日々追求しています!
ぼくはこれまでDPZで「共食いキャラクター」について何回か記事を書いてきた。
■「共食いキャラクター」を鑑賞する
■クラブ活動「共食いキャラクター」
■共食いキャラクター韓国編
■共食いキャラ・ブタさんスペシャル
勢い余って本も出版した(ぜんぜん売れてないけど)。
■「共食いキャラクター」を鑑賞する
■クラブ活動「共食いキャラクター」
■共食いキャラクター韓国編
■共食いキャラ・ブタさんスペシャル
勢い余って本も出版した(ぜんぜん売れてないけど)。
共食いキャラとは、肉屋やとんかつ屋などの店頭で、食材たるブタやウシが自ら「おいしいよ!」なんつって仲間の肉を食べるよう勧めている、あの彼らのことだ。
考えれば考えるほどかわいそうな存在だが、だれも気にしていない。で、だれも報道しないからぼくがこうやってしつこく伝えてきているのだ!そうなのだ!決して楽しんでいるわけではないのだ!
すでにたくさんの共食いキャラを紹介し、その闇に迫ってきたが、まだまだ後を絶たない。今回はその後引き続き収集した彼らをご紹介しよう。ああ、なげかわしい。
冒頭と同様、こちらもコック気取り。ひずめで器用に仲間の肉と酒をサーブ。なげかわしい。
家族で仲間の肉を食う。子供の表情は微妙だが、両親に忸怩たる点は見られない。
頭上の湯気は、自分がすでにやきとんの域にはいりかけているのか。笑顔が不憫。
「美味しいよ」て。吹き出しの位置が微妙で、かなりの「言わされてる感」がある。見れば全身が震えているではないか。かわいそうに。
浅草の有名店。両目が「とん」に!すごい!いや、感心している場合ではない。
駅構内でも気が抜けない。駅員気取りの帽子を頭に載せて、仲間の肉が挟まれた商品を朗らかに売る。
店頭だけではない。こうしてパッケージにもいる。彼の場合はみずからどんぶりにイン。
ついに食べている現場!サングラスは泣いているのを見られないようにするためか。
2匹でふりかえり、流し目。なんのプレイだか分からない。誘っているのか。
のれん、その上の巨大なブタ、ちょうちんまで。共食いキャラ専門店だ。
「かわいい」と「かわいそう」はよく似ている。
ちょっとびっくり顔のブタ。そりゃびっくりもするわ。
コック姿で小躍り。たぶんフェラーリのエンブレムの真似なんだろう。許すまじ。
ああ、なげかわしい。こんかいご紹介するのはぼくのコレクションのざっと一部だけなのだが、それでもたくさんある。日本は共食いキャラだらけなのである。ああ、なげかわしい。
さて、このように共食いキャラと言えばブタが王様なのだが、もちろん他種族もいる。
さて、このように共食いキャラと言えばブタが王様なのだが、もちろん他種族もいる。
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天真爛漫、ウシ。
たとえば、ウシ。ブタに比べ、共食いウシはよりあっけらかんとしている点がなげかわしい。
つぶらな瞳で舌なめずり。仲間を食べる気満々。
こちらも流し目で舌なめずり。早く食わせろ、といわんばかりの表情だ。
こちらも危機感が薄いウシ。というか、タッチがいしいひさいちっぽいのも気になる。
肉屋の店頭で、いわゆる「ドヤ顔」のウシ。
仲間の肉を、そのボリュームをアピールするために持ち上げるウシ。しかし、自分も金網の上だ。もしかして助けようとしているのか。いやいや。
仲間を売り続けてはや30年、といった感じの貫禄が感じられるウシ。しかも巨大だ。ここまであっけらかんとされると困る。
トリもあっけらかん
3大共食いキャラののこりのひとつ、トリ。この種族も危機感が薄い感じだ。
手羽先を売りにしたお店にいた、立体で迫り来る共食いトリ。自分の手羽をこれみよがしに広げている。だいじょうぶか。
山手線から見える有名な看板。その名も「東京チキン」足下にはタマゴ。口づけを交わす2匹の今後の運命を考えると涙が止まらない。
なんだかエスニックな勢いで仲間の肉の丸焼きをアピールするトリ。
仲間の肉を前に浮かれる2匹。アピールポイントが30円引きというのもせつない。
広島で出会った共食いトリ。各種メニューを手広く揃えており、名前も「カープ鶏」ってなんだかよく分からないが、ちゃんと「焼き鳥レストラン」とある。
これも焼き鳥屋の店頭にいた共食い鶏。よく見ると漢字の「鶏」の字になっている。ちょっと感心してしまったが、共食いにそういう工夫はいらない。
いやはや、今見返しても「こんなにあるものか」と自分でびっくりする。世の中は共食いキャラだらけだ。
さて、ブタ、ウシ、トリが「3大」だと言ったが、出現度合いでいえばもっと嘆かわしい共食い種族がいるのだ。
さて、ブタ、ウシ、トリが「3大」だと言ったが、出現度合いでいえばもっと嘆かわしい共食い種族がいるのだ。
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出現率99.9%、共食いタコ
そのひとつは、たこ焼き屋における共食いタコである。これはもう、必ずいると言ってもいいほどの出現率を誇る。
いちおう表情は怒っている風だが、「しおねぎだよっ!」とか言ってる。
上部の瓦の装飾部といい、装テンの巨大さといい、もともとは床屋か何かだったのではないかとおぼしき入り口まわりといい、建築的にも非常に気になるが、問題はこの巨大共食いタコだ。
定番のねじりはちまきもかわいらしいが、舌なめずりをしている少年に対してどういうスタンスなのだろうか。右手は突っ込みを入れているのだと解したい。
「元祖たこ焼き」とは大きく出たものだ、と思うし、なによりこのネーミングはどうなのだ。「(株)たもり」だし。タコ自体より気になる。
きりがない。こう言っては共食いキャラ鑑賞家としては失格だが、共食いタコはもうなんだかいいや、って気になるぐらい必ずいるのだ。
そうしてもうひとつ、八百屋やスーパーの生鮮品売り場に必ずいるのが「共食い野菜」だ。
そうしてもうひとつ、八百屋やスーパーの生鮮品売り場に必ずいるのが「共食い野菜」だ。
なんだかなまめかしいピーマンくん。
かと思えばこちらはなぜか恐竜化。
タマネギ。
長島地区のものなので「長島くん」。ネーミングの意志決定をする人物が目に浮かぶようなゆるさが魅力のじゃがいもの共食いキャラ。
いっぽうこちらは質実剛健な共食いジャガイモ。
共食いキャラ鑑賞界には「進化系統的に人間に近づくほど悲惨」という法則があって、魚よりもトリ、トリよりもウシやブタのほうが共食いキャラ化したものを見たときのやるせなさが大きい。そういう意味では野菜果物類というのは、ごらんのとおり、どこかほほえましい。あまり深刻にならずに共食いキャラを楽しめる。
いや、楽しんでるんじゃない!ぼくは糾弾しているんだった!むむむー!
いや、楽しんでるんじゃない!ぼくは糾弾しているんだった!むむむー!
これは野菜と共食いキャラとしては珍しい、飲食店にいたもの。
しかもよく見ると食べているのは魚!やるな!
お米もめずらしい。正座して米食べてる。
これもめずらしい共食いキノコ。パスタ屋店頭には今後注目していこうと思った。
こちらは「キノコ入り豚鍋」で、豚ではなくキノコの共食いキャラを配した珍しい事例。
すごいあきらめ顔だ。そりゃこんな表情にもなるわ。
地元にいた、千葉ならではの共食い落花生。山高帽と蝶ネクタイで仲間を売る!
さて、最後にいろいろと問題のある(というか、ぜんぶ問題あるんだけど)共食いキャラを見てもらおう。
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共食い戦国時代
日本が共食いキャラの国として爛熟の域に達していることをうかがわせる事例をご覧いただこう。
「牛もあるよ~☆」!なんとなく共食いキャラ種族同士横の連携があるかと思っていたが、こういうなりふりかまわぬアクションに出る例も。真顔だし。
「トマトラーメン」なるものを勧めるこのキャラは…
「ニャー」って!なんなのですかあなたは。もはやなんか怖いよ。
吊すのはやめてほしい。生々しい。
豚まんの店頭で物理的に列をなす共食い豚。かわいそう。
そんなふうにこっちを見ないでください。
こちらのとんかつ屋は…
うわー!なんなのこの状況!あまり考えたくない感じ。
生ハム・サラミ専門店の店頭のカゴの中には、すやすやと眠る子豚。
共食いキャラに子供はほんとやめてほしい。
別種族を裏切るものあり、なぞのトマトネコあり、となんでもありの様相を呈している共食いキャラ界だが、何度見ても、やっぱり子供をキャラに登用するのはやめてほしいなあ、と思うのだ。
共食いブタのマスターピース?
さて、今回驚いたことがひとつある。それは、以前のクラブ活動で紹介した、ロシアの共食いキャラ。
速水螺旋人さんから通報のあったロシアの共食いブタ。
これが、なんと海を渡って日本にいくつかいるのだ!
同じだ!なにこれ!
こいつも!なんなの!
なんなのだろう。海を越えてまで蔓延する同一共食いブタ。ぼくが思っていたより共食いキャラの闇は深いのかもしれない。
腕はもげ、満身創痍の共食いブタ。表情はまさに「タブラ・ラサ」。
ほんと、これら共食いキャラを店頭に置くことで我々の食欲は本当に増しているのだろうか、と不思議に思う。かわいそうな彼らがいなくなるその日まで集め続けようと思う。
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