梶ヶ谷は東京です
神奈川県川崎市高津区にある梶ヶ谷。
僕はこの「梶ヶ谷」に住んでもう3年になる。田園都市線が東京「渋谷」から神奈川「中央林間」まで走っており、その中に「梶が谷駅」がある。限りなく東京よりに位置する駅だ。
梶が谷駅からは5分で東京である。たった5分である。
たとえば朝の「あと5分だけ」の二度寝はあっという間に経ってしまうと思う。しかも5分くらい寝ても眠たさは変わらない。つまり5分とはもはや無いに等しい時間なのだ。そう考えると東京まで5分の梶ヶ谷はもはや東京と言える。
梶ヶ谷の大体は静かな住宅街で、駅前にはフレッシュネスバーガーがある。そして先述通り、梶ヶ谷はほぼ東京なのだけれど、「谷」なだけあって少し坂道が多い。その辺は東京とは思えない。地方に出かけた際によく目にする感じの坂が続く。
なぜ僕が東京にこだわるかと言えば、「どこに住んでいるの?」と聞かれた際に「東京」と答えたいためだ。同じ神奈川でも「横浜」や「湘南」ならいいが高津区梶ヶ谷ではオシャレな感じがしない。だから梶ヶ谷を東京と言いたいのだ。たまに「世田谷」と言っていたりもする(最寄の東京が世田谷区だから)。
そんな梶ヶ谷には古墳があるらしい。
最近それを知って調べてみると、僕の家からだと5分で古墳らしい。近い。しかも古墳は1個だけではない。「もはや東京」や「世田谷」と言いつつもオシャレなお店は一切ない梶ヶ谷。でも古墳だけはあるのだ。早速行ってみることにした。
近い古墳に興奮
僕の家から最寄り駅(梶が谷駅)までは徒歩25分かかる。
コンビニまでも15分はかかる。しかし古墳は5分。古墳が一番近いのだ。先の理論から言えば家の前が古墳とも言える。そのため夜中にちょっとコンビニに行くような格好で古墳に向かった。
木々が生い茂っているところが古墳だ。
「あれは古墳です」と中一の英語の教科書みたいな感じで言われなければ「古墳」とは分からないけれど、間違いなく古墳だ。
「西福寺古墳」といい6世紀中頃に築かれたものらしい。今までの僕の人生でこんなにも近くに古墳があったことがないから、なんだか嬉しい。
古墳の存在感
古墳だ古墳だ、とテンションがあがった。
今住んでいる物件を不動産屋で見せてもらった時、一言も「古墳が近くにあります」とは言っていなかった。でも、あるのだ。端から古墳プッシュの物件ならこの程度の古墳なんとも思わないけれど、もれなく付いて来たこの状況だから得した感じだ。
徒歩5分圏内に古墳がある家は徒歩5分圏内に駅がある家より絶対に少ないと思う。そう思うと優越感を感じる。「徒歩5分に古墳があるに!」と知人に自慢してしまった。僕は興奮すると大分弁がでる(大分に住んでいたので)。語尾の「に」が大分弁だ。本気で嬉しかったのだ。
航空写真で見ると古墳がよく分かる