本当は神前式だけで済ますはずでした
神前式を終え、一息ついたある日。急に「イランで結婚式をやる」という話があがってきました。
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もともと嫁のアリサさんの要望で、義父の母国であるイランへ「顔合わせの挨拶+観光」にいく予定だったのですが、親族の話が盛り上がったすえ「どうせ二人が来るなら式をやらねば!」という話になったらしい。
なして?どうしてそうなった!?
イランにやってきた
羽田空港から出発。「イランに行ってみたい!」という友人と親族で構成される十数名の大所帯で日本を発ちました。
イランから日本への直行便はないためドバイで乗り換え、
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合計17時間ほど。
とはいえ夜便でほとんど寝ていたので、あっという間、
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イランの"エマーム・ホメイニー国際空港"へやってきました。
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イランは現地時刻で朝の10時くらい。到着したら空港で荷物うけとり。重量限界までパンパンになったスーツケースを受け取ります。(イランは帰省に大量のお土産をもって帰るのが普通らしく、義父にたくさんつめこまれました)
空港には出迎えに親族が数名、花束をもって待って下さっていました。どの家庭も出迎えを派手にするものらしく、なんと一昔前は家族総出で出迎えたのだとか。
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ここからはレンタカーで移動、いったん今日は宿泊地であるアリサさんの実家へ。
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空港から走り出し、テヘランの市街地を目指します。日本から参加したメンバーで写真をパチリ。
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ちなみに、この空港は郊外の空港(成田空港みたいなポジション)で、テヘラン市街地まで1時間半は走るとのこと。
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車窓から見えるのは草木がまばらに生えたステップ気候の大地。ときどき牧場など大きな建物やオッサンの看板が見えるほかは、地平線まで続く荒野。6月の初夏とはいえ気温は35度くらいでほどほど暑い。
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しかしそれに反して、道路そのものはとても綺麗。テヘランへ続く5車線を走っていますが、道はコンクリートできれいに固められ、すっごい走りやすい感じ。このあたりは"イスラム共和制"という宗教が力を持つ国の良いところなのかも?知らんですけど。
まずは親戚の家に
しばらくバイパス的な道をはしったのち、テヘラン市街地へ入りました。市街地は車がびっしり。
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しょーじき、こんなに綺麗だとは思っていませんでした。
日本に入る中東の国のニュースなんてのはセンセーショナルな情報ばっかりで、どんな世界なの?危なくないの?みたいなイメージが先行しがち、でも来てみるとわりとふつう。大通りにはモダンなビルが立ち並び、道路は広く、特にメインストリートは掃除が行き届いています。思ったより快適に住める国っぽい。
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市内を少し走ると…
親戚の家に到着!
このあたりはテヘランの中〜高所得者層エリアにあるそうで、小綺麗な町並み。日本でいうと吉祥寺くらいかな?なんとなくですが。
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おうちは5階建てのビル。1フロア1世帯の細いビルですが、ちゃんとエレベーターがついてて日本とそう変わらないかんじ。(床と壁が大理石なこと以外は)
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4Fが家族のいるフロア。エレベーターを出ると家族総出で出迎え。「サラーム!(こんにちはー)」と、お互いの頬にキスをチュッチュ!!これがイラン流の挨拶。
ちなみにこれは同性限定で、私がチュッチュするのはおじさんたち。ヒゲがちくちくしますね、チュッチュ!
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そうしたら「ベファルマ~~イ!!(どうぞ~)」と、リビングに招かれました。
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"イランでは客人に必ずでてくる"という果物盛り合わせでもてなされます。
おしゃべりな国民性らしく、みんなわからん言葉でいっぱいしゃべってます。ちなみにイランはペルシャ語。聞いたことがない言葉、軽く予習はしましたが、さっぱりわからん…!
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ひとしきりしゃべったところで、お昼時ということで食事をいただきました。
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頂いたメニューは…
ミルザガゼミ(ナスとトマトの卵とじ)
オリビエサラダ(乾燥ヨーグルトとナスのペースト)
ゲイメ(黄色えんどう豆の煮込み)
オリビエサラダ(イランのポテトサラダ)
アーシュレシテ(ハーブ煮込みどろどろうどん)
などなど…。長くなるのでペルシャ料理の詳しい話はまた別の機会で!
ちなみにイランの食事は座って食べるのが一般的。
じゅうたんのうえに"ソフレ"と呼ばれる使い捨てのテーブルクロスのようなものを敷いて、その上にご飯を並べます。料理が揃った家族みんなそろっておしゃべりしながらいただきます。「とてもにぎやかな民族だな~~!」というのが第一印象。
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食事のあとはお祝いだからということで、羊をつぶすとのこと。異文化だ!
羊と一緒に出張さばき屋さんがやってきて、簡単なお祈りをしたあと(イスラム圏では食肉の処理にお祈りが必要なのです)、30分ほどでお肉にしてしまいました。これをみんなで食べるのがひとつのお祝いらしい。
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(お肉の写真はカット!)
いったん、ここまでやったところでこの日は解散。
友人らは宿に移動、私を含むアリサ一家は親族が部屋を貸して下さって、そこに宿泊。普段生活してる部屋をあけてでも、泊めてくれる親族のやさしさ。イラン人は賑やかなうえにホスピタリティが高い…!
ちなみに夕食はさばいたばかりの羊でした。
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食事のあとは早めに寝て、翌日のパーティに備えます。おやすみなさい。