コラボ企画 2014年12月22日

カロリーメイトをプロレス技にする

これが必殺技「カロリーメイト プレーン」だ!
これが必殺技「カロリーメイト プレーン」だ!
おなじみカロリーメイトにプレーンという新商品が出た。

新商品の魅力をわかりやすく伝えるため、プロのレスラーにお願いしてプロレス技にしてみました。
1975年愛知県生まれ。行く先々で「うちの会社にはいないタイプだよね」と言われるが、本人はそんなこともないと思っている。(動画インタビュー)

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> 個人サイト むかない安藤 Twitter

始まりは思いつき

カロリーメイトから新商品「プレーン」が出たのでその魅力をわかりやすく伝えられないか、という連絡を頂いた。

カロリーメイトは大好きなので望むところである。さてどうするか。
撮影場所のリングに向かう電車から見えた風景。
撮影場所のリングに向かう電車から見えた風景。

いろいろ考えた挙句、プロレス技にすることにした。

カロリーメイトプレーン。ほんのり甘くて優しい味である。
これがカロリーメイト プレーン。ほんのり甘くて優しい味である。

いまかなり説明を省いたことは自覚している。なぜわざわざカロリーメイトをプロレス技に、と聞かれても、もはや自分でも説明できない。ただ、よかれと思ったから、それだけである。

この思いつきがこの後たいへんなことになるのだけれど、最後にはいい技ができるので順を追って見ていってほしい。

Twitterに助けられる

企画が決まってからというもの、友人の友人の知人、くらいの遠さまでプロレス関係者を探してみたのだけれど、なかなかお願いできそうな人が見つからなかった。藁をも掴む思いでTwitterに「どなたか」と書き込んでみたところ
なんとプロレス団体の方から直接返事をいただいた。
なんとプロレス団体の方から直接返事をいただいた。
聞いてみるものである。

そういうわけで今僕はプロレスのリングに向かっている。
カロリーメイトを持って。
カロリーメイトを持って。
せめてもの助っ人としてプロレス好きライター、玉置さんに同行してもらった。
せめてもの助っ人としてプロレス好きライター、玉置さんに同行してもらった。
僕はそれほどプロレスに詳しくないので、レスラーの方がどんなテンションで出てくるのかわからずに不安だった。いきなり扉を蹴破って入ってくるんじゃないか、火とか吹きながら「これがおれのカロリーメイトだ!」みたいな理屈の通じないことを言われるんじゃないか。
サイズ感がおかしい。合成写真みたいである。
サイズ感がおかしい。合成写真みたいである。
プロレスのリングは触ってみると想像よりずっと硬くて冷たかった。
うわー、まじなやつだこれ。
うわー、まじなやつだこれ。
道具見ただけで筋肉痛になりそう。
道具見ただけで筋肉痛になりそう。

素人の考える「カロリーメイト プレーン」

選手たちを待つ間、緊張をほぐすために同行してくれた玉置さんに、玉置さんだったらカロリーメイト プレーン、どんな技にしますか、と聞いたところ独自の解釈で技の説明をしてくれた。
「僕なら長机で殴ります。」
「僕なら長机で殴ります。」
理由はカロリーメイトの形が長机に似ているから、とのこと。それははたしてプロレス技なのだろうか。それともプロレスに詳しい玉置さんが言うのだからプロレスとはそういう世界なのだろうか。

ちなみに僕はこんな感じのを思い描いていた。
「メイト(友)ということで肩を組んだまま後ろ向きに倒れこんで頭をやります。」
「メイト(友)ということで肩を組んだまま後ろ向きに倒れこんで頭をやります。」
この中に正解はあるのか。なければいいと心から思う。

次のページでレスラーが出てきます。


カロリーメイトは4本、この記事も4ページ。


カロリーメイト プレーン

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生レスラーの威圧感

今回僕の無理難題を一緒に考えてくれることになったレスラーの方々がこちら、DDTプロレスリング社長、高木三四郎さん(写真右)と宮武俊さん(写真左)である。

僕のTwitterに返信をくれたのは高木社長ご本人であった。えらいこっちゃ。
ライオンに見つけられたインパラのごとく立ちすくむ。
ライオンに見つけられたインパラのごとく立ちすくむ。
観戦経験のある方もいらっしゃるかもしれないが、本物のプロレスラーを近くで見ると威圧感がすごいのだ。ああ、これは勝てない、と思う。戦う気なんて毛頭ないのだが、なんというか生物的に劣位に置かれていることを本能が警告してくる感じ。逃げろ!と。
なにせこの厚みだ。
なにせこの厚みだ。
しかしここで逃げることは親が許してもクライアントが許さない。失礼のないよう、なんとか話を進めたいと思う。

まず宮武選手にカロリーメイトの思い出についてお聞きした。

宮武選手:「カロリーメイトは試合の直前に食べたりしますね。前日まではステーキとかをガンガン食べるんですが、当日はあまり食べ過ぎると吐くので。」

宮武選手は体を作るために、普通の食事に加えて卵を8個食べると言っていた。卵ってそんな食べて大丈夫なのだろうか。

宮武選手:「ええ、スクランブルエッグにして一気に食べます。それを日に4食。」

32個だった。一人で鶏を絶滅させそうな勢いである。

高木社長はプロフィールを見ると僕と身長がほぼ同じなのだけれど、体重が倍くらいある。たぶん僕あと一人分は全部筋肉なのだろう。考えてもみてほしい、僕たちがTシャツにトランクスで出てきたら写せないが、この人たちはこれで十分かっこいいのだ。ただごとではないぞ。
そんな相手に無茶なお願いしにきたわけだ、おれは。
そんな相手に無茶なお願いしにきたわけだ、おれは。
そんな高木社長にもさっそくカロリーメイト プレーンを食べてもらった。
「……。」
「……。」

高木社長は前日の福岡興行を終え、羽田から直行してもらっている。

どうですか。

高木社長:「プレーンって感じですね。」

そうですね、プレーン味って書いてあるので。他にどうですか。

高木社長:「基本ができてる感じがしますね。普通に美味しいからこれなら袋むいたらちょっとした来客にも出せそうですよ。ほら、紅茶なんかに添えたりしてさ。生ハムでも巻いたらパーティーもいけるな。」

少し話してみてわかったのだけれど、この二人は面白い。

カロリーメイトプレーン味を食べて、技のイメージを練る二人。
カロリーメイトプレーンを食べて、技のイメージを練る二人。

プロレス技の作り方

ところでプロレスラーにとって、必殺技とは看板みたいなものであろう。

通常、プロレスラーが必殺技を考えるときはどうやっているんですか、と聞いたところ高木社長は「海外のプロレスDVDとかを見て、できそうな技をパクる。」と言っていた。あとAKBとかエグザイルとか、流行りのものを研究して使えそうな要素は積極的に取り入れていくのだとか。

本当かどうかはわからないけれど、この二人と話しているとどんどんプロレスが好きになっていく。
ああでもないこうでもない。
ああでもないこうでもない。
しばらくして考えがまとまったのか、高木社長がおもむろに宮武選手を担ぎあげた。
「エアプレーンスピンっていう技を基本にしましょう。」
「エアプレーンスピンっていう技を基本にしましょう。」

はやくも技の原型ができた

高木社長いわく「エアプレーンスピン」という技があるのだという。プレーン味ということで、この技を基本として、ここから少しずつ改良してカロリーメイト側に寄せていくことになった。

エアプレーンスピンというのはざっと説明するとこうだ。
相手を担いだ状態でぐるぐる回す。
相手を担いだ状態でぐるぐる回す。
で、下ろすと目が回っている。そういう技である。
で、下ろすと目が回っている。そういう技である。
書くと単純だが、近くで見ると大きな人たちがぐるぐる回っているのでそれは迫力がある。これだけで一地方の祭りみたいである。

そんな派手な技だが、このエアプレーンスピンにも欠点が一つだけあった。
技をかけた大社長も目が回るのだ。
技をかけた大社長も目が回るのだ。
大丈夫だろうか。

しかしここから僕たちは本物のプロレスラーの凄さを目の当たりにすることになる。


高木社長のTシャツの文字は刺繍でした。


カロリーメイト プレーン

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綿密に技の細部を詰めていく

僕たちの心配をよそに、高木社長と宮武選手による新技の開発は進む。

高木社長:「おいしさを技で表現するのは難しいから名前でイメージさせた方がいいと思うんですよね。カロリーかなー、いや、プレーンだよなー。」

確かに技が決まった時「おいしそう」と思うプロレスなんて見たことない。プロレスというかスポーツ全般においてそんなのない。
持ち上げる向きにもこだわっていた。その理由は後ほどわかります。
持ち上げる向きにもこだわっていた。その理由は後ほどわかります。
ここからどうするかなー。
ここからどうするかなー。
こうやって首をつかんで
こうやって首をつかんで
違うなー。
違うなー。

高木社長いわく、日本のプロレスは先進的で世界的に見てもかなりハイレベルなのだとか。それゆえ日本の選手が考え出した技なんかも、ネット経由ですぐに動画が共有されて次の週にはアメリカのレスラーが使っていたりするらしい。

高木社長:「歌とかだとすぐにパクった、とか言われますけどね、プロレスは逆に真似されるとちょっとうれしい、ってところもあります。あとはそこからいかにオリジナリティを足して、そして使い続けていくかだと思うんです。」

技を真似させてもらった本人に会ったら素直に謝る、と言っていた。

悩みつつもリングへ。
悩みつつもリングへ。

いよいよ新技のリングデビュー

おおよその手ごたえをつかんだ社長と宮武選手がリングに上がって行った。僕がリングと一緒に写ると合成写真っぽかったが、さすがこの二人は栄える。

手始めに高木社長の得意技である「シットダウンひまわりボム」を披露してもらった。名前を聞いてもまったくイメージがつかないところに、我らがカロリーメイト プレーンにも技になれる余地を見る。

宮武選手を高々と肩車で持ち上げる社長、そして次の瞬間、リングの外にいた僕たちにも風圧が伝わるくらいの勢いで社長の必殺技が決まった。

この状態から社長の首を軸にして上の選手を回転させて。
この状態から社長の首を軸にして上の選手を回転させて。
そのまま落とす。これやられたら3日は立てない自信ある。
そのまま落とす。これやられたら3日は立てない自信ある。
息を呑む衝撃である。今まで優しい顔でカロリーメイトをほおばっていた人たちとは思えないキレだ。やはりリングの上ではレスラーであり、レスラーは戦うことが本分なのだ。

次はいよいよ新技「カロリーメイト プレーン」の披露である。


宮武選手に痛くないんですか、って聞いたら「痛い」って言ってた。


カロリーメイト プレーン

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新技「カロリーメイト プレーン」完成

時は来た。いよいよこれから僕の目の前でプロレス技「カロリーメイト プレーン」が初披露される。

これはいろんな意味で歴史的な瞬間だと思う。カロリーメイトにとっても世界のプロレス好きにとっても。
ではいきましょうか。
ではいきましょうか。
高木社長がおもむろに宮武選手を持ち上げた。

エアプレーンスピンかと思いきや、複雑なやり方で両手をがっちりと固めた。宮武選手がうめく。
この状態が「プレーン」の「P」に見えるのだ。
この状態が「プレーン」の「P」に見えるのだ。

まずこの腕をきめながら相手選手を持ち上げた状態、これがプレーンの頭文字「P」に見えるというのだ。

見える。見えます!見えます!

高木社長、さすがは文化系レスラーと呼ばれているだけのことはある。きっちりプレーンの頭文字をビジュアルに取り込んできた。

このままぐるぐる回す様子は動画でお楽しみください。

結構楽しそうなのはきっとこの二人の性格から来るものだろう。
結構楽しそうなのはきっとこの二人の性格から来るものだろう。
この技を披露する前に高木社長は技のコンセプトを語ってくれた。

高木社長:「ぐるぐる回してそのまま投げ飛ばしてしまうとちょっと暴力的じゃないですか。カロリーメイトの平和なイメージに合わせるため、回した後は相手をそっと置きます。」

担いだ相手をPの字に固め、そのまま回転、目が回ったところでそっと置く。そんなプロレス技、これまでにあっただろうか。これこそが新しい必殺技「カロリーメイト プレーン」である。
相手を置いた後はお約束の酩酊が待っている。
相手を置いた後はお約束の酩酊が待っている。
技をかけ終えると二人ともふらふらである。
この技、強いんだろうか。
この技、強いんだろうか。

体験しよう、カロリーメイト プレーン

二人があまりにも楽しそうなので僕にもカロリーメイト プレーンをかけてもらうことにした。
まずはプレーン味の「P」になるよう腕をきめる。
まずはプレーン味の「P」になるよう腕をきめる。
そうしたら回す。
素人なので普段よりゆっくり回ってもらいました。
素人なので普段よりゆっくり回ってもらいました。
とはいえ両腕をがっちりきめられているので精神的にくる。
とはいえ両腕をがっちりきめられているので精神的にくる。
写真がブレないくらいの回転速度で回っています。
写真がブレないくらいの回転速度で回っています。
しばらく回したら最後は相手をリングに置く。
置く。
置く。
するともれなく目が回ってひっくり返る。
するともれなく目が回ってひっくり返る。

リング上の空気を一変させる技それが「カロリーメイト プレーン」

体験してみてわかったことがある、この技、かけられると楽しい。相手を痛めつけられる技ではない、しかしリング上の空気を一気に和ませることができる、そんな技である。

それがカロリーメイト プレーンのコンセプトに合っているのかどうかはこの際知らないが、なにしろ無事一つのプロレス技が開発されたことは事実である。


試合で見られるかもしれません

高木社長に「この技、いつか試合で使ってください。」とお願いしたところ

「じゃあちょうど明日試合だから使いますよ。」と安請け合いしかけて宮武選手に止められていた。「社長、明日はやばいです、ものすごい強い相手なので。」と。

技を体験したい人は高木社長にお願いするか、カロリーメイト プレーンを食べながら目を閉じてその場でぐるぐる回ってみてください。 この技がいかに優しい味のカロリーメイト プレーンをうまく表現しているかわかってもらえると思います。

リングを降りるとお二人もがっちり握手して別れる。ほんと礼儀正しい。
リングを降りるとがっちり握手。ほんと礼儀正しい。



取材協力:DDTプロレスリング

さいたまスーパーDDT 2015】開催。出るか!必殺技「カロリーメイト プレーン」。



宮武選手、実はチーズ味を愛用。


カロリーメイト プレーン

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