ライターがみんなすっかりカラオケに目覚め意識を高めています。今後もしカラオケ記事があらわれてもどうか驚かないでください。

カラオケへおいでの際は、お店によってはYoutubeの画面と音をHDMI経由でカラオケ画面とスピーカーに出力できることがあるようですので(安藤のように)、よかったら歌ってください……!

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