小出し記事 2020年11月26日

インディーズ路線図とはなにか

「インディーズ路線図」を愛でている。

皆さまご存じ、という体で書き始めたが、なんだそれはと思われるだろう。でも大丈夫。路線図マニアの僕が勝手に呼んでいるだけなので知らなくて当然である。胸をなで下ろしてほしい。

ともあれ、インディーズ路線図である。これはもう見始めたらキリがないのだ。その魅力をお伝えしこうと思う。

編集部よりあらすじ
路線図ファンとして関連本の出版、テレビ出演などもしているライター井上さんが、ファンとしての地力を発揮するのがこのインディーズ路線図。その魅力を今回から全5回でやさしくお伝えします。

1975年宮城県生まれ。元SEでフリーライターというインドア経歴だが、人前でしゃべる場面で緊張しない生態を持つ。主な賞罰はケータイ大喜利レジェンド。路線図が好き。(動画インタビュー)

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■インディーズ路線図とは

インディーズ路線図とはなにか。その定義はシンプルだ。

鉄道会社が作った路線図を「メジャー」と呼ぶとしよう。

それ以外の路線図が「インディーズ」である。

……と、言ってみたものの、実際に見ていただいたほうが早いだろう。こういうやつです。

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六本木ヒルズ のサイトにある「電車でお越しの方」に載っているもの。六本木ヒルズに来てもらうことが目的なので、関係する路線のみに絞っている。でもインバウンド需要にも対応したいから空港も載せちゃう。

こんな感じで、施設のWebサイトにオリジナルの路線図が作られていることあるじゃないですか。これを「インディーズ路線図」と呼んで、勝手に愛でています。

ただの案内図じゃん、と思う人もいるだろうけども、鉄道路線やバス路線が載っていればそれはもう広義の「路線図」である。そういうことにしてほしい。

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世田谷ビジネススクエア「アクセス」より。東急田園都市線の用賀駅にある、デイリーポータルZ編集部が入ったビル。渋谷や永田町は乗換路線が多いから斜線もいっぱい引く。

鉄道会社の路線図は「自社が運営する路線を表すもの」であるのに対し、インディーズ路線図は「その施設に来てもらうため」に作られたもの。その目的は異なる。

目的が異なるということは、表現も異なる。デザインだって施設の数だけあるし、バリエーションは星の数ほどある。達者なものもあれば「え?」というものもある。

つまり、見ていて飽きない。インディーズ路線図は、路線図好きに残された最後の荒野だ。

このことを話すと「そんなの見はじめたらキリがないじゃないですか」と言われる。「はい」と答えるしかない。

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ホットヨガ「LAVA」の車内広告(2019年5月撮影)。東京近郊にめちゃくちゃあるヨガスタジオをびっしりマッピング。よく見るとJRはオレンジ、私鉄はグレーで使い分けている。

もともとインディーズ路線図は、ライター西村さんとカルカルでやってたイベント『路線図ナイト』で毎回プレゼンしていたもの。

でも考えてみたら、ちゃんと記事でまとめたことなかったな、というわけで、ジャンルごとに分類して小出し記事でお届けします。

次回は「えこひいき!鉄道会社が運営している施設編」です。

 

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