特集 2017年1月7日

12月の記事ベスト5&「先祖」フォルダ

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あけましておめでとうございます!!!石川です。 あけましておめでとうございますって何日まで言っていいかわからなかったので、ビックリマーク3つつけて勢いで押し切りました。 この間まで最新の数だった2016の数字が妙に古臭く見えるこの時期、総集編はまだ2016の世界を漂っています。時空を超えて振り返ろうぜ、先月の記事を!!!
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次はライターきだてさんへのインタビューです。
いったん広告です
2016年12月9日、H-IIBロケットの打ち上げを種子島でみてきた。

ロケット最高

藤原「きだてさん、あけましておめでとうございます!」

きだて「おめでとうございます。今年もよろしくお願いします!」

藤原「今年もよろしくお願いします。2017年の抱負とか決めましたか?」

きだて「今年の抱負、まだ決めてないです。あれ、いつぐらいまでに決めればいいんですかね。
1月中には決める所存です。」


藤原「お、はやいですね。6月くらいまでならOKではと答えようとしたところでした。」

きだて「6月でいいのか。スケジュール的にだいぶラクになりました。」

藤原「半年くらいは準備にあてても大丈夫だと思います。」

きだて「ではそのような感じで、今年も引き延ばし引き延ばしで進めたいと思います。」


藤原「今年の抱負はまだということですが、去年はどうでしたか。何かすごくいいものが見られたとか。」

きだて「ロケットですよロケット。ロケットの打ち上げ最高でしたよ。もう本当にすごい最高。
あんな最高なものが世の中にあるとは思えないぐらい最高でした。ロケット最高。」


藤原「この短い文の中にもうロケットが4回出てきましたね。いや、本当に羨ましいです。」
これを見てきたというきだてさん
これを見てきたというきだてさん
きだて「ありがたいことに関係者席(竹崎観望台)で見られたんですが、それ記事に書いたら多くのロケット好きからTwitter上で妬まれました。」

藤原「そうそう、そうなんですよ。はじめ種子島のロケットが観られるスポット巡りしてたはずなのに、え、関係者席!?ってなりました。
友達だとおもってたのに!」


きだて「でも、たぶんもう一回普通に打ち上げ見に行くと思います。次はみんなと一緒の席で。
それぐらい最高だった。」


藤原「そこまで最高と言われると見に行きたくなります。やっぱり打ち上げの瞬間がすごかったんですか?」

きだて「打ち上げ動画とかテレビの中継で見たことはあったんですが、実際に見ると本当にすごいです。
マイクとか通すと、大きすぎる音とかはカットされるじゃないですか。現地でカットされないロケット発射音って、本当にすごい音なんですよ。
耳元で雷が落ちたような衝撃というか。」


藤原「花火を観たときにドンとお腹に響くやつのもっとすごいバージョンでしょうか。
体にくるやつ。」


きだて「体にくるやつが、しばらく続くやつ。」

藤原「うらやましい…。」
体にくるやつが、しばらく続くやつ
体にくるやつが、しばらく続くやつ
きだて「雷のバリバリバリバリバリバリバリバリ!みたいなのと、ロボットアニメでブースターふかしてるみたいな「ドゥオオオオオ!」っていう噴射音のミックス。
あと、数㎞離れた先にまで、風が来ます。」


藤原「ロケットから約3.7kmって書いてありますね。そこまで風が…。ロケット風だ。」

きだて「一般席の長谷展望公園が7㎞弱離れてるんですが、そこでも風は来るそうです。ぶわっ…て来る。」

藤原「その風、缶詰にしてほしいくらい羨ましいです。」

きだて「あと、宇宙センターから10㎞ほど離れた喫茶店の人が「窓ガラスがビリビリ振動するよ」って言ってました。打ち上げの度に振動するの、すごい羨ましい。
IoTで、ロケット打ち上がるたびにウチの窓ガラスを振動させる装置とか作りたい。」


藤原「トラックが横の道通ってガタガタするのとは大違いですね。」

きだて「ロケットの部品を積んだトラックで揺れてると思えば、それも風情ですよ。たぶんロケットの部品は積んでないけど。」

実際見ていたときは叫ばずにぶつぶつ呟いてた

藤原「ロケットが射点にたどり着いてから発射までしばらく時間がありましたよね。そのときはどんな感じでしたか?」

きだて「14~5時間ぐらい時間が空くんで、展望公園の取材とかで島内を回ってたんですが、けっこう上の空でした。もう打ち上げ早くしろよ!みたいな感じで。
いいよもう、ちょっと早めに上げろよ!
それでもまだ時間があるから仕事でもしようと思ったんですが、ぜんぜん進まない。」


藤原「15時間って観客としてはけっこう長いですね。」

きだて「でも展望公園に見に来てる人たちは場所取りですごい早くから待機してるてんですよ。」

藤原「記事だと打ち上げが近づくに連れてきだてさんの気持ちの描写が減って、行動しか書かれてなくてリアルだなと思いました。」

きだて「気持ちはもう「早く早く」しかないですから。
面白いこととか考えてる余裕がない。」


藤原「そんなに長い時間焦らされると気がおかしくなりそうです。」

きだて「その分のカタルシスもあって、最終的には「うぉぉぉぉぉっ!」てなるのか。
打ち上げの瞬間をカメラで撮らなきゃ、とかの緊張もあったので大丈夫だったけど、たぶん何も無しで見てたら叫んでたと思います。」


藤原「発射時の感想がぜんぶ「うわー」になってますね
実際もうおーって言ってました?」


きだて「「えー、マジかー。これマジかー。うわーマジかー」って連呼してたようです。」

藤原「夢の中で言ってそうなセリフだ。
夢か現実か判断できないレベルの光景だったんですね。」


きだて「他の取材チームに迷惑かからないよう、叫ばずにぶつぶつ呟いてたようです。マジメか。」

藤原「ギリギリのところで見せた配慮ですね。」

きだて「ギリギリのところですね。」

ロケットの代償

藤原「しかしロケットの発射をそんないいところで観たせいで、運を使い果たして悪いこととかおきてないですか。」

きだて「打ち上げ見てから残り年内ずっと犬のうんこ踏むかなと思ってたんですが、意外と大丈夫でしたね。ただ、レギュラー仕事が1本打ち切られたので、ある意味は不運来たかも。」

藤原「ロケットの代償ですね、きっと。諦めるしかないやつです。」

きだて「ロケット見れたから仕方ない。
それぐらいの価値はあったんだ。
自分に言い聞かせてます。」


藤原「逆にロケットのバリバリのせいで血行がよくなって健康になったとかポジティブな効果はないですか。」

きだて「ロケット関連では無いですが、お土産に買って帰った安納芋が美味くて奥さんに好評だったので、家庭の雰囲気は良くなりました。種子島のおかげです。
車で通り過ぎただけなので写真が撮れなかったんですが、島内の安納芋直売所が「芋の駅」という名前だったのが面白かったです。」
安納芋が名物
安納芋が名物
藤原「安納芋も有名なんですね、種子島。「芋の駅」は「お菓子の家」の街にありそうな感じです。」

きだて「あと、文房具的には「種子島はさみ」というのが有名なんですが、時間が無くて買うことも出来ず残念です。」

藤原「これはもうみんな種子島いくしかないですね。」

きだて「記事読んで1月の打ち上げを見に行きます、という方からツイッター経由で「レンタカーが予約できなかったけど、他に何か手はありませんか」と相談を受けました。」

藤原「おお、そんな方が。どうにかなるんですか。」

きだて「島内には、WEB予約のページが無くて電話予約だけ受け付けてるローカルなレンタカー屋さんが何軒かあるので、それが穴場ですよとお伝えしました。無事に予約とれたみたいです」

藤原「ぐうぜん種子島情報に詳しいきだてさんがいてよかったです。」
種子島はまかせろ
種子島はまかせろ
きだて「今回は記事内で『宇宙ビジネスコート』さんにお世話になりました。宇宙ビジネスに興味のある人はぜひこちらも御覧下さい。
僕も、ロケット打ち上げと同期して窓ガラス揺らす装置をビジネスとして展開できないか、相談してみたいです。」


藤原「IoTでARだ。夢が広がりますね。」

きだて「みんなも種子島いこう。僕も今年中にもう一回ぐらい行く予定です。
つづいてはライターのさくらいさんのインタビューです。
いったん広告です
先祖が大河ドラマに登場するというので、まるで親戚がテレビに出るかのように、家族でチェックしていた。そしたらなんと、登場早々Twitterでトレンド入り。盛り上がってる!
石川「真田丸は終わりましたが、ご実家周辺は落ち着きましたか?」

さくらい「そうですね。先祖が死ぬ回あたり(12月の半ば前)に冬季休館に入ったというのもあり、もうすっかり落ち着いてる…はずです」

石川「「先祖が死ぬ回」って初めて聞くフレーズですね」

さくらい「けどそーいや来年の開館までに追加の写真を飾るとかいろいろ言ってましたね…
あと、小手さんのインタビューでボリューム多くて掲載できなかった内容もあるので、それを実家の施設に貼り出す予定になってます。その作業もしないと…」


石川「おお、そうなんですね。資料館の記者になってる。」
さくらいさん実家の歴史資料館(記事より)
さくらいさん実家の歴史資料館(記事より)
石川「話は最初に戻るのですが、大河に先祖が出るっていうのは何で知ったんですか?」

さくらい「えーと、先祖が出るというのは、おそらくちらっとは出るんじゃないかな?という話にはなってました。真田丸始まるあたりから。
大坂の陣のシーンがあるので出るかな、という憶測で。」


石川「それはストーリー的に?」

さくらい「そうですね、大坂の陣のシーンがあるので出るかも!?ぐらいな感じでした
でもここまでとは思ってませんでしたね。以前、16年前くらいにも出たことがあるのですが、チラっとだったし、実家もこんなに盛り上がってなかったです。」


石川「子孫には事前に連絡あるんですか?」

さくらい「親の知人でNHKの方がいる関係で連絡貰ったのかな…と(その辺よく分かってないですが、知人のつてで連絡きた、ぐらいな感じで)。何月何日から6回出る、という連絡で。」

石川「あーなるほど、知人経由で。普通はないのか。「先祖出していいですか?」っていう許諾みたいなものはないんですね。子孫に対して」

さくらい「ないですね(笑)」

石川「権利がないですからね、子孫権みたいな」

さくらい「ないですね。それを言ったら他の有名な方たちの子孫は出されまくりですよね。
むちゃくちゃ書かれてる人とかもいるんでしょうし。」


石川「パロディにされたりとか。ピエール滝が演じる、みたいな」

先祖でググる

さくらい「あ、けど先祖でググったら結構ひどいんですよ。ちょっとまってください」
「塙団右衛門 muramasa」で検索
「塙団右衛門 muramasa」で検索
石川「ソシャゲだ
最後のやつ名刺みたいなの配ってますね」


さくらい「やっぱ配るキャラなんですね(笑)」

石川「二段階進化で名刺配りだす」

さくらい「これ以外だとパーカーになって売られてたり、」

石川「あはは、パーカー」

さくらい「探すと色んなものにされてます。」

石川「あー画像検索すると一杯出ますね!」
「塙団右衛門 サムキン」で検索
「塙団右衛門 サムキン」で検索
石川「これいいやつじゃないですか。SSRですよ。
これほしくて重課金してる人もいるかもしれない」


さくらい「おお、よくわからないですが、スキルが高いやつなんですね。」

石川「あ、でも「人気キャラ投票 圏外0票」って書いてありますね
人気はなかった…」


さくらい「わははは 圏外! 人気なかった!」

「先祖」フォルダ

石川「でもこうなってくると、やっぱ並々ならぬ親近感ありますよね、先祖には」

さくらい「一応「先祖」ってフォルダ作って、その中に拾った面白い画像は入れるようにしてます」

石川「先祖フォルダ!「c:\先祖」的な」

さくらい「キャプチャ画像送りますね。あったかな…」

石川「何枚くらいあるんですか?」

さくらい「そんなにないですよ。4~5枚ですかね。ゲーム系のとか」
さくらいさんの「先祖フォルダ」
さくらいさんの「先祖フォルダ」
石川「「D:\先祖」だった。今書き入れ時なのでガンガン充実させてください。」
先祖を演じた俳優の小手伸也さん
先祖を演じた俳優の小手伸也さん

先祖と行動がシンクロ

石川「大河の方は、もう出た瞬間からTwitterで話題だったんですか?」

さくらい「初回見れなかったんですが、トレンド入りしてて何事かと思いました

その日私、飲み会に参加してうっかり名刺を配り過ぎたりしてたんですが、終わってTwitter見てみたらトレンド入りしてるよって教えてもらって一気にきましたね」


石川「あははは
乗り移ってますよ
先祖と行動がシンクロ」


さくらい「ほんとあのとき先祖っぽかったです」

石川「これから名刺交換するたびに先祖が重なりますね。もうふだん使いで木札にしたらいいのでは。
実はそういう展開も予定してたんですよね、あの記事」


さくらい「そうそう、木札も配れたらって」

石川「ボリューム多すぎでカットしてもらったんですが。それまた別記事でやりましょう」

さくらい「けど木札作るところで、めんどくせーなとなりました。どこで買えばいいんですかね。ホームセンターかハンズ? 昔は木を切ればよかったんでしょうけど。」

石川「確かに木札って売ってるの見たことないですね。ハンズで大きい板買ってカットしてもらうとか」

さくらい「斧とか持ってないですしね」

石川「斧で名刺作ってたら相当豪快ですよ。荒くれすぎ。
その辺の作るところから初めて各種木札を」


さくらい「先祖の名刺づくりを再現…」

石川「ビジネスシーン向けにはレーザーカッターとかですかね。
斧ですごい原始的で作ったのと、スマートにレーザーカッターでやるのと、比較しつつ現場投入」


さくらい「どちらが受け取りやすいか、とか」

石川「インパクトとか。レーダーチャートで比べてもいいですね」

さくらい「そのうちやりましょう!」

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