いざイランの結婚式!
翌日はさっそく結婚式。
私は朝から床屋で良い感じにイラン風にされ、スーツを着込みます。
そのあとは、昼頃に同じく美容室でいい感じにしてる妻を迎えにいく予定。
イランは花で飾られた車で新婦を迎えにいく
「迎えの車が来た」というので、外に出てみたら…
なんか可愛い車が!!
前後に花のアーチが据え付けられています。しかも造花じゃなくて生け花。
新郎が新婦を迎えにいくときは、こうするものらしい。かわいさよ!
知らない土地で知らない文化。さっぱり現実感がわかなくて、まだ夢見心地なまま結婚式が始まりました。
結婚のお祝いはクラクションで
んでこの車で出発するわけですが、走っていると…
🚘<プップップププ!!)
なんか周りの車がクラクションを鳴らしてくるんですよ。
🚗<プップップププ!!)
でもって、この車も鳴らし返してる!?
事前に聞いていたのですが、これがイランスタイル。結婚カー🚙を見つけると、クラクション📢で祝福する文化があるらしいんですよね。
なんならバイクも鳴らしてくる!家族だけでなく、周りもにぎやかな国!!
新郎として妻を迎えにいく
などとやりつつ走ること30分ほど、目的の美容室に到着。
入口で花を渡され、新婦を迎えにいきます。ちょっとドキドキしてきました…!
んで、ウェディングドレスで着飾った嫁と合流。
周りのみんなに👄「ラレレレレレ!!」と独特な舌を鳴らすコールで祝福されます。いくら夢見心地なままとはいえ、これは照れますね…!
んで唐突に写真撮影会がはじまります。
一緒に歩いたり、なんかポーズとるように指示されたり…20〜30枚くらいは撮影しました。
こういう写真をとるのは日本とそう変わらんですね。あとで写真集とか作るんでしょうよきっと、
んでその後は嫁と一緒に車に乗り…
🚙「プップップププ♪」
と再びクラクションでお祝いされつつ、もう30分ほど走り、式場へ、
ここで親族や日本からきた友人らと合流。
みなに👄👄「「ラレレレレレレ♪」」とコールで祝福されつつ、入場。ついでに道行く車もプップップププ♪
イランのナニコレ!?な結婚式場にやってきた!
式場は二階。らせん階段をあがったさきは、こんなかんじのホール。
大理石の床、白を基調としつつも、ところどころ鏡張り。なんとなくモダンな空間。まばらに椅子と机が並べられており、机の上はフルーツとお菓子が飾ってあります(ちなみにこの国でキュウリはフルーツです)
奥には、よくある主賓席と巨大スピーカー、
「ん?巨大スピーカーってなに!?」
日本でも洋式はオルガンとかあるものですが、こっちだと音響はこれなんでしょうか…?
そんな疑問を聞く間もなく、再び写真撮影が始まりました。なんか撮影スポットの前でポーズをとらされる私たち、
「これもなに!?」
色とりどりの薔薇がミッチリ天井まで!
バラを背負って、ってのは漫画でよくある表現ですが、リアルにやります?ここまでミッチリだと逆に不安になりません??イランの民はバラが好きらしいですが、おそるべきバラ愛…!!
続いて、親族にうながされて移動。
式場からカーテンで仕切られた隣部屋へ…
って…
「だから、なんですかこれは!!」
テーブルのうえに大量の造花らしきかざりとロウソク。奥には二つの石像。天井はなぜか鏡張り。カップにはハチミツ。造花をよく見るとアーモンドなどナッツ類が混じってる。
知らない文化ぎゅうぎゅう!この空間だけでご飯三杯は食べられそうな情報量。わからなすぎてむしろ楽しくなってきましたよ!?
帰ったあとに調べてみたところ、これらはただのインスタ映えアイテムではなく、イランの伝統的な結婚式のテーブル飾り。
ひとつひとつの飾りに願掛け的な要素があるらしくて、
ナッツ:新郎新婦の豊富な食事のテーブルとその能力のしるし
ろうそく:新郎新婦の絆に光と温もりを願う
コーラン:結婚が神によって承認されたことの印
ハチミツ:甘い味と幸せの源
カガミ:見ることで二人の心が清らかになる
たまご:誕生と世代の継続の象徴
-wikipedia、結婚式のテーブル(ペルシャ語)より引用
などなど、ほかにも様々なものが使われるそう。ゲン担ぎ的な文化は異国にもあるんですね、面白いです。
ちなみに、ここまで全部同じフロアにコンパクトにまとまってます。
落ち着いてながめるとテーマパークみたいな雰囲気がでてて、たいへんに味のある風景……!
ではあるのですが、祝福される我々はとーぜんそれを落ち着いて眺めることができるわけもなく、あれよあれよとパーティの波が押し寄せます。