特集 2016年12月14日

『この世界の片隅に』に出てきた「楠公飯(なんこうめし)」を食べてみた

戦時中はお米を節約するためにこんなのを食べていたそうですよ
戦時中はお米を節約するためにこんなのを食べていたそうですよ
面白い邦画が目白押しで確変状態だった2016年も末になって飛び出した最大の話題作『この世界の片隅に』。その中に「楠公飯(なんこうめし)」という戦時中の節米食が出てきます。

食料難の時代に、ムリヤリ米の量をかさ増しするための調理法なので「びっくりするほど量は増えるが、びっくりするほどマズイ」みたいですが、映画の中では妙にご飯がプルプル描かれていて興味をそそられるんですよね。

……というわけで今回はこの「楠公飯」を作ってみて、本当にそんなにマズいのか? そしてプルプルしているのかを調べてみたいと思います。
1975年群馬生まれ。ライター&イラストレーター。
犯罪者からアイドルちゃんまで興味の幅は広範囲。仕事のジャンルも幅が広過ぎて、他人に何の仕事をしている人なのか説明するのが非常に苦痛です。変なスポット、変なおっちゃんなど、どーしてこんなことに……というようなものに関する記事をよく書きます。(動画インタビュー)

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白米サイコー!

実際に食べてみたら意外にイケた「楠公飯」。

まあ、米自体の味も当時とは違うんでしょうけど。漫画『味いちもんめ』でも、戦時中のすいとんを再現してみたら「美味しすぎるよ! こんなの違う!」みたいなエピソードがありましたよね。

「楠公飯」も「国策炊き」も、物珍しいしヘルシーっぽいしで、たまーに食べる分にはいいような気がしますが、毎日食べるとなったらキツイんでしょうね。やっぱり普通のご飯サイコー! 平和が一番です。

ちなみに戦時中、「楠公飯」や「国策炊き」が国民に浸透する頃には米の配給自体がほぼなくなっちゃってたそうで、実際にはあまり食べられてはいなかったようです。

楠公飯について知った今、あらためて原作コミックをどうぞ。

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