特集 2020年1月29日

両面焼きの餃子は熱い 勝手に食べ放題2020餃子の王将編

餃子を食べたいとき、あなたはどこにいくだろうか。最初に思い浮かぶのは「王将」だろう。心を躍らせながらメニューを開くとどれを頼むかで2時間は迷える。メニューが多すぎて、決められないままいつもと同じメニューを頼んでしまう。でも、今日はなにも考えず、目に入ったものを頼もう。自由ってこういうことだと思うから。

 

※この記事はとくべつ企画「勝手に食べ放題2020」のうちの1本です。
デイリーポータルZの運営元であるイッツコムのサービスエリアからお送りします。

1988年神奈川県生まれ。普通の会社員です。運だけで何とか生きてきました。好きな言葉は「半熟卵はトッピングしますか?」です。もちろんトッピングします。(動画インタビュー)

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王将で全力をつくしたい

「獅子は兎を捕らえるにも全力を尽くす」ということわざがある。簡単なことでもけっして手を抜かないという意味だ。

全力で王将に挑みたい。なので、昨日の夜から何も食べていない。

お腹が空きすぎて、電車の中でチョコを食べている人に「すみません、そのチョコをわけていただけませんか?」と言いそうになるぐらい自分を追い込いんできた。

あまりの空腹に悟りを開きそうになるが、煩悩を全開にした食べようと思う。

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おいしいと評判の王将へ行く

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綱島駅前の王将にやってきた。

たまにチェーン店でも「こんな塩辛かったけ」や「なんか味が違うな」と思う時がある。いわゆる当たり、はずれのお店だ。ここ綱島駅前店はおいしいと評判のお店らしい。

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並んでいる。

王将に並ぶ人たち。それは王の帰還を待ち望む人たちの列か。それとも、お腹いっぱい餃子を食べにきたのか。みんな腹ペコだな。

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メニューも改めて見ると高級感がある。中国4000年の歴史がここに載っていると言っても過言じゃない。
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さぁ、パーティーの始まりだ。今日は綱島から餃子がなくなる日です。
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隣の人のメニューをすごく見た。人がなにを食べているか気になるタイプだ。
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「両面焼き」の餃子を食べる

まずは餃子である。これを食べなければ始まらない。王将は餃子に始まり、餃子に終わる。実は王将では焼き方を指定できる。皮のもっちり感を楽しめる「うす焼き」、普通の焼くよりもパリパリ感を楽しめる「よく焼き」、パリパリ感の最高峰「両面焼き」だ。

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両面焼き。上も下も焼かれている。

底の部分だけではなく、羽根の部分も焼いた両面焼きを頼んでみた。これがめちゃくちゃおいしい。普通の餃子よりもパリッとした食感が楽しめる。

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早速いただく。
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餃子のにおいだけでライスが2杯食べられそう。
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皮がパリっとしていて...いや熱いな!
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でも、皮がパリっとしていておいしい...
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いや、もうすごい!
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いや、熱すぎるな!

熱いのだ。普通の餃子より両面をしっかりと焼かれている餃子は熱い。その分、パリパリした食感が楽しめておいしい。このあと、うす焼きも食べたが、個人的に好きな焼き方は両面焼きだとプロフィールに書いていこう。今日、綱島の王将で学んだことである。

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編集部安藤さんについてきてもらった。大学生の頃、10皿を食べたことがあるらしい。

今では回転寿司に行けば5皿でお腹いっぱいになり、お昼をナッツ3粒で済ますことがある安藤さんだが、昔はCoCo壱番屋で1300gを食べたり、餃子を10皿食べたりしたそうだ。

「王将って他のチェーン店よりも量が多くて、安いから学生のときによく行った」そうだ。腹ペコたちの理想郷、王将である。

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そのあとも餃子の熱さと戦いながらおいしく食べた。
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チャーハンもおいしい。チャーハンって優しさがありながらしっかり者みたいな性格ですよね。
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開始30分で満腹がやってきた

それから食べたいものを次々に注文していく。麻婆豆腐に極王チャーハン(普通のチャーハンよりも具材が豪華で量が多い)、エビチリ。テーブルの上はパーティーである。

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本能のままに食べ進める。
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チャーハンに餃子を乗せたものを「欲」と名付けて芸術として出したい。
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口に米粒がついても気にしない。食うか、少し食うかの二択だから。

日本人向けに味付けされた王将の中華料理たちは全部おいしい。空腹だった胃袋はどんどん満たされていく。幸せである。おいしいものは人を幸せにさせる。こういう企画で毎日を生きていきたい。

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食うか食われるかの世界であれば食う側でありたいものです。そんなことより、エビチリがおいしい。エビがプリプリだ。

そう思いながら食べ進めてあるときふと思う。もうお腹がいっぱいだなと。

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エビチリを食べきった瞬間、満腹度が90%になった。

恋人との別れと満腹は突然やってくる。あんまり食べないなと思った人もいるだろう。

ちがうんですよ。自分だってこんなに食えないなんて驚いているんですよ。チャーハン3杯食べて、餃子を食い尽くして「すみません、今日は餃子が終わってしまったので閉店です...」と店員さんに謝られて終わる予定だったが、普通の量でお腹いっぱいになった。

いいわけすると今週、会社でバタバタしていて、ご飯を3日間ぐらい食べない日があったのだが、胃袋って小さくなるんだな。

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ミニサイズは起死回生の一手となるか

少し休むと撮影に付き合ってくれた編集部の安藤さんが「勝手に食べ放題の企画で違う店だけど、他のライターさんで4000円ぐらい食べたって聞いたよ。負けてらんないよね」と情報と煽りを入れてきた。なんで今言うの?

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今、メニューを見ながら葛藤をしているところです。

負けていられないじゃないか。そう思ってメニューを開くとちょうどいいものがあった。ミニサイズメニューである。「選んだら負けかな」と一瞬思ったが、冷静に考えると勝ち負けを決める企画ではない。

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ちょっとほしいときに便利。まさに今である。

カニ玉が魅力的だ。注文しようとすると「カニ玉だけで大丈夫ですか?」と店員さんがきいてくる。なんだ、「そんな、ずんぐりむっくりな体をしてご飯はいらないのかい?」と挑発するかのような言い回し。そっちがその気ならわかった、こっちだってやってやる。待っていろ!

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塩味の小さいカニ玉。
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ふわふわで優しい味のカニ玉。お腹いっぱいのぼくにも優しくしてくれる。

30秒で食べきった。さぁ次だ。チャーハンを無限に食べる男としてチャーハンを食べるべきか。いや一度、餃子で様子を見させて下さい。

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後半戦に備えてウーロン茶を飲んだ。口の中がさっぱりした。なぜかわからないが、キン肉マンに出てくるラーメンマンを思いだした。たぶん、いっぱい食べて眠いからだ。

ウーロン茶を飲んで、満腹度も下がるかなと思ったが、お腹いっぱいのままである。でも餃子を食べます。頼んだからです。

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酢とコショウでさっぱりといただく。
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改めて餃子を体全体でしみじみ味わっている。お腹がいっぱいだとこういう謎の時間が生まれてきます。

餃子ってすごい。もちもちとした皮と中の具材が見事にあっている。噛めば噛むほどに肉のおいしさ、野菜のおいしさ、皮のおいしさ、おいしさのトライアングルだ。焼き餃子もおいしいが、水餃子、揚げ餃子もおいしい。このあとラーメンでも食べて驚かせてやろうかなと思っていたけど満腹度が120%です。終わりだ。

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デザートを全部食べる

よし、デザートだ。そういえば、王将でデザートを食べたことがない。どんなのがあるのか。

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手軽な値段のデザート。

甘い物ならいくらでも食べられそうなので、まずは杏仁豆腐を食べてから、バニラアイスから頼んでみる。運ばれてきたアイスを見て驚いた。

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どーん。
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誰かダブルサイズのバニラアイスを頼んだ?

大人のこぶし4個分ぐらいのバニラアイスが運ばれた来た。さすが王将「お客さんを絶対に満足させる」というサービス精神を感じる。逆に写真と違うな。

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アイスをかっこんで食べることってないな。

もう、限界かもしれない。もうこれを食べて家に帰ろう。

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最後にしちゃいますかね。最後に頼んだのは、
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胡麻団子でした。

香ばしい胡麻がたっぷりついた皮に甘さ控えめなあんこが入っている。これにバニラアイスをかけて食べたら、世界が輝いて見えた気がした。

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要するにおいしいのでみんな試した方がいいということです。

もうお腹いっぱいである。中華料理で腹いっぱいに食べたあとの水のおいしさったらない。

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ごちそうさまでした。
餃子(2人前計12個) ¥480
麻婆豆腐 ¥500
エビのチリソース ¥620
極王炒飯 ¥680
ミニかに玉 ¥277
ウーロン茶 ¥172
バニラアイス ¥167
杏仁豆腐 ¥200
胡麻団子 ¥330
合計 ¥3,426

結果的に中途半端だが、3500円なら、一般的な食べ放題と変わらないので、色々と食べてこの値段なら安いのではないか。意外と食べられないと知れたのでよかったです。


王将の量の多さを堪能した

このあと、十分食べたあとに皿を下げに来た店員さんに「まだまだ足りないんじゃないですか?」と言われたので「腹20分目です」とボケたが反応してくれなかった。悲しい。

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お腹いっぱいの様子を安藤さんにライカで撮ってもらったが、そんな様子、高級カメラで撮るものではない。

 

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