焼き肉屋のマークには牛の頭部をデザイン化したものがよく見られる。
雄々しい角を持ったその造形は図案化しやすく、デザイン化されきったものにはあまり共食い感は感じられない。
しかし、なかには抽象的なデザインにとどまっていればいいものを、微妙に擬人化されている例が見られる。共食いに至る経過の一例を見てみよう。
一番左の焼肉屋のマークはデザイン化されきった例。ここまで記号化されてしまえば、もはや共食い感は感じられない。
真ん中の例もぎりぎりセーフだろう。つぶらな瞳に共食いキャラ化前夜という風情を感じるが、とくに悲惨な感じはしない。
しかし、これが一番右になるとどうだろうか。おまえはにっこりしている場合か、と言いたくなる。
親しみを演出しようとして擬人化すればするほど共食いキャラに近づいていく。ポイントは目。 |