ライター:井上マサキ
第一回:インディーズ路線図とは
第二回:えこひいき! 鉄道会社が運営している施設編
第三回:どこからでも来れます!観光協会編
第四回:○時に出れば間に合う!学校編
第五回:個性的!なんかすごい編
※小出し記事は書けたところから即、小出しに公開する連載企画です!
インディーズ路線図は自由だ
人間、「~ねばならない」と考えると頭も体も固まってしまうものだ。
そして路線図を作るとなると、「訪れる人をちゃんと案内しなくては」とか「どんな人にもわかりやすい形であらねば」とか、やっぱりどうしても「~ねばならない」がつきまとう。
でもそこまで気にしなくたっていいのである。インディーズ路線図はもっと自由でクリエイティブなものだ。
角張った直線ではなく、もっと柔らかい筆使いでも全然いい。
たとえば学習院大学の「アクセスマップ」。由緒正しき学府でありつつ、この柔らかさ。まるで触手のようににょろにょろと伸びる路線に癒される。
しかし、だからといって“角張った直線”に見どころがないというわけではない。
たとえば、全てを直線にしてしまった「紫カントリークラブ」はどうだ。
千葉県野田市にある紫カントリークラブ、Webサイトの「電車でお越しのお客様」では東京や埼玉からのアクセスも書いてある。
どうやらExcelで作られており、位置関係はかなり独特だ(左側の恵比寿があり、中央下に渋谷があるなど)
見れば見るほど、新しい発見があるインディーズ路線図になっている。
視点を変える禁断のワザ
インディーズ路線図が自由なのは、なにも線の描き方だけではない。「視点」だって変えていい。
路線を上から真下に見るのではなく、斜めに覗いたっていいのだ。
東京都立川市にあるマンション「サンクレイドル立川幸町」、交通アクセスには「都心主要駅に快適アクセス」という文字とともに、このインディーズ路線図が掲載されている。
立川から東京方面を望む、3Dで描かれたインディーズ路線図。心なしか都心への距離も近いように感じるから不思議だ。
さぁ、もうここまでくると理屈など要らない。パッションで描かれたインディーズ路線図を見て、この連載を終わろう。
最後を締めくくるのは、群馬県の万座温泉観光協会である。
新幹線、在来線、高速道路、一般道が毛細血管のように周囲を走る。その中央にある万座温泉は、さながら全ての血が集まる心臓だ。
この世に人が集まるところある限り、インディーズ路線図は作られ続ける。それは人の営みと言っていい。
営んでるなぁ~と言っていこう。
* * * * *
以上、5回にわたり「インディーズ路線図とはなにか」をお伝えしてきました。喜んでいただけましたでしょうか。
今後「これスゴいんだけど」というのを見つけたら、#インディーズ路線図 でつぶやくなりして教えていただけますと幸いです。飛んで参ります。どうぞよしなに。
ライター:井上マサキ
第一回:インディーズ路線図とは
第二回:えこひいき! 鉄道会社が運営している施設編
第三回:どこからでも来れます!観光協会編
第四回:○時に出れば間に合う!学校編
第五回:個性的!なんかすごい編
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